株式会社イマーゴと株式会社NTTデータが、生成AI分野で協業を開始。両社の強みを活かし、ユーザーファーストでの生成AIの社会実装を目指す
〜生活者視点×技術志向の融合で、AIネイティブ世代に向けた新たなユーザー体験を創出〜
■概要
株式会社イマーゴ(本社:東京都港区)と株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区)は、生成AI分野における協業を開始しました。
本協業では、イマーゴが持つ「生活者視点での調査・市場受容性の評価力」と「未来の生活者目線でのユーザー体験構築力」に、NTTデータの「高い技術実装力」と「市場展開力」を組み合わせ、生成AIのユーザーファーストでの社会実装を推進します。
さらにイマーゴのシンクタンク「iQ Lab」(九州大学内拠点)を通じて共同調査や実証実験を行い、未来の生活者である若年層の価値観やニーズを反映した生成AIのユーザー体験や利活用モデルを開発していきます。
■協業の経緯と背景
株式会社イマーゴは2024年12月より自社の「UXリファレンス」を活用し、株式会社NTTデータに向けて新たな生成AIのユーザー体験構築を支援してきました。イマーゴが得意とする「生活者の価値観や受容性に寄り添ったユーザー体験の設計力」と「短期間でのプロトタイプ開発」、「九州大学との組織対応型連携を活かした迅速なユーザー評価手法」を組み合わせることで、NTTデータの多様な生成AIサービスの開発に貢献しました。
さらに2025年9月には、NTTデータが出展した「Google Cloud Next Tokyo」において、生成AIとウェアラブル端末を組み合わせた「CX-AIコンセプト」の開発およびコンセプトムービー制作を担当し、生成AIを用いた未来のCXを具体的なかたちで提示しました。



こうした取り組みを通じて両社は、生成AIが社会全体へと広がり利活用の範囲が拡大していくためには、「生活者志向」と「技術志向」の融合、そして高い社会実装力が不可欠であるとの認識を共有しました。とりわけAIネイティブ世代となる30歳以下の若年層を見据え、未来の生活者に向けた多様な業種・業態でのAI利活用モデルを開発することを目的に、このたび協業に至りました。
■本協業で狙う効果
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技術志向と生活者志向の融合により、使いやすく定着率の高いAIサービスを開発。特にBtoC及びBtoBtoC領域において、生成AIの幅広い利活用を目指す。
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イマーゴ社の所有する調査パネル及び実証実験インフラを活用し、ユーザーの受容性を検証することで、導入後に「ユーザーの利用率が低い」というリスクを軽減する。
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若年層の行動・価値観変化をAI学習データに反映し、ユーザー視点での予測精度向上を狙う。
■現在の取り組み
イマーゴはNTTデータと協力して、30歳以下の若年層を対象にした大規模なAI利用実態調査を実施し、「生成AIの未来市場予測」を制作しています。本調査は、生成AIを最も積極的に活用する世代である若年層の利用状況や受容性、さらにはAIに対する期待感や価値観を多角的に分析するもので、今後の社会における生成AIの浸透プロセスを可視化し、各業種・業態の市場構造やユーザー体験がどのように変革していくかを予測します。
このレポートは2025年11月に完成予定であり、生成AI分野における「若年層起点の市場予測モデル」として発表される予定です。その成果は両社が推進するサービス開発やユーザー体験設計に直結するのみならず、産業界全体にとっても生成AIの未来像を示す重要な指針となることが期待されます。
■将来に向けた取り組み
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イマーゴ社のUXリファレンスを活用した業種別AI利活用モデル開発と受容性評価
イマーゴの次世代UX開発ソリューションである「UXリファレンス」(※)を活用し、様々な業種業態のユースケースにあわせた生成AIのユーザー体験モデルを開発。NTTデータを通じて、生成AIの社会実装を加速させます。
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iQ Labでの共同調査・共同研究プロジェクト
イマーゴ傘下のシンクタンクであるiQLabを用いて、生成AI分野の共同調査や共同研究プロジェクトを実施していきます。iQLabは九州大学内に拠点を持ち、若年層の価値観やライフスタイル、テクノロジー受容性に関する様々な調査や実証実験の運営を実施。NTTデータとは今後、生成AI分野のユーザー受容性に関する調査・実証を行っていく予定です。
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九州大学フィールドでのユーザー実証
イマーゴは国立大学法人 九州大学と組織対応型連携(包括提携)を締結しており、過去10年にわたり、九州大学のキャンパスを用いた様々な実証実験を企画・運営してきました。また独自で九州大学の学生モニター組織を運営しており、大学キャンパスを活用した様々な実証実験が迅速に実施できるインフラを構築しています。
NTTデータとの提携では、このイマーゴ社のアセットを活かして、九州大学フィールドを活用した様々なユーザー実証を実施。九州大学の学生や若手研究者が実証に参加する形で、「ユーザー目線での生成AIのUX / サービス開発」を推進していきます。
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産学連携プロジェクトの推進
今後、イマーゴとNTTデータは生成AI分野を中心に、九州大学との産学連携プロジェクトを積極的に検討。イマーゴの持つ産学連携プロジェクトの成果をビジネスに直結させるノウハウを活用しながら、産学共同で生成AIの社会実装を加速させる取り組みも推進していきます。
■本提携に関する両社コメント
株式会社イマーゴ
代表取締役社長 神尾寿
生成AIはまず企業の生産性を変え、次に人々の生活を変える──。その変化を社会全体の価値へと昇華させるには、生活者が“心から使いたい”と思える体験が欠かせません。
今回の協業は、イマーゴの持つ調査力・未来設計力と、NTTデータの技術力・社会実装力を掛け合わせることで、生成AI分野における新しい事業価値を創出する大きな一歩です。イマーゴは、若年世代への参与観察を含む高解像度な調査・分析を強みとし、未来の生活者ニーズを先取りした戦略設計やユーザー体験デザインを可能にしてきました。さらに、イマーゴ傘下のシンクタンク「iQLab」では、迅速なプロトタイプ開発と受容性検証を繰り返す体制を整えており、市場受容性の高い体験やサービスを事前に設計することが可能です。
こうした調査力と未来設計力、そして迅速なUX実装力をNTTデータの社会実装力と融合させることで、AIネイティブ世代にふさわしい新しいユーザー体験を形にし、次代の社会基盤を築いてまいります。
株式会社NTTデータ
GenAIビジネス推進部長 奥田良治
今回のイマーゴ社との協業は、NTTデータが進める「生成AIの社会実装」を次の段階へ進める重要な一歩だと考えています。イマーゴ社が持つ若年層視点での深いリサーチ力と、九州大学を拠点とした実証フィールドを掛け合わせることで、生活者に根差したAI・UXの実証を加速できると期待しています。
今回の取り組みを通じて「人がどう受け止め、どう使うか」という視点をより強化し、よりリアルな社会価値へとつなげていきます。イマーゴ社とともに、未来の生活者に寄り添いながら、新しいデジタル体験の創出に挑戦していきたいと考えています。
■会社概要
<株式会社イマーゴについて>
最新テクノロジーと若者世代の調査・分析から、「次の市場、次の社会」にフォーカスした事業戦略の策定支援や新ビジネスの企画、ユーザー体験設計を行うコンサルティングファームです。イマーゴは九州大学と組織対応型連携を締結しており、グループ傘下として同大学内を拠点とするシンクタンクとして株式会社iQ Labを設置しています。iQ Labには九州大学の若手研究者やエンジニア、デザイナーが多数在籍し、新たな価値観や受容性を踏まえた調査・研究からUX設計、実証実験までを一気通貫で実施しています。
※UXリファレンスは株式会社イマーゴの登録商標(商願2025-02735)です。
URL: https://imago.co.jp/
<株式会社NTTデータについて>
NTTデータは、豊かで調和のとれた社会づくりを目指し、世界50ヵ国以上でITサービスを提供しています。デジタル技術を活用したビジネス変革や社会課題の解決に向けて、お客さまとともに未来を見つめ、 コンサルティングからシステムづくり、システムの運用に至るまで、さまざまなサービスを提供します。
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