宇宙飛行士の業務を省力化する「宇宙ロボット開発」が始動!スペースエントリー、日本低軌道社中と産業横断連携の協議を開始。
ロボティクスによる運用利用サービス事業/エンターテイメント事業
世界中の人が気軽に宇宙開発に参加できる世界を目指すスペースエントリー株式会社(本社:茨城県つくば市、代表取締役 CEO:熊谷亮一、以下「スペースエントリー」)は、民間宇宙ステーションにおけるロボティクス運用利用サービス事業の展開に向け、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の後継機となる民間による「日本モジュール」の開発を行う株式会社日本低軌道社中(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山本雄大、以下「日本低軌道社中」)と産業横断協議・連携を開始しました。

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なぜ民間宇宙ステーションに宇宙ロボットが必要なのか
宇宙飛行士の任務は分刻みのスケジュールです。ISS(国際宇宙ステーション)に数ヶ月~半年間滞在し、宇宙環境を利用した物理・医学・生物学などの様々な実験を行っています。また、ISSや日本実験棟「きぼう」のシステム管理や修理などの運用業務も宇宙飛行士の仕事です。膨大なタスクを宇宙飛行士だけで進めるには限界があり、宇宙飛行士の限られたリソースを有効活用するため、遠隔化・自動化・自律化技術が推進されています。
このように現在多くの宇宙飛行士が活躍するISSですが、老朽化が進み、2030年に退役・処分することが決まりました。ISS退役後(ポストISS)に向け、欧米では、民間企業が商業宇宙ステーションの開発を開始しています。民間主体に移行することで新たな市場が生まれ、多くの企業が宇宙産業に進出すると考えられています。日本においても、日本低軌道社中がJAXA宇宙戦略基金の交付を受け、2025年より「日本モジュール」および新型宇宙ステーション補給機をベースとした「商用物資補給船(HTV-XC)」の本格開発を進めており、ポストISS時代のエコシステム形成を目指しています。
そんなポストISS時代に向け、スペースエントリーは、遠隔化・自動化・自律化技術を搭載した宇宙ロボットを開発することで、宇宙飛行士のタスクを増やさずに多くの企業が宇宙産業に参画できる未来を作りたいと考えています。
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ロボティクスの開発・運用イメージ
スペースエントリーは、宇宙飛行士とのコミュニケーション機能、自由な移動機能、物資の運搬機能、さらには日本モジュール内での実験実施機能を備えたロボットシステムの構築を目指します。
上記機能を備えたロボットは、複数の地上拠点から簡単に宇宙ステーション内にアクセスし、遠隔操作による運用が可能です。このロボットシステムの運用により、宇宙飛行士の業務軽減、業務や生活サポート、訓練コストの縮小等に貢献することで、日本モジュールの利用を効率化、促進することができると考えています。また、これらのロボットシステムはエンターテイメントなどにも活用可能と考えています。
こうした宇宙ロボティクス運用利用の実現に向け、スペースエントリーは、ロボットの開発や環境試験、地上拠点の設計・開発、実証実験などを進めてまいります。
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スペースエントリー株式会社 会社概要
所在地:茨城県つくば市千現2-1-6
代表取締役:熊谷亮一
事業内容:宇宙環境において動作するロボットの開発、及びそれらに関するサービス事業
設立:2023年6月
URL:https://space-entry.co.jp/
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株式会社日本低軌道社中
所在地:東京都中央区日本橋室町二丁目1-1
代表取締役:山本雄大
事業内容:商用物資補給船開発/日本モジュール開発/低軌道利用開発
設立:2024年7月
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