【株式会社SCIEN】最先端科学技術を用いた障害者就労支援のDXサービス「Buddy Talk」を提供開始

「今日はくまさんと喋る」—— 突然の離職を防ぐ、AIアバターによる「予兆検知」対話システム『Buddy Talk』をリリース

株式会社SCIEN

株式会社SCIEN(本社:東京都文京区、代表取締役:田端そら)は、株式会社チャレンジドパーソン(本社:広島県尾道市、代表取締役:内海洋平)と共同で、障害者就労支援現場向けのAIアバター対話システム「Buddy Talk」を開発し、提供を開始いたしました。

本システムは、対人不安や緘黙(かんもく)症により「人には話しにくい」と感じる就労者の声をAIアバターがヒアリングし、支援者へレポート化するサービスです。最大の特徴は、スタッフが元気なうちから日常的な対話を蓄積することで、周囲が気づきにくい「離職の予兆」を早期に特定し、適切な介入をサポートする点にあります。

1. 開発背景:防げない「サイレント離職」という課題

障害者雇用の現場(特例子会社や就労支援事業所)において、最も深刻な課題の一つが「突然の離職・離脱」です。

●      「助けて」が言えない: 対人不安や緘黙症を持つ当事者は、精神的に追い詰められるとさらに口を閉ざす傾向にあり、支援者が気づいた時には既に離職の決意が固まっているケースが少なくありません。

●      支援者のリソース不足: 1人の支援者が数十名の当事者を抱える現場では、一人ひとりの微細な感情変化(声のトーンや反応のズレ)を毎日完璧に把握することは困難です。

●      後手に回る対応: 多くの支援ツールは「不調になってから」使うものですが、本質的な解決には「調子が良い時の変化」を捉える予防的アプローチが必要です。

『Buddy Talk』は、こうした「見えない不調のサイン」をAIアバターという第三者が橋渡しすることで解決します。

2. 『Buddy Talk』4つの独自性

① 「元気なとき」の対話から予兆を捉える 

元気な時からアバターとの対話を習慣化することで、ユーザーの「平常時のデータ」を蓄積。回答までの時間、選択肢の傾向、言葉の選び方のわずかな変化から、本人が自覚する前の「違和感」をAIがキャッチし、支援者にアラートを届けます。

 ② 障害者スタディに基づく「話しやすい」UI/UX 

既存のチャット形式ではなく、直感的な「選択肢回答」、見やすい字幕、やさしい日本語を採用。障害特性に合わせた口調変更や、親しみやすいアバター(人型アバターや動物アバター等)の設定により、対人不安を抱える方でも「これなら話せる」環境を設計しました。

 ③ 専門機関(株式会社チャレンジドパーソン)との共同開発 

就労現場のリアルな知見を持つチャレンジドパーソン社と共同で、質問シナリオと共感的なレスポンスを統制。デリケートなメンタルケア領域において、安心・安全な対話体験を提供します。

 ④ 課題の深層分析を可能にするレポート機能 

対話内容は即座に構造化されたレポートとして支援者に共有されます。単なるコンディションの可視化に留まらず、「なぜ気分が優れないのか」「コミュニケーションが円滑でない場合、その要因は誰との関係にあるのか」といった、勤務中に抱える課題のより詳細な分析を促進。支援者が根拠に基づいた的確なフォローや環境改善を行うための、重要な判断材料を提供します。

3. 現場の声:「今日はくまさんと喋る」

導入現場では、対人コミュニケーションに課題を持つ当事者の方から「支援者とは話しにくいが、AIアバターとなら本音が言える」という声が上がっています。「今日はくまさんと喋る」と自ら進んでタブレットを手に取る姿も見られ、これまで可視化されなかった当事者の想いが支援の現場に届き始めています。

「支援員も、一人の人間です。毎日の業務に向き合っていると、どうしても体調や気持ちに波が出てしまうことがあります。繊細な感覚を持つ利用者さんは、そうした空気を敏感に感じ取って、「今日はこの支援員には話しにくいな」と、口を閉ざしてしまうこともあるのではないかと感じています。

そうしたことが重なる中で、利用者さんは自分の気持ちをうまく伝えられず、私たち支援員もその想いを十分に受け取れないまま、少しずつすれ違いが生まれてしまうこともあります。

正直、どう向き合えばいいのか悩む場面は少なくありません。そうした中で、『Buddy Talk』は、私たち支援員の関わりを補う存在として、日々の支援を支えてくれています。いつでもフラットに迎えてくれるからこそ、「今日はくまさんと喋りたい」と、利用者さんのほうから声が上がることもあります。正直「くまさんかい(笑)」と思うこともありますが、それでも話してくれるなら、ありがたいと感じています。

アバター相手だからこそ、誰にも言えなかった本音がふとこぼれることもあり、それをきっかけに、すぐに支援につなげることができたケースもありました。Buddy Talkは、私たちが利用者さんの本当の想いに気づき、向き合っていくための、大切な架け橋になっています。」

4. 今後の展望

株式会社SCIENは、Buddy Talkを通じて蓄積される対話データの解析を深め、より精度の高い「メンタル不調の予測モデル」の構築を目指します。2026年までに国内10カ所の事業所への導入を目指し、当事者が「突然の離職」に追い込まれることなく、自分らしく働き続けられる共生社会の実現に寄与してまいります。

5. 代表コメント

右から田端(SCIEN社代表)、内海氏(チャレンジドパーソン社代表)、小野(プロジェクト統括)、塩谷(エンジニア)

株式会社SCIEN代表取締役 田端そら

『科学の力で、暮らしに彩と縁を届ける』という当社のビジョンを形にする大きな一歩です。私たちは、メンタルケア領域に関わる技術だからこそ、安心・安全であることを最優先に、現場の運用に無理なく溶け込み、当事者の尊厳と自己決定を守る設計を徹底していきます。チャレンジドパーソン様と共に、就労者の方が「自分らしく働き続けられる」環境づくりを支え、突然の離職が“防げなかった出来事”ではなく、“未然に気づけた変化”へと変わっていく社会を実現してまいります。

株式会社SCIEN 本プロジェクト統括 小野 秀悟

どれほど優れたAI技術も、当事者の方が『使いたい』と思えるデザインでなければ意味がありません。私はHCI(ヒューマンコンピューターインタラクション)の研究者として、人とコンピュータの理想的な関係性を探求してきましたが、今回の開発では特に『心理的安全性』に注力しました。 数十名の障害者の方々との実証実験を繰り返す中で磨き上げたのは、画面の向こう側に『信頼』を感じてもらうための対話設計です。『今日はくまさんと喋る』という言葉が現場から生まれたことは、システムが単なる道具を超え、心を開ける居場所として受け入れられた証だと自負しています。現場の感覚をデータで可視化し、一人でも多くの『サイレント離職』を防ぐ一助となるよう、今後も改善を続けてまいります。

株式会社チャレンジドパーソン 代表取締役 内海 洋平

障害福祉の現場では、支援員と利用者の間にあるコミュニケーションの難しさが、日常的な課題として存在しています。支援員は利用者のことを真剣に考え、利用者は支援員に気を遣ってしまうこともある。その中で、お互いに遠慮や緊張が重なり、本当は伝えたかった小さな違和感や不安が、言葉にならないまま積み重なっていくことがあります。

そうした積み重ねの先に起こるのが、周囲が気づいたときにはすでに決断が固まっている「サイレント離職」だと、私たちは現場で実感してきました。それは当事者のキャリアにとっても、事業所にとっても、そして支援に関わる人すべてにとっても、大きな損失です。

『Buddy Talk』は、このコミュニケーションの難しさに向き合うために生まれた取り組みです。

私たちが現場で泥臭く培ってきた経験や感覚と、SCIEN社の技術や知見を掛け合わせることで、AIは単なる効率化の道具ではなく、支援員の「眼」となり、「耳」となる存在を目指しました。

「え、そんなふうに感じていたのか」という小さな気づきが、支援の質を高め、結果として事業所の安定した運営にもつながっていく。

テクノロジーが支援員の余裕を生み、その余裕が利用者の安心を育む。

私たちはBuddy Talkを、現場に寄り添う“体温のある進化”として、日々の支援の中で活用していきます。


 株式会社SCIENについて

私たちSCIENは、「科学の力で人々の暮らしを『彩』り、『縁』を与える」というビジョンのもと、単なる技術提供ではなく、真に社会に必要とされる価値を創出することを目指しています。

製造業などの現場を中心に、独自の外観検査システムやデジタル化・自動化ソリューションを開発・提供し、PoC(概念実証)で終わらない段階的な導入プロセスを強みとしています。技術ありきではなく、課題を深く理解する“課題ドリブン”のアプローチを重視することで、企業のDX推進や価値創造に寄与しています。

社名    :株式会社SCIEN

所在地   :東京都文京区本郷6-25-14 宗文館ビル3F

代表者   :田端 そら

設立日   :2024年2月2日

事業内容  :AI受託開発、システム運用、コンサルティング

URL    :https://scieninc.jp

お問い合わせ:https://scieninc.jp/contact


株式会社チャレンジドパーソンについて

社名    :株式会社チャレンジドパーソン

所在地   :広島県尾道市栗原東1丁目6-29

代表者   :内海 洋平

事業内容  :障がい者の自立支援・就労支援事業。専門スキルの習得を通じた就労継続支援(A型・B型)の提供、生活基盤を支える共同生活援助、および就労定着までを包括的にサポートするトータル福祉サービスの展開。

URL    :https://challenged-p.co.jp/

本プレスリリースに関するお問い合わせ

株式会社SCIEN

メール:info@scieninc.jp

所在地:東京都文京区本郷6-25-14

お問い合わせ:https://scieninc.jp/contact

SCIENは潜在的なアナログ課題を顕在化し、お客様様に最大限カスタマイズされたITソリューションを提供する会社です。「人々の暮らしに彩と縁を与える」というビジョンを掲げ、ニーズに適した最先端科学技術をいち早く社会還元することを目指しています。データ収集からシステム開発、現場運用までを一気通貫してご提供しております。

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会社概要

株式会社SCIEN

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URL
https://scieninc.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区本郷6-25-14 宗分館ビル3F
電話番号
070-8577-5106
代表者名
田端そら
上場
未上場
資本金
50万円
設立
2024年02月