世界結核デーに伝えたい子どもワクチン支援の必要性

16年ぶりに増加した世界の結核死亡者数を減らしたい

結核は、日本における主要な感染症の一つで、毎年1万人以上の感染者が報告されています。世界でも約150万人の人々が毎年、命を落としており、2020年度の世界の結核による死亡者数は16年ぶりに増加に転じてしまいました。「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(東京都港区、以下JCV)は、3月24日の世界結核デーに際し、世界の結核の感染状況とその予防となるワクチンを途上国に支援することの重要性についてお伝えいたします。

BCGを含む各種ワクチンBCGを含む各種ワクチン

  • 【結核とは】

結核菌の感染によって発症する病気です。この菌を含んだ飛沫を吸い込むことによって感染が広がります。
 菌は主に肺の内部で増殖し、咳、痰、発熱等、感染初期には風邪のような症状が見られます。しかし、進行すると感染した組織が融けて空洞が生じます。菌はこの空洞内で増殖してリンパ流や血流によって肺の他の組織や全身の臓器に運ばれ、最終的には肺の大部分の組織が破壊されることによる呼吸困難や臓器不全を引き起こします。
 また、リンパ節、骨、脳など肺以外の臓器が冒されることもあり、「るいれき」、「脊椎カリエス」、「髄膜炎」などを引き起こします。

  • 【16年ぶりに増加した結核死亡者】

WHOの「Global tuberculosis report 2021」によると、2019年と比べ、2020年の世界の結核の新規感染者数は約18%(約130万人)減少しましたが、死者数は16年ぶりに増加に転じてしまいました。新型コロナウイルスの蔓延による医療崩壊や受診控えなどによる影響を受けたということです。また、WHOは同じ文書において、中国、ブラジル、ミャンマーなど16か国の国別モデルを基に、結核の発生率と死亡率は2021年~2022年にかけて悪化するだろうと予想しています。

結核による死亡者数と死亡率の世界的傾向 © WHO Global tuberculosis report 2021結核による死亡者数と死亡率の世界的傾向 © WHO Global tuberculosis report 2021

  • 【ワクチンを接種することの重要性とJCVの活動】

結核の予防には、BCGワクチンの接種が非常に有効です。生後1歳までに接種することにより、発症は約50~75%、重篤な髄膜炎や全身性の結核は60~80%程度、罹患するリスクを減らすことができます。子どもは免疫力が弱いため、結核菌に感染すると重篤な症状に陥る可能性も高いため、予防のためにBCGワクチンを接種することが非常に重要です。
 医療体制が不十分な開発途上国では、ワクチンは子どもたちの命を守るために特に大きな効果を発揮します。しかし、自国でワクチンを賄えない多くの国の子どもたちが、支援を必要としています。JCV は2021年度、常時支援国であるブータンに100,000人分、バヌアツに92,000人分のBCGワクチンを贈りました。

  • 【子どもワクチン支援への参加方法】

私どもJCVは、皆さまから寄せられたご寄付をワクチンや関連機器に換え、UNICEFと連携して開発途上国に贈り、子どもたちを結核などの感染症から守る活動「子どもワクチン支援」を行なっています。
 支援の方法は様々です(下記ご参照)。今でも世界中で結核で失われている多くの命を救うために、皆さまのあたたかいご協力をお願いいたします。

寄付

毎月決まった額を寄付する毎月募金「子どもワクチンサポーター」と1回ごとに金額を決めて寄付をする都度募金があります。

こちらからお申込みください。
  https://www.jcv-jp.org/donation/support

遺贈

遺言によるご寄付(遺贈)や相続財産からのご寄付です。

こちらからお問い合わせください。
  https://www.jcv-jp.org/contact/inquiry

募金箱

募金箱をオフィス、学校、病院、あなたのお店に設置する支援です。

こちらからお問い合わせください。
  https://www.jcv-jp.org/contact/inquiry

はがき、切手、テレホンカードなどの回収

ご家庭に眠っているはがきや切手、テレホンカード、商品券などをJCVにご郵送ください。

詳細はこちらをご覧ください。
  https://www.jcv-jp.org/donation/hagaki

ペットボトル
  キャップ回収

集めたペットボトルキャップは、回収業者に買い取られて、買取金額の一部が寄付になります。

こちらから最寄りの持ち込み先を探し、ペットボトルキャップを引き渡してください。
  https://www.jcv-jp.org/donation/pbcap-recycle

使わなくなったもので協力

身の回りにある使わなくなったものを通じて、子どもワクチン支援にご協力いただけます。

詳細はこちらをご覧ください。
  こんなものも寄付にならないかなどのご質問がある方もぜひご連絡ください。
  https://www.jcv-jp.org/donation/recycle

タイアップ協力

商品の売上の一部やサービスの利用に応じた寄付、チャリティイベントの寄付など、独自にルールを決めて無理なくご支援いただく方法です。

詳細はこちらをご覧ください。
  https://www.jcv-jp.org/business


  • 【団体概要】

団体名

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会

代表

理事長 剱持 睦子 (ケンモチ ムツコ)

創設者

会長 細川 佳代子 (ホソカワ カヨコ、細川護煕元首相夫人)

本社所在地

東京都港区三田 4-1-9 三田ヒルサイドビル8F

URL

www.jcv-jp.org

設立

1994 年 1月29日

スペシャルサポーター

竹下景子(ワクチン大使・女優)、和田毅(プロ野球選手)、早見優(歌手・女優)、三國清三(オテル・ドゥ・ミクニ・オーナーシェフ)、進藤奈邦子(WHO健康危機管理プログラムシニアアドバイザー)、鏡リュウジ(翻訳家・心理占星術研究家)、安藤優子(ジャーナリスト)、ハローキティ、キャップ革命 ボトルマン(株式会社タカラトミー)

事業内容

<開発途上国への子どもワクチン支援>
  1日 4,000人と言われている、世界でワクチンがないために感染症で命を落とす子どもたち。5 歳未満で亡くなる子どもの約3人に1人はワクチンで予防可能です。
  JCV はこの子どもたちの命を救うため開発途上国にワクチンを贈り、子どもたちの未来を守る活動を行う民間の国際支援団体です。支援者の皆さまからお預かりした寄付をワクチンや関連機器に換え、現地の国連機関ユニセフ(UNICEF)事務所及び現地政府と連携して毎年支援国の子どもたちに届けています。2021 年はミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツの 4 カ国に1億1,641万7,060円分の⽀援を実施しました。 

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会社概要

URL
https://www.jcv-jp.org/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区三田4-1-9 三田ヒルサイドビル8F
電話番号
03-5419-1081
代表者名
剱持 睦子
上場
未上場
資本金
-
設立
1994年01月