バイエルとネクストビジョン、「isee! innovation connections」を2018年1月に共催、デジタルヘルステクノロジーにより眼疾患の予防から治療、患者さんの就労を支援
• 第4回選考テーマは「眼疾患患者さんをサポートする革新的なデジタルソリューション」
• 2018年1月21日 神戸アイセンター オープニングイベントにて最終選考会と表彰式を実施
「Grants4Apps」は、革新的なデジタルヘルステクノロジーを支援するバイエルのオープンイノベーションプログラムで、2013年にドイツ・バイエル社のグローバルプロジェクトとして始動、日本では2016年より開始しました。第4回の選考テーマは「眼疾患患者さんをサポートする革新的なソリューション」として、眼疾患の予防から治療、患者さんの就労などに寄与する革新的なデジタル技術を、本日9月20日から11月15日まで募集します。
事前審査を経て最終選考にノミネートされた全5チームには、2018年1月21日、神戸アイセンターで開催する「isee! innovation connections」にてソリューションを発表いただきます。その後、最終選考会の結果、上位3チームには助成金(大賞40万円、他2チームに各々30万円)が贈られます。また、ノミネートされた全5チームには、トロフィーの授与と、ソリューションの内容に応じて、ネクストビジョンから開発に対する医療上のアドバイス、神戸アイセンターで実際に患者さんに活用していただく機会の提供に向けた支援を実施します。
また、当日行われる最終選考会・表彰式において、ネクストビジョン理事の髙橋政代氏がご登壇、眼疾患患者さんや視覚障害者の現状と課題についてお話しいただきます。視覚障害のある方は164万人、そのうち145万人がロービジョン(弱視)*1と言われています。視覚障害がもたらす社会的損失は8.8兆円と推定されています。高齢化の進行に伴い、2030年には視覚障害のある方は200万人に達し、視覚障害がもたらす社会的損失は11兆円まで膨らむと試算*2されています。予防や早期発見、治療により視覚障害を減らすことに加え、ロービジョンの方々のよりよい暮らし、就労を支援することは重要な社会的な課題と捉え、バイエル薬品は「第4回Grants4Apps Tokyo」を通して革新的なソリューションを支援することで、社会に貢献したいと考えています。
*isee! "Working Awards"の目的:http://isee-movement.org/contest/purposeより引用
*1 ロービジョンの定義:良い方の視力0.1以上0.5未満 (「視覚障害がもたらす社会損失額、8.8兆円」P4)
*2 「視覚障害がもたらす社会損失額、8.8兆円」(P21)
(*1&*2 ) 出典:社団法人 日本眼科医会(2009年) http://www.gankaikai.or.jp/press/20091115_socialcost.pdf
第4回Grants4Apps Tokyo 概要
テーマ | 眼疾患患者さんをサポートする革新的なデジタルソリューション 啓発・予防から治療・ケアの各段階での課題と求められる アイデア・技術例は次頁参照 |
応募資格 | 日本市場を対象としたソリューションを検討しているデジタルヘルス・ スタートアップをはじめデジタルヘルスに関心のある方 |
審査員 | 髙橋政代氏(ネクストビジョン理事) 仁木 宏一氏(有限責任監査法人トーマツ パートナー) ハイケ・プリンツ(バイエル薬品代表取締役社長) 高橋俊一(バイエル薬品 オープンイノベーションセンター センター長 理学博士) |
応募方法 | Grants4Apps Tokyo公式HPの応募用フォームに必要事項を入力 https://www.grants4apps.com/tokyo/ |
スケジュール | ①応募締め切り:11月15日 ②一次選考:12月上旬 ③最終選考:2018年1月21日 |
最終選考会 | 1月21日に神戸アイセンターで、ノミネート全5チームのプレゼン テーションを踏まえて最終選考会を実施 |
特典 | ・上位3チームに助成金(大賞40万円、他2チームに各々30万円)を 贈呈 ・最終選考にノミネートされた全5チームにトロフィーを贈呈 ・ノミネート全5チームのソリューションの内容に応じて下記を提供 - ネクストビジョンから、ソリューション開発に対する医療上の アドバイスの提供 - 神戸アイセンターで実際に患者さんに活用していただく機会の提供 に向けた支援 |
啓発・予防から治療・ケアの各段階での課題と求められるアイデア・技術例
課題(例) | 求められるアイデア・技術(例) | |
認知/予防 | ・眼疾患への認知度が低い ・予防医学の普及が不十分である ことによる医療費の増大 |
・疾患啓発・教育 ・目の健康に寄与する技術 ・眼疾患予防のための技術 |
発症/診断 | ・自覚症状に乏しい(初期の緑内障 や糖尿病性網膜症などの網膜 疾患) ・それに起因する低い受診率 |
・疾患の早期発見 ・疾患啓発、受診率の向上 ・内科―眼科連携、眼科―眼科 連携のサポート |
病態の解明/治療 | ・病態が解明されていない疾患が 存在(緑内障など)し、原因 治療が不足 ・視覚障害原因上位疾患(緑内障、 糖尿病性網膜症、網膜色素変性、 黄斑変性など)に対する根本治療 がない |
・ 病態に関わる責任分子や 遺伝子の解明に寄与する 可能性のあるデジタルを 活用したサポート技術 |
治療管理 | ・標準治療が十分に行われていない ・患者さんも参加する形の治療目標 の設定(コンコーダンス)の不足 ・決められた治療方針の順守 (アドヒアランス)の不足 |
・定期的な受診・治療サポート (例:家庭での疾患の進行度の モニタリングなど) ・医師と患者さんのコミュニケー ションをサポートする技術 |
ロービジョンケア | ・ロービジョンケアへの認知度が 低いことによるQOLの低下 ・生活や移動の困難さ |
・ロービジョンケアの啓発・浸透 ・デジタル技術を活用した 先進的な視覚補助具(例:歩行 補助具など)の開発 |
「第3回Grants4Apps Tokyo」表彰結果
第3回Grants4Apps Tokyoは、治験結果や安全性報告を分析するための用語統一作業「メディカル・コーディング」を自動化することを目的とし、日本語の医療用語を分析する人工知能やアナリティクス(分析方法)を活用した予測モデルを募集しました。127人から1759件の応募をいただき、8月30日の表彰式にて、大賞に輝いた株式会社ディー・エヌ・エー 藤川和樹様に助成金60万円、2位の大阪大学医学部 秋山理様に30万円、3位の株式会社データフォーシーズ 渕武志様に10万円が贈られました。
isee! "Working Awards"概要
「isee! "Working Awards"」は「就労」に焦点をあて、視覚障害者(見えない、見えにくい人)がどのように働いているのか【事例】、また、どうすれば働けるのか、あるいはどんな働き方ができるか【アイデア】を募集し、【事例・アイデア】を通じて視覚障害者だけでなく、社会に広く認知されることで視覚障害者の社会復帰、ひいては社会の戦力になることを目的としています***。「isee! "Working Awards"」の応募要項やお問い合わせは下記URLをご参照ください。
*** http://isee-movement.org/contest/guideline より引用
公益社団法人NEXT VISIONについて
公益社団法人ネクストビジョンは、2014年の設立以降、視覚障害者の日常生活・就労など社会参加活動等に対する様々な支援、視機能の向上・回復のためのリハビリテーションおよび必要となる技術開発と支援、眼科領域における調査・研究・検査を行うことにより、すべての視覚障害者の福祉向上と科学技術の発達に寄与することを目的として活動しています。詳細はhttps://nextvision.or.jp/ をご参照ください。
バイエルについて
Bayer: Science For A Better Life
バイエルは、ヘルスケアと農業関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。「Science For A Better Life」というミッションのもと、バイエルはその製品とサービスを通じて、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献すると同時に、技術革新、成長、およびより高い収益力を通して企業価値を創造することも目指しています。また、バイエルは、持続可能な発展に対して、そして良き企業市民として社会と倫理の双方で責任を果たすために、これからも努力を続けます。グループ全体の売上高は468億ユーロ、従業員数は115,200名(2016年)。設備投資額は26億ユーロ、研究開発費は47億ユーロです。この数字は、コベストロ社として株式市場に2015年10月6日に上場した高機能ポリマー材料の事業を含んでいます。詳細はhttp://www.bayer.com.をご参照ください。
バイエル薬品株式会社について
バイエル薬品株式会社は本社を大阪に置き、医療用医薬品、コンシューマーヘルス、動物用薬品の各事業からなるヘルスケア企業です。医療用医薬品部門では、循環器領域、腫瘍・血液領域、ウィメンズヘルスケア領域、眼科領域、画像診断領域に注力しています。コンシューマーヘルス部門では解熱鎮痛薬「バイエルアスピリン」をはじめ、アレルギー性疾患治療剤や皮膚科領域に注力しています。動物用薬品事業部は、動物用医薬品の提供を中心にコンパニオンアニマルおよび畜産動物のヘルスケアに貢献しています。同社は、「Science For A Better Life」 というミッションのもと、技術革新と革新的な製品によって、日本の患者さんの「満たされない願い」に応える先進医薬品企業を目指しています。詳細はhttp://www.byl.bayer.co.jp/をご参照ください。
バイエル薬品株式会社
2017年9月20日、大阪
将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、バイエルの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれています。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因には、当社のWebサイト上(http://www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負いません。
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