東京都23区中古マンション流通市場 『買手(有利)市場』への転換間際
東京都23区中古マンション流通マーケットレポート
不動産テックカンパニーのマンションリサーチ株式会社 (所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:山田 敏碁)は、東京都23区の中古マンション流通マーケットの現状を調査・発表します。本リリース解説コラム:https://magazine.t23m-navi.jp/other-sell/t23-2021-kaiteshijou/
2020年11月以下コラム
https://magazine.t23m-navi.jp/think-sell/tokyo23_ms_kaiteyuusei/
にて買手(有利)市場への転換を示唆しましたが、昨今この事がより濃厚となってきました。
■東京都23区中古マンション需要減
2020年10月以降、中古マンションの供給量が上昇する事より、売手市場から買手市場に転換する事を予期していました。しかし実際は、コロナ第3波により、供給量は減少していきました。2020年12月においては、直近23ヶ月で見ても最低水準となりました。
グラフ1.東京都23区月別中古マンション売出戸数

マンションリサーチ株式会社調べ
一方で、この事にともない平均成約坪単価は上昇するはずなのですが、そうはならず平均成約坪単価は2020年11月をピークに減少傾向、すなわち少しずつ買手市場の様相を呈してきています。
グラフ2.東京都23区月別平均成約坪単価

マンションリサーチ株式会社調べ
この事は、コロナによる所得減・将来不安の顕在化等を機に、買手が減少した為、需給関係がバランスした事が理由だと予想されます。
■コロナ対策による供給増
また、コロナ各波の陽性患者数ピーク前後で中古マンション売却戸数は大きく減少する傾向があります(下グラフ「コロナ陽性患者数と売出件数前年同月比減少率」を参照)。しかし「緊急事態宣言によるピークの抑制」、また「ワクチン接種によりコロナ感染自体の抑制」により中古マンションの売却戸数が増加していく事が想定されます。
グラフ3.コロナ陽性患者数と売出件数前年同月比減少率

参照:東京都福祉保健局『新型コロナウイルス感染症の都内感染者の状況』
マンションリサーチ株式会社調べ
従って、需要(買手)が減少していく一方で供給(売手)が増加する事により、近い将来中古マンション流通市場は買手(有利)市場に転換する事が予想されます。
【マンションリサーチ株式会社サービスURL】
■不動産売却一括査定サービス『マンションナビ』
https://t23m-navi.jp/
■不動産データクラウド
https://fudosan-data.jp/
■分譲マンションデータ販売
https://mansionresearch.co.jp/s/data_sale
【株式会社マンションリサーチについて】
マンションリサーチ株式会社では、不動産売却一括査定サイトを運営しており、2011年創業以来「日本全国の中古マンションをほぼ網羅した14万棟のマンションデータ」「9000万件以上の不動産売出事例データ」及び「不動産売却を志向するユーザー属性の分析データ」の収集してまいりました。当社ではこれらのデータを基に集客支援・業務効率化支援及び不動産関連データ販売等を行っております。
会社名 : マンションリサーチ株式会社
所在地 : 東京都千代田区九段北1丁目2番11号 エイム東京九段ビル3階
設立年月日: 2011年4月
資本金 : 1億円
Web :https://mansionresearch.co.jp/
筆者プロフィール

福嶋 真司(ふくしましんじ)
マンションリサーチ株式会社
データ事業開発室
不動産データ分析責任者
FUKUSHIMA RESEARCH INSTITUTE
代表研究員
早稲田大学理工学部経営システム工学科卒。大手不動産会社にてマーケティング調査を担当後、
建築設計事務所にて法務・労務を担当。現在はマンションリサーチ株式会社にて不動産市場調査・評価指標の研究・開発等を行う一方で、顧客企業の不動産事業における意思決定等のサポートを行う。
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