思いがけない妊娠でも孤立せず、「助けて」と言える社会を作りたい。ピコサポ(マンスリーサポーター)150人募集キャンペーンを実施します

認定NPO法人ピッコラーレ(所在地:東京都豊島区、代表:中島かおり、以下ピッコラーレ)は、2023年6月15日から7月31日まで、「あなたと一緒に『一人じゃない』と言える社会を作りたい。〜ピコサポ(マンスリーサポーター)150人募集キャンペーン〜」を行います。
キャンペーンサイトURL https://campaign.piccolare.org/202306/ (6月15日公開)

連日のように耳にする乳児遺棄のニュース。厚生労働省の統計によると、日本の子どもの虐待死で最も多いのは生まれたその日に亡くなるケースで、そのほとんどにおいて加害者とされてしまうのは、誰にも相談できず、たった一人で出産した実母です。困りごとになってしまった妊娠について誰かに相談できれば、そうした悲しい事件を防ぐことができるのではないかと考え、ピッコラーレは匿名で全国どこからでも安心して相談できる窓口「にんしんSOS東京」を開設・運営してきました。

ピッコラーレの妊娠葛藤相談窓口「にんしんSOS東京」は、2015年12月の開設以来、7年以上、365日1日も休むことなく毎日、今日も運営しています。

これまでの相談者は7,700人、相談の延べ対応件数は44,000件を超えました。(2023年3月現在)

その約70%は10〜20代の若い世代からの相談です。

また、「この窓口以外に誰かに相談しましたか?」という質問には、60%を超える相談者が「誰にも相談していない」と回答しています。

妊娠は一人ではできないにもかかわらず、妊婦が一人で抱え込んで孤立し、身近な人にも相談できないという現状を解消していくには、相談窓口の充実とともに社会そのものの変化が必要だとピッコラーレは考えています。


このたび、ピッコラーレの活動や理念を周知するとともに、ピッコラーレの活動に共感し、ともに行動する仲間として、継続的に支援してくれるマンスリーサポーター「ピコサポ」を新規で150人募集するキャンペーンを6月15日〜7月31日まで実施します。

また、このキャンペーン期間中に、妊婦からのSOSや相談支援について考えるオンライントークイベントを2回開催します。7月12日に開催する第1回では、児童養護施設等を退所した若者たちのサポートを行っているブローハン聡氏を迎え、妊婦からのSOSサインに気づくことの重要性について、ピッコラーレ理事の土屋麻由美(助産師/相談員)がお話を伺います。7月25日に開催する第2回では、ラジオDJやNHKEテレ「バリバラ」の司会でお馴染みのレモンさんを迎え、ピッコラーレ理事の松下清美(社会福祉士/相談支援員)が視聴者のみなさんと一緒に「助けて」と言いにくい社会における「おせっかい」について話を深めます。



■キャンペーンで実現したいこと

・相談すること自体に大きなハードルがある社会を変えていくムーブメントを起こす

妊娠葛藤相談窓口「にんしんSOS東京」に寄せられる「妊娠したかもしれない」「妊娠してしまったがどうしていいかわからない」といった相談の多くにおいて、相談者は、誰にも相談できず一人きりで思いがけない妊娠の不安と向き合っています。

むしろ「怒られるに決まってる」「自分が悪いから」「私には相談に乗ってもらう価値なんてない」などと感じ、相談すること自体に大きなハードルを感じています。

その背景には、妊娠を自己責任とする社会のまなざしや、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)(※)が蔑ろにされている日本社会の構造的問題があります。

ピッコラーレでは、本キャンペーンを通じて若年妊婦の孤立を生み出す社会的背景を一人でも多くの人に知ってもらい、この課題解決に向けて活動を応援してくれる仲間の輪を広げたいと考えています。

そして、ピッコラーレがめざす、「にんしん」をきっかけに、誰もが孤立することなく、自由に幸せに生きていくことができる社会の実現に向けてのムーブメントを起こしていきたいと願っています。


※セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ。1994年にカイロで開かれた国際人口開発会議(ICPD)において提唱された「行動計画」の中にある概念。


・ピッコラーレに共感する方々に、ピコサポ(マンスリーサポーター)という活動方法を知ってもらい、仲間になっていただく

ピッコラーレの相談窓口や居場所事業における妊産婦のための緊急支援的活動には、知識や経験が求められることもあり、ボランティアなどで気軽に参加協力していただくのは難しいところがあります。

その一方で、クラウドファンディングなどでピッコラーレに支援が集まることは、ピッコラーレにつながった相談者や利用者に「応援してくれる人がいる」「私もこの社会で生きてていいんだ」という実感を与えているのも事実です。

このキャンペーンをきっかけに、ピッコラーレの活動や理念に共感する方々に、ピコサポ(マンスリーサポーター)という形でピッコラーレの仲間として活動に参加する方法があることを知ってもらい、仲間になっていただきたいと願っています。

また、社会の変化をめざしているピッコラーレには、安定して事業を継続できる財源基盤が必要です。

ピコサポという継続的にご支援いただける仲間を増やすと同時に、ピッコラーレの事業を継続、発展させていける安定的な収入源を確保していきたいと考えています。


■「相談とは」を考えるオンライントークイベントのご案内

ピッコラーレが取り組んでいる「相談支援」について、より多くの人に知ってもらい、考えてもらうきっかけとして、キャンペーン期間中にオンライントークイベントを2回開催します。


第1回

日 時:7月12日(水)20:00~21:30

テーマ:妊婦からのSOSサインに気づくこと~一人ひとりが誰かの力になるために~

スピーカー :一般社団法人コンパスナビ   ブローハン 聡  氏

       ピッコラーレ理事       土屋 麻由美

イベント詳細・お申込み方法: https://peatix.com/event/3609583 (6月15日公開)


第2回

日 時:7月25日(火)20:00~21:30

テーマ:レモンさんとピッコのおせっかいTV

    〜「助けて」が言いにくい社会で「おせっかい」を考える〜

スピーカー :ラジオDJ 他         レモンさん 

       ピッコラーレ理事       松下 清美

イベント詳細・お申込み方法: https://peatix.com/event/3610133 (6月15日公開)

メディアの方は、上記URLよりお申込みいただくとともに、ピッコラーレ事務局(info@piccolare.org)まで必要事項(貴社名、ご氏名、電話番号、メールアドレス)をご連絡ください。


■ピッコラーレ理事 土屋麻由美より
にんしんSOS東京の初期メンバーの一人として、7年半前の立ち上げの時から相談や保健室の活動、そして、運営にも関わらせていただいている助産師の土屋麻由美です。

医療機関や助産院での経験しかなかった私が、にんしんSOS相談支援員となって感じることは、「思いがけない・予期しない妊娠」で葛藤している人は思っている以上に多いということ。そして、悩んでいるのは、決して10代20代の若年だけではなく、どの年代でも、既婚未婚に関わらず、すべての人に関係する問題であること。相談をすることで、次の一歩を踏み出せる人は多くいます。

ただ、中には医療の面だけではなく、生活の面でも支援が必要である人の存在があります。「もっと早く人を頼っても良かったんだよ」と言うと、「自分で何とかしないといけないと思ってた」「相談をしても怒られるだけで、何もしてもらえないんじゃないかなと思ってた」「信用しても、裏切られることが多かったから」と、これまでの経験から、人を頼れないと思っている人がたくさんいるのだなということを感じます。そんな本当は困っているのに、支援に繋がれない人たちとどうしたら繋がれるのか。

今は困っていなくても、相談できるところがあるということを1人でも多くの人に知っておいてもらうこと、そして、今よりも相談しやすい方法でつながれる窓口をつくること、あわせて、安心して話のできる相談員の育成にも力を入れること。

今も、妊娠をして孤立している人はあなたのすぐそばにいるかもしれません。「助けて」と言える社会、相談しやすい社会にあなたと一緒に変えていきたいと思います。応援をどうぞ宜しくお願い致します。


■ピッコラーレとは

認定NPO法人ピッコラーレは、「にんしん」をきっかけに、だれもが孤立することなく、自由に幸せに生きることができる社会の実現を目指して、4つの事業に取り組んでいます。妊娠葛藤相談支援事業(にんしんSOS東京/にんしんSOS埼玉/にんしんSOSちば)では、妊娠にまつわる全ての「困った・どうしよう」に寄り添うことをミッションに365日メール・Twitter・電話で相談を受け付けています。また、相談支援員の育成を目的とした研修の開催や、相談窓口から見える課題を社会に広く伝えるための啓発活動として「妊娠葛藤白書」の制作・発行(2021年4月)も行っています。2020年度からは、居所のない妊婦のための居場所づくり「project HOME」のHOME第一号「ぴさら」(豊島区)も運営しています。


<団体概要>

名称:認定NPO法人ピッコラーレ(旧 一般社団法人にんしんSOS東京)

設立:2018年11月

代表理事:中島かおり

理事: 石川治江・伊藤次郎・宗祥子・土屋麻由美・松下清美

事業内容:妊娠葛藤相談、居場所づくり、研修・啓発、調査・政策提言

URL:https://piccolare.org/

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会社概要

URL
https://piccolare.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都豊島区千川2-6-14
電話番号
050-3134-4479
代表者名
中島かおり
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年11月