【改正育児休業法|育休取得経験男女に実態調査】9割以上の企業が、育休取得に対し「協力的」!92.6%の会社員が「会社への貢献意識が高まった」と実感
〜育児と仕事の両立で「無駄な残業なくなる」「家族との信頼関係を得た」との声も〜
ダイヤモンド・コンサルティングオフィス合同会社(本社:東京都港区、代表:山藤祐子(ざんとう ゆうこ 旧姓:倉本)、以下「当社」)は、自身とパートナーが育休を取得した経験があり、現在は育休から復帰して育児(未就学児)と仕事を両立しており総合職で勤める会社員101名(男性46名、女性55名)を対象に、「育児と仕事の両立」に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
- 調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年4月19日〜同年4月20日
有効回答:自身とパートナーが育児休業を取得した経験があり、現在は育児休業から復帰して育児(未就学児)と仕事を両立しており総合職として勤める会社員101名(男性46名、女性55名)
*育児休業とは、企業が任意で定めている企業内制度(育児休暇)ではなく、法律に基づくものを指します。育児休業では該当する期間は育児休業給付金として給与の一部補償を受けることが可能です。
- 取得した育休日数、女性の45.5%が「3ヵ月以上」、男性より15.0ポイント高い結果に
<男性>
・5日未満:21.7%
・5日~2週間未満:15.2%
・2週間~1ヶ月未満:21.7%
・1ヶ月~3ヶ月未満:10.9%
・3ヶ月~6ヶ月未満:19.6%
・6ヶ月~8ヶ月未満:6.5%
・8ヶ月~10ヶ月未満:2.2%
・10ヶ月~12ヶ月未満:2.2%
・12ヶ月~18ヶ月未満:0.0%
・18ヶ月以上:0.0%
<女性>
・5日未満:0.0%
・5日~2週間未満:12.7%
・2週間~1ヶ月未満:14.5%
・1ヶ月~3ヶ月未満:27.3%
・3ヶ月~6ヶ月未満:20.0%
・6ヶ月~8ヶ月未満:7.3%
・8ヶ月~10ヶ月未満:1.8%
・10ヶ月~12ヶ月未満:9.1%
・12ヶ月~18ヶ月未満:5.5%
・18ヶ月以上:1.8%
- 育休取得、女性の96.4%、男性の91.3%が「会社は協力的だった」と回答である一方、男性のみ「全く協力的でなかった」事実も存在
<男性>
・非常に協力的だった:47.8%
・やや協力的だった:43.5%
・あまり協力的ではなかった:6.5%
・全く協力的ではなかった:2.2%
<女性>
・非常に協力的だった:54.6%
・やや協力的だった:41.8%
・あまり協力的ではなかった:3.6%
・全く協力的ではなかった:0.0%
- 協力的な姿勢を感じた結果、女性の96.2%、男性の90.5%が「会社に対する貢献意識の高まり」を実感、女性の方が5.7ポイント高い結果に
<男性>
・非常に高まった:38.1%
・やや高まった:52.4%
・あまり高まらなかった:7.1%
・全く高まらなかった:2.4%
<女性>
・非常に高まった:37.7%
・やや高まった:58.5%
・あまり高まらなかった:3.8%
・全く高まらなかった:0.0%
- 女性の98.2%、男性の86.9%が「取得した育児休業よりも、さらに日数を取りたかった」と回答、女性の方が12.1ポイント高い結果に
<男性>
・非常にそう思う:45.6%
・ややそう思う:41.3%
・あまりそう思わない:10.9%
・全くそう思わない:2.2%
<女性>
・非常にそう思う:43.6%
・ややそう思う:54.6%
・あまりそう思わない:1.8%
・全くそう思わない:0.0%
- 育児と仕事の両立で得られたもの、「仕事とプライベートを切り離し、無駄な残業がなくなった」や「家族との信頼関係」など
<自由回答・一部抜粋>
・仕事とプライベートを切り離して考えられるようになり、無駄な残業がなくなった。(36歳・女性)
・子育ての大変さとそれに伴うストレス、両立することの大変さへの理解。(32歳・男性)
・家族とのコミュニケーション。(33歳・男性)
・育児と仕事、両方のやりがいと大切さ。(33歳・男性)
・充実感や子どもに対する愛情の再認識。(37歳・女性)
・精神的に豊かな生活。(29歳・女性)
・家族との信頼関係。(32歳・男性)
- 育児と仕事の両立で失ったもの、「円滑なキャリアアップ」や「自分の自由な時間や同僚との飲み会など」など
<自由回答・一部抜粋>
・円滑なキャリアアップ。(29歳・女性)
・自分の自由な時間や同僚との飲み会など。(36歳・女性)
・子どもの成長を見続けることができず、世話をしている人から子どもの様子を聞くことになり、悲しかった。(43歳・女性)
・仕事に打ち込む時間と子どもとの時間の両方。(44歳・女性)
・仕事での成果。(32歳・男性)
・時間とコストがかかる。(44歳・男性)
- 90.1%が、「テレワークの実施」は育児との両立にプラスに働いていると回答
・非常にプラスになっている:34.7%
・ややプラスになっている:55.4%
・あまりプラスになっていない:5.9%
・全くプラスになっていない:2.0%
・そもそもテレワークを行っていない:2.0%
- 育児と仕事を両立する上での工夫、「夫婦で協力する」や「段取りをキチンとたてる」など
<自由回答・一部抜粋>
・夫婦で協力する。(45歳・男性)
・時間に対する意識を高めること。段取りをキチンとたてること。(42歳・男性)
・無理をしない。(31歳・女性)
・メリハリをつける。(42歳・男性)
・物事の判断を早くする。(33歳・男性)
・自分ひとりの時間を確保する。(32歳・男性)
- 育児と仕事を両立に際し、子どもとのコミュニケーションで最も大切にしている時間、「朝の遊び」が38.6%、「保育園・幼稚園の送り」が15.8%
・朝の遊び:38.6%
・保育園・幼稚園の送り:15.8%
・夕食:10.9%
・保育園・幼稚園の迎え:5.0%
・お風呂:8.9%
・夜の遊び:6.9%
・休日での触れ合い:5.9%
・寝かしつけ:5.0%
・朝食:3.0%
・習いごと関係:0.0%
・その他:0.0%
- 約9割が、2022年4月の育児・介護休業法改正が施行されたことを認知
・知っていた:87.1%
・知らない:12.9%
- まとめ
その結果、取得した育児休業日数では、女性は「1ヶ月~3ヶ月未満」が27.3%で最多、男性は「5日未満」と「2週間~1ヶ月未満」が21.7%の同数で最多の結果となり、男性は1ヶ月未満が5割以上という現状が明らかになりました。また、育休を取得した際には、男女ともに9割以上の方が「協力的だった」ことも判明し、このことが「会社に対する貢献意識の高まりにもつながった」と男性の90.5%、女性の96.2%が実感しています。
また、一般的に育児と仕事の両立はその困難さに焦点が当たりますが、今回の調査では、育児と仕事の両立によって、「無駄な残業がなくなった」ことや、「家族との信頼関係」を得られたこととして挙げられており、ポジティブな影響も明らかになっています。
子どもがいる生活となった今の働き方について伺うと、90.1%の方が「テレワークの実施が育児との両立にプラスに働いている」と回答しました。子どもとのコミュニケーションでは、約4割の方が「朝の遊び」の時間を大切にしているようで、朝子どもと遊んでからテレワークで仕事をする、という流れがあることが考えられます。テレワークによって、移動時間が削減されたからこそ、朝の時間を有効に活用するという側面もあるかもしれません。
2022年4月より、改正育児・介護休業法の段階的な施行が始まりました。企業側は育休取得に対し、より積極的に働きかける必要がありますが、本調査ではすでに協力的な会社の姿勢も見えており、今回の改正により、企業側のさらなる環境整備も期待されます。
実際に育休を取得した方もテレワークの働き方をうまく活用しながら、上手に子どもとの関係を築いており、両立により仕事とプライベートの切り離しが出来るようになったと考える人もいました。
育児と仕事の両立を行うと、仕事が疎かになるという認識も存在します。しかし、企業側はこのような社会的要請に応えるという姿勢はありながらも、両立したからこそ実現する仕事上のパフォーマンス向上や、働き手が得られる価値に目を向けることによって、社員の定着ひいては企業全体の競争力向上につながる、という意識を持つことが重要になっています。
- 会社概要
所在地 :東京都港区南青山2-2-15ウィン青山942
代表 :山藤祐子(ざんとう ゆうこ 旧姓:倉本)
事業内容:企業研修、キャリアカウンセリング、企業コンサルティング
URL :https://diamond-c.co.jp/message.html
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