アートとテクノロジーの専門家育成のための新プロジェクト「藝術と技術の対話(DAT)」が始動
メディアアーティストの藤幡正樹がディレクション。11月23日(日)よりオンライン講座(全7回)を開始。

株式会社イッカク(所在地:東京都台東区、代表取締役社長:廣田ふみ)では、メディアアートやデジタルアート等のアート&テクノロジー分野の専門家育成を目的とした新プロジェクト「藝術と技術の対話(DAT)」(通称:ダット)を2025年11月より始動します。
本プロジェクトは、文化庁の補助金により独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金」による助成を受けて実施するものです。今後3年にわたり、講座や調査研究、ブートキャンプ、国内外での展覧会の企画・実施、シンポジウム等の多角的なプログラムを展開する予定です。
エグゼクティブディレクターには、慶應義塾大学環境情報学部や東京藝術大学大学院映像研究科の立ち上げに関わり、UCLAをはじめとした海外でも教鞭をとってきたメディアアーティストの藤幡正樹が就任します。
プロジェクトの第1弾として、全7回からなるオンライン講座をスタート。初回となるオリエンテーションを2025年11月23日(日)に開催します。今後、国内外から多彩なゲストを迎え、同分野のアーティストやプロデューサー、キュレーター、研究者等の専門家を育成する新たな教育基盤を構築していきます。
《開催概要》
藝術と技術の対話(DAT)
公式サイト:https://dat.1kc
オンライン講座「アート&テクノロジーの概念構築」(全7回)
第1回オリエンテーション「藝術と技術の射程」
日時:2025年11月23日(日)14:00~16:00 講師:藤幡正樹(メディアアーティスト)
会場:TOKYO NODE LAB(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8階)
入場無料(申込不要/会場参加 先着順70名):※YouTube配信あり
主催・企画制作:株式会社イッカク
助成:文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等支援事業(育成プログラム構築・実践))|独立行政法人日本芸術文化振興会
協力(オンライン講座):TOKYO NODE LAB

藝術と技術の対話(DAT)
「コンセプト構築」と「2つの展覧会」を目標に、講座・調査研究から展覧会の実現までを目指す総合的な育成プロジェクト
【プロジェクトの背景】
近年、グローバリゼーションの見直しを背景に、国際的な美術シーンでは、西欧中心の価値観に依拠しない、多様な文化的背景に基づいた作品表現や創造活動を評価する動きが広がっています。こうした潮流のなかで、国際的なプレゼンスの向上や文化芸術を通じた相互理解を実現するためには、文化的差異を的確に読み解き、自らのコンテクストを明確に発信する力が不可欠です。
「藝術と技術の対話(DAT)」は、日本の文化芸術におけるアート&テクノロジー分野の持続的な発展に寄与するため、客観的なコンテクストの構築と価値基準となるコンセプトを提示し、批評と対話を促進する専門家の育成を目的とする3年間にわたるプロジェクトです。
本プロジェクトの目標は「コンセプト構築」と「2つの展覧会の実現」。国内外で開催する展覧会をOJT(実地研修)の環境とし、作品やコンセプトを言語化する能力、そして鑑賞体験を通じて知的刺激と対話を生み出す展覧会の策定能力の育成に取り組みます。
2025年2月には、本カリキュラムにおいて展覧会の企画・実施に取組む参加者の募集を予定しています。
藝術と技術の対話(DAT) 英語名称:Dialogue on Art and Technology (DAT)
期間:2025年11月~2028年3月(予定)
実施内容:講座、調査研究、ブートキャンプ、国内外での展覧会の企画・実施、国際シンポジウム
エグゼクティブ・ディレクター:藤幡正樹(メディアアーティスト)
プロデューサー:廣田ふみ(アートプロデューサー/株式会社イッカク代表取締役社長)
エグゼクティブ・ディレクター

藤幡正樹(FUJIHATA Masaki) メディアアーティスト
日本のメディアアートのパイオニア。80年代はコンピュータ・グラフィックス、90年代はインタラクティブアートやネットワークをテーマにした作品を制作。その後、GPSを使ったフィールドワークシリーズを展開。現在は、ARを扱ったBeHereを継続中。1996年、アルス・エレクトロニカ(リンツ、オーストリア)で日本人初のゴールデン・ニカ賞を受賞、2010年文化庁「芸術選奨」文部科学大臣賞、1989年から慶應義塾大学環境情報学部、1999年東京藝術大学、2005年大学院映像研究科の設立に参加。東京藝術大学名誉教授。2017年はオーストリアのリンツ美術大学、2018年は香港バプティスト大学、2020年はUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の客員教授。
【藤幡正樹氏コメント】
このプロジェクトでは、「藝術と技術、西と東の相対化」を目標とし、育成対象者と共に概念構築を行い、その成果を2つの展覧会で発表する。
藝術と技術の関係は、表現と技術、メディウムと技法という形で極めて密接であり、藝術作品の具現化にとって、技術はなくてはならない要素である。ところが、急速に発達したデジタルメディアを巡る芸術の現場では、最新の技術を上手に扱うことができても、その本質を掴み取り、新たなアートの地平を開く作品は多くない。この新しいメディアの固有性を見抜くことをテーマとして生まれたのがメディアアートである。
現在、技術の進化は、すでに人間の知性の領域にまで及んでおり、生成AIでは絵画イメージや映像をプロンプトによって作り出せる段階にまで来ている。このように人間の歴史を丸ごと資源として発達した人工知能は、このまま進めば完全に非人間化の域に達することになるだろう。その時、最後の砦となるのは藝術であることは間違いない。メディアアートはその復権のための最前線に立つことになる。
オンライン講座「アート&テクノロジーの概念構築」(全7回)
テーマ:「藝術と技術」「西と東の相対化」
11月23日(日)の初回オリエンテーションにて、各回の概要とゲストを発表予定

【講座内容】
グローバル化の進展とテクノロジーの急速な発展のなか、アート&テクノロジーの表現領域では、様々なステークホルダーと連携したイノベーション、そして地球や自然、テクノロジーとの共生に関する様々な試行が生まれています。
本講座は、産業界からも注目される同分野の国際的な潮流を学ぶ機会として、企業の新規事業開発の従事者やデジタルクリエイティブ人材、アーティスト、文化施設関係者等、幅広い方々に参加いただけます。
第1回オリエンテーションにて、ディレクター藤幡正樹より、本シリーズの各回の概要およびゲストを紹介します。
【対象者】
・テクノロジーを駆使した表現活動においてコンセプトの開発を目指すアーティスト
・アートやエンターテインメント業界において国際的な視点によりプロデュース能力を身につけたい方
・DXやデジタルビジネスのためのビジョンの構築を目指す方
・これからのデジタル環境を見据えた創造的な手法を習得したい方
・テクノロジーの進展に対し、批評分析的アプローチを身につけたい方
藝術と技術の対話(DAT)
オンライン講座「アート&テクノロジーの概念構築」(全7回)
期間:2025年11月~2026年5月 受講申込:2025年11月23日(日)受付開始
講師:藤幡正樹(メディアアーティスト) ※ゲストあり
オンライン:Zoomウェビナー
会場:TOKYO NODE LAB(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8階)ほか
料金:一般 ¥6,000|U25 ¥3,000 ※第1回オリエンテーションは入場無料
※受講者はリアルタイム配信のほか、期間限定のアーカイブもご視聴いただけます。
※会場での観覧については、受講者に向けて事前にご案内します。
第1回オリエンテーション「藝術と技術の射程」
日時:2025年11月23日(日)14:00~16:00 講師:藤幡正樹(メディアアーティスト)
会場:TOKYO NODE LAB(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8階)
入場無料(申込不要/会場参加 先着順70名) ※第1回オリエンテーションはどなたでもご参加いただけます。
※YouTube配信あり
会社概要
株式会社イッカク 公式サイト:https://1kc.jp

2008年に創業したクリエイティブプロダクション。アートとテクノロジーによるアプローチで、文化芸術の多様なプロジェクトを企画、運営。行政機関、文化施設、大学等研究機関での実務およびパフォーミングアーツや現代美術、エンターテインメント領域での活動経験を活かし、様々なステークホルダーとの協働体制による文化芸術の持続的な発展を目指す。
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