<開催レポート>日本の宇宙ビジネスを加速させる日本初の衛星データプラットフォームが公開!「Tellus(テルース)」記者発表会
インターネットインフラサービスを提供するさくらインターネット株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:田中 邦裕)は、経済産業省の「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」に係る委託先としての契約を2018年5月9日に締結いたしました。
本事業の一環として、2019年2月21日(木)から、事業の核となる衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の運用を開始しました。
これに際し、Tellusの概要などを発表する記者発表会を実施いたしました。
さくらインターネット株式会社 代表取締役 田中よりTellusのローンチの説明
さくらインターネット株式会社 代表取締役社長田中 邦裕よりTellusや、宇宙データビジネスについて説明をいたしました。
まず開発という点に関してお話します。衛星が開発されたり、解析するITシステムが開発されるなどたくさんの“開発”がされてきました。ただ、現在一番必要な開発は、『ユーザー開発・顧客開発・開発者開発』です。Tellusにおいて大切にしていることは、システムを作って納品するだけではなく、完成してから開発者が増えていく状況を作り出すことです。
次に、重視しているのは衛星データが“当たり前のもの”という状況を作るということです。衛星データは特殊なものだと本事業に関わる前は思っていましたが、実は台風や毎日の天気予報をみるなど、身の回りにある宇宙の情報をもとに、みなさんも生活しています。しかし、宇宙のデータを購入するには大きなコストが必要でした。コストを払って衛星データを購入し、活用に失敗した場合、コストも挑戦にかかった自身の時間も失うため、活用を志す人も挑戦することが出来ない状況が生まれていたと思います。今回衛星のデータを無料公開することで、開発挑戦者が何度もチャレンジしやすい環境を作ることで、新たなユーザー開発に繋がると考えています。
最後に、イノベーションについて。イノベーションとは技術革新ではなく、既にたくさんある日本のものづくりで得られたデータや技術者のノウハウが混じり合うことで、新たな価値が生まれることだと考えています。小学生でもプログラミングを行う時代なので、もしかしたら小学生が家の近くの公園を衛星データで分析するかも知れません。データを組み合わせて新たな気付きが見えてくるかもしれません。何が見えてくるのかわからないのがTellusの面白さです。今回、我々は単に衛星データを活用するためのシステムだけでなく、それを活用する人々の創出にも貢献していきたいです。」
経済産業省 製造産業局 局長 井上様よりご挨拶
経済産業省 製造産業局長 井上 宏司様よりご挨拶がございました。
宇宙から得られるデータが持つ高いポテンシャルを最大限に活用し、宇宙利用の裾野を拡大し、その結果、宇宙利用の拡大が新たなロケットや衛星のニーズを生み、さらに宇宙利用が拡大するという好循環が生まれることを期待しています。」
株式会社ABBALab代表取締役/さくらインターネット株式会社 フェロー小笠原よりご挨拶
株式会社ABBALab代表取締役/さくらインターネット株式会社 フェロー 小笠原 治より”xData Alliance(クロスデータアライアンス)”について説明しました。
また、プラットフォームを作ってもプレイヤーがいないという状況にならないよう、アライアンスパートナーと新たなビジネスに繋がる取り組みを行うことができればと思います。」
JAXA(宇宙航空研究開発機構)副理事長 山本様よりご挨拶
JAXA(宇宙航空研究開発機構)副理事長 山本 静夫様よりご挨拶がございました。
1986年に日本初の国産の地球観測衛星を打ち上げました。JAXAは現在、様々な種類のデータを取得できる6機の地球観測衛星を運用しており、衛星はより豊かな日常生活を実現するために必要な社会インフラとして定着しつつあります。
また、今日においては新しいプレイヤーが続々と宇宙の事業に参入しており、JAXAとしてもとても嬉しく思います。しかし、衛星データのような、いわゆるビックデータを扱う上で、そのデータを活用するための解析手法やアルゴリズムをどう開発するかは悩みの種でした。それを解決するのがTellusだと考えています。単なるビックデータだけでなく、様々な解析ツールを作り上げ搭載し、更には、データコンテスト等を通じて、その先の利用者も一緒に入り込める環境整備の工夫もされていて、これまでにはない斬新なものになっています。このプラットフォームの公開で、新しい衛星データの利用方法が生まれてくることを大いに期待し、JAXAもぜひ貢献していきたいと考えています。」
経済産業省 大臣政務官 石川様より閉会のご挨拶
経済産業大臣政務官 石川 昭政様より閉会のご挨拶がございました。
衛星データプラットフォーム「Tellus」について
2018年5月9日に委託先としての契約を締結した経済産業省の「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」の中で、当社が所有する大規模なストレージを生かし、分析・解析などに必要なコンピューティングを有したプラットフォーム「Tellus」の構築・運用に取り組んでいます。
Tellusは、衛星データや衛星データを扱うさまざまなツールの提供、衛星データ活用のためのトレーニングおよび衛星データコンテストなどの教育コンテンツ、そして衛星データを活用するためのさまざまなドキュメントを提供するオウンドメディアといった機能を有します。
本プラットフォームの名称は、地上から得られるデータにより豊かな未来を作り出したいという意を込め、大地の女神「Tellus」から取っています。
・ウェブサイト https://www.tellusxdp.com/
・Tellusロゴ
参考
・さくらインターネット、「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」の委託契約を締結
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/05/22/90218/
・さくらインターネット、日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の開発・利用促進を行うアライアンス「xData Alliance」発足
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/07/31/1968197591/
・さくらインターネットはSIGNATEと協力の下、衛星データプラットフォームの利用促進の一環として、第一回衛星データ分析コンテスト「Tellus Satellite Challenge」を開催
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/10/16/1968198307/
・さくらインターネット、SIGNATEとリモート・センシング技術センターの協力のもと、衛星データ活用技術者養成講座「Tellus Satellite Boot Camp」を全国5カ所(北海道、大阪、山口、福岡、東京)で開催
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/12/05/1968198929/
・衛星データプラットフォーム「Tellus」のオウンドメディアとして、宇宙ビジネス情報サイト「宙畑-sorabatake-」を2018年12月18日にリニューアル公開
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/12/18/1968199037/
・さくらインターネット、クラウド上で衛星データの分析ができる日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」を運用開始
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2019/02/21/1968199564/
本事業の一環として、2019年2月21日(木)から、事業の核となる衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の運用を開始しました。
これに際し、Tellusの概要などを発表する記者発表会を実施いたしました。
さくらインターネット株式会社 代表取締役 田中よりTellusのローンチの説明
さくらインターネット株式会社 代表取締役社長田中 邦裕よりTellusや、宇宙データビジネスについて説明をいたしました。
「この30年ほど日本のものづくりは厳しい状況にありますが、日本の技術は非常に高いです。それは衛星でも同様で、世界屈指の技術を持った衛星が数々打ち上げられています。技術があるにもかかわらず利用されていないものを、もっと使いやすくするためのプラットフォームがTellusです。
まず開発という点に関してお話します。衛星が開発されたり、解析するITシステムが開発されるなどたくさんの“開発”がされてきました。ただ、現在一番必要な開発は、『ユーザー開発・顧客開発・開発者開発』です。Tellusにおいて大切にしていることは、システムを作って納品するだけではなく、完成してから開発者が増えていく状況を作り出すことです。
次に、重視しているのは衛星データが“当たり前のもの”という状況を作るということです。衛星データは特殊なものだと本事業に関わる前は思っていましたが、実は台風や毎日の天気予報をみるなど、身の回りにある宇宙の情報をもとに、みなさんも生活しています。しかし、宇宙のデータを購入するには大きなコストが必要でした。コストを払って衛星データを購入し、活用に失敗した場合、コストも挑戦にかかった自身の時間も失うため、活用を志す人も挑戦することが出来ない状況が生まれていたと思います。今回衛星のデータを無料公開することで、開発挑戦者が何度もチャレンジしやすい環境を作ることで、新たなユーザー開発に繋がると考えています。
最後に、イノベーションについて。イノベーションとは技術革新ではなく、既にたくさんある日本のものづくりで得られたデータや技術者のノウハウが混じり合うことで、新たな価値が生まれることだと考えています。小学生でもプログラミングを行う時代なので、もしかしたら小学生が家の近くの公園を衛星データで分析するかも知れません。データを組み合わせて新たな気付きが見えてくるかもしれません。何が見えてくるのかわからないのがTellusの面白さです。今回、我々は単に衛星データを活用するためのシステムだけでなく、それを活用する人々の創出にも貢献していきたいです。」
経済産業省 製造産業局 局長 井上様よりご挨拶
経済産業省 製造産業局長 井上 宏司様よりご挨拶がございました。
「地球観測衛星から得られる画像データは、災害対策など様々な分野で活用されてきました。しかし、衛星データが非常に高額であり、専門知識を持つユーザーにしか取り扱うことができないため、限られたユーザーしか利用できていないというのが実態です。そこで、経済産業省は衛星データをさらに幅広い分野で活用してもらい、日本経済の生産性向上、競争力強化につなげるための環境として、“Tellus“というプラットフォームを新たに開発しました。Tellusは、そのような衛星データの新たな利活用を促進する、まさに最初の一歩です。
宇宙から得られるデータが持つ高いポテンシャルを最大限に活用し、宇宙利用の裾野を拡大し、その結果、宇宙利用の拡大が新たなロケットや衛星のニーズを生み、さらに宇宙利用が拡大するという好循環が生まれることを期待しています。」
株式会社ABBALab代表取締役/さくらインターネット株式会社 フェロー小笠原よりご挨拶
株式会社ABBALab代表取締役/さくらインターネット株式会社 フェロー 小笠原 治より”xData Alliance(クロスデータアライアンス)”について説明しました。
「Tellusというのは、システムというよりは環境であり、その環境をベースに様々なことのチャレンジするシステム開発者を増やしていくということも1つの目標です。xData Allianceは、その中心として利用促進やシステム開発に貢献していただく様々な分野のアライアンスパートナーをスカウトし、結成しています。アライアンスパートナーから様々な意見をいただくことでさらなる開発をはかっていきます。
また、プラットフォームを作ってもプレイヤーがいないという状況にならないよう、アライアンスパートナーと新たなビジネスに繋がる取り組みを行うことができればと思います。」
JAXA(宇宙航空研究開発機構)副理事長 山本様よりご挨拶
JAXA(宇宙航空研究開発機構)副理事長 山本 静夫様よりご挨拶がございました。
「「Tellus」とは、政府の衛星データをオープンにし、データ利用を拡大させる環境を整備する経済産業省殿の施策により開発されたプラットフォームと伺っています。
1986年に日本初の国産の地球観測衛星を打ち上げました。JAXAは現在、様々な種類のデータを取得できる6機の地球観測衛星を運用しており、衛星はより豊かな日常生活を実現するために必要な社会インフラとして定着しつつあります。
また、今日においては新しいプレイヤーが続々と宇宙の事業に参入しており、JAXAとしてもとても嬉しく思います。しかし、衛星データのような、いわゆるビックデータを扱う上で、そのデータを活用するための解析手法やアルゴリズムをどう開発するかは悩みの種でした。それを解決するのがTellusだと考えています。単なるビックデータだけでなく、様々な解析ツールを作り上げ搭載し、更には、データコンテスト等を通じて、その先の利用者も一緒に入り込める環境整備の工夫もされていて、これまでにはない斬新なものになっています。このプラットフォームの公開で、新しい衛星データの利用方法が生まれてくることを大いに期待し、JAXAもぜひ貢献していきたいと考えています。」
経済産業省 大臣政務官 石川様より閉会のご挨拶
経済産業大臣政務官 石川 昭政様より閉会のご挨拶がございました。
「昨今、IoT・ビッグデータ・人工知能等の技術革新が急速に進展しています。日本が将来にわたり強靱な産業構造を構築し維持するためには、技術革新の成果を最大限取り込み、新たなイノベーションを促進する取り組みが必要と認識しています。そこで経済産業省では、機械・データ・技術・人・組織・サービスなど、様々なものが繋がることで、新たな付加価値の創出と社会課題の解決をもたらす“Connected Industries”を提唱し、実現に向けた取り組みを進めています。衛星データは、様々なデータと組み合わせて利用することで、幅広い産業の競争力強化や生産性向上に貢献する大きな可能性を秘めています。Tellusは「宝の山」と呼ぶべき衛星データと、それを解析し役立てるための「宝さがしの道具」を提供します。これにより、誰もが気軽に、衛星データを自由に活用できるようになり、新たなイノベーションが生み出されることが期待できます。Tellusは発展途上のプラットフォームです。ユーザーの皆様に積極的に使ってもらい、フィードバックをしていただくことで、より良いTellusを一緒に創り上げていくことが可能となり、将来の日本の発展につながると確信しております。」
衛星データプラットフォーム「Tellus」について
2018年5月9日に委託先としての契約を締結した経済産業省の「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」の中で、当社が所有する大規模なストレージを生かし、分析・解析などに必要なコンピューティングを有したプラットフォーム「Tellus」の構築・運用に取り組んでいます。
Tellusは、衛星データや衛星データを扱うさまざまなツールの提供、衛星データ活用のためのトレーニングおよび衛星データコンテストなどの教育コンテンツ、そして衛星データを活用するためのさまざまなドキュメントを提供するオウンドメディアといった機能を有します。
本プラットフォームの名称は、地上から得られるデータにより豊かな未来を作り出したいという意を込め、大地の女神「Tellus」から取っています。
・ウェブサイト https://www.tellusxdp.com/
・Tellusロゴ
参考
・さくらインターネット、「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」の委託契約を締結
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/05/22/90218/
・さくらインターネット、日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の開発・利用促進を行うアライアンス「xData Alliance」発足
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/07/31/1968197591/
・さくらインターネットはSIGNATEと協力の下、衛星データプラットフォームの利用促進の一環として、第一回衛星データ分析コンテスト「Tellus Satellite Challenge」を開催
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/10/16/1968198307/
・さくらインターネット、SIGNATEとリモート・センシング技術センターの協力のもと、衛星データ活用技術者養成講座「Tellus Satellite Boot Camp」を全国5カ所(北海道、大阪、山口、福岡、東京)で開催
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/12/05/1968198929/
・衛星データプラットフォーム「Tellus」のオウンドメディアとして、宇宙ビジネス情報サイト「宙畑-sorabatake-」を2018年12月18日にリニューアル公開
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/12/18/1968199037/
・さくらインターネット、クラウド上で衛星データの分析ができる日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」を運用開始
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2019/02/21/1968199564/
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