医療法人社団やまと、東北大学緩和医療学分野、岡部医院仙台が医療人材の採用・教育でアライアンスを開始
~地域の緩和・在宅・終末期ケアのレベル向上のため、県内の緩和医療・在宅医療を牽引する三者が協同し、緩和・在宅ケアの専門性を高める教育プログラムを提供~
医療法人社団やまと(以下、やまと)は、「持続可能な地域医療」を担う医療者育成のために、国立大学法人東北大学大学院 医学系研究科 緩和医療学分野(以下、東北大学緩和医療学分野)、および医療法人社団爽秋会 岡部医院仙台(以下、岡部医院)と、医療人材の採用・教育においてのアライアンスを開始したことを発表します。
本アライアンスは、宮城県内の緩和医療・在宅医療を牽引する三者が協同し、それぞれの特性や得意分野を活かした教育の場を提供することで、地域での活躍を志す医療人材の育成と成長を促進することを目的としています。
まずは、実践的な緩和・在宅・終末期ケアを学びたい医師を募り、最短1年半で緩和医療学会認定医と在宅医療学会専門医が取得できる研修プログラム「宮城在宅・緩和ケア包括教育プログラム(仮)」の提供を開始します。
本アライアンスは、宮城県内の緩和医療・在宅医療を牽引する三者が協同し、それぞれの特性や得意分野を活かした教育の場を提供することで、地域での活躍を志す医療人材の育成と成長を促進することを目的としています。
まずは、実践的な緩和・在宅・終末期ケアを学びたい医師を募り、最短1年半で緩和医療学会認定医と在宅医療学会専門医が取得できる研修プログラム「宮城在宅・緩和ケア包括教育プログラム(仮)」の提供を開始します。
➡️やまとを知りたい方へ
https://project.yamatoclinic.org
➡️東北大学緩和医療学分野HP
http://www.kanwa.med.tohoku.ac.jp/
➡️爽秋会 岡部医院仙台HP
https://soshukai.jp/index.html
■研修プログラムお問い合わせ先
宮城在宅・緩和ケア 包括教育プログラム 事務局
E-mail:recruit@yamato-clinic.org
■背景と目的
現在、宮城県内には緩和医療学会認定専門医が5名、緩和ケア病棟を有する医療機関は6施設あります。一方、在宅医療学会認定専門医は県内に12名で、それに対し在宅療養支援施設は160施設あります。
この数字から分かる通り、緩和ケア・在宅ケアの現場では専門医資格が必ずしも必要なものだとは考えられていません。専門医資格を有していなくとも長年に渡り現場で活躍している医師のほうが多数派です。
しかし、認定機関で専門医資格取得を目指すことにより、系統的で安定した指導を受けることができるのも事実です。
緩和ケア・在宅ケアの目的であり特性でもある「病気だけではなく、患者さんの生活全体をケアする」という技術には正答がなく、患者さんの生活スタイルや嗜好、今後の人生をどう生きたいかという希望、それを支えるご家族や介護環境によって求められるケアの形は異なります。そのため指導方法や到達目標の設定、能力測定が難しく、育成する側が「どのように教えていいのかわからない」と悩むケースも少なくありません。
やまとは宮城県北地域を中心に、岡部医院は仙台市を中心に、それぞれ在宅ケアと在宅緩和ケアの専門医療機関として、また専門医育成の学会認定施設として、独自に医師の育成を行ってきましたが、地域によるケアの違いや積極的な研究活動に限界を感じていました。また東北大学緩和医療学分野でも病院完結型の緩和ケアや研究活動のみではなく、地域・在宅における緩和ケア活動の必要性を感じていました。
今回、やまとと岡部医院、東北大学緩和医療学分野、それぞれの強みを再度確認して医療職の採用・教育においての協働・連携に合意。
宮城県内の緩和医療・在宅医療を牽引する三者が連携し、それぞれの特性や得意分野を活かした教育の場を提供することで、各領域を学びたい医師を安定的に採用し育成できる環境が実現します。
■各組織概要・代表からのメッセージ
<国立大学法人東北大学大学院 医学系研究科 緩和医療学分野とは>
http://www.kanwa.med.tohoku.ac.jp/
2000年10月、東北大学病院には国公立大学病院では全国初となる緩和ケア病棟が稼働開始。当分野は「疼痛制御科学分野」を前身として2008年に現名称へと変更されました。2015年には「緩和ケアセンター」を開設し、「緩和ケア外来」「緩和ケアチーム」「緩和ケア病棟」を有機的に連携させる要としての役割を担っています。様々な進行がんの治療に精通し質の高い緩和医療を提供できる医師が在籍し、患者のニーズに応じた「がん治療と緩和ケアの融合」を実践しています。
~教授 井上 彰より~
当院は全国でも数少ない緩和ケア病棟を有する大学病院であり、他科入院中の患者さんに対処する緩和ケアチームや緩和ケア外来の活動も盛んです。教育機関らしく、多職種の専門家から学べる機会が多く、緩和ケアに関しても経験豊富なスタッフと議論を重ねることで、多面的な見方を学ぶことができます。多くの方の研修をお待ちしています!
<医療法人社団爽秋会 岡部医院仙台とは>
https://soshukai.jp/index.html
1997年、日本で在宅緩和ケアを行う医療機関がほとんどなく、介護保険も在宅支援の制度もなかった時代に、在宅緩和ケアを主体とする診療所として前理事長の故 岡部健医師が宮城県名取市に「岡部医院」を開設。1999年に法人化し、「医療法人社団爽秋会」として事業開始。現在は在宅緩和ケアを主体とする診療所(宮城県仙台市、福島県福島市の2カ所)を中心に、介護支援事業所も運営しています。
~院長 河原 正典より~
このプログラムは、皆さんの将来を束縛するようなものではありません。皆さんのやる気次第で、皆さんの将来の方向性をも含めて、各責任者が相談・支援することになるでしょう。そして、私はこのプログラムを終了した方々が、様々な地域やフィールドで活躍する姿を心から見たいと思っています。
<医療法人社団やまととは>
https://project.yamatoclinic.org
2011年の東日本大震災をきっかけに結成された医療支援チームをベースとして、2013年4月に宮城県登米市と東京都板橋区高島平の2カ所で在宅医療を中心に行う診療所を開設。2014年12月にそれぞれを法人化し、「やまと在宅診療所 登米」は「医療法人社団やまと」として事業を開始。現在は在宅診療を主体とする診療所(宮城県登米市、宮城県大崎市、宮城県栗原市、岩手県一関市、神奈川県川崎市、神奈川県横浜市の6カ所)を中心に、訪問看護ステーション、栄養ケアステーションも運営しています。
~理事長 田上 佑輔より~
やまとは、志や想いを持つ医師が自分のやりたいことを実現できる環境・チームを目指しています。今回の東北大学緩和医療学分野、岡部医院との連携ではお互いの強みを活かし、医師のやりたい事を叶えるだけではなく、キャリア形成への支援もしていきます。興味ある方からの連絡をお待ちしています。
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