株式会社on call、西東京市医師会と連携し、かかりつけ医の24時間在宅医療機能を強化

西東京市医師会は、在宅医療推進強化事業の一環である24時間診療体制の構築を推進するために、株式会社on callが提供しているオンコール代行(※)サービス『ON CALL』の導入を決定しました。

株式会社on call

<脚注>

※オンコール:在宅医療機関がかかりつけの居宅や施設にいる患者に対して、24時間365日いつでも緊急対応できるように医師を待機させている状態のこと。

◆導入の背景

・在宅医療の現状について

日本の高齢化が進むに伴って在宅医療を受ける患者の数は増加傾向にあり、在宅医療のニーズは年々高まりを見せています。在宅医療は、日本国内で進む高齢化と患者のニーズの変化から、外来・通院、入院に次ぐ「第3の医療」として注目を集め、国も在宅医療の普及を推し進めています。しかし、思うように在宅医療の普及が進んでいないのが現状です。

在宅医療には、定期的・計画的な医療サービスを行なう「訪問診療」と、在宅患者さまの要請を受けて医師がその都度診療を行なう「往診」の2つの医療サービスがあります。


厚生労働省の「社会医療診療行為別統計」によると、「訪問診療」の件数は、2006年から2020年までに約3.7倍に増えているのに対し、在宅患者さまの要請を受けて医師がその都度診療を行なう「往診」の件数は、約1.1倍とほぼ横ばいに留まっています。

在宅医療の中でも「訪問診療」と「往診」でその推移に大きな差が生じています。

在宅医療のニーズが高まっているにも関わらず、往診件数が増えない背景には以下の理由が挙げられます。

  • 地域の診療所で在宅医療に携わる医師の不足(24時間対応できる体制を整えきれない)

  • 専門に特化した診療だけでなく、在宅におけるさまざまな医療技術に対応できる高い専門性をもった医師の確保および育成

  • 地域の診療所の医師の高齢化

在宅医療を提供するには、地域が一体となって、24時間365日サービスを提供できる体制作りが求められていますが、その地域のかかりつけ医となる診療所では、夜間・休日における医師のリソース不足や診療所に従事する医師の高齢化など経営体制の理由から在宅医療を始めたくても始められない、在宅医療を続けれられないといった状況に追い込まれています。

◆西東京市の在宅医療支援基盤の構築

本事業は、株式会社on callが提供するオンコール代行サービス「ON CALL」を活用して、西東京市医師会に所属される医療機関が訪問診療を行なっている患者様を対象に、一部の夜間・休日における緊急時のオンコール対応を「ON CALL」に任せることで24時間体制の在宅医療支援基盤の構築を目指します。

今回の事業を通して、日本医師会の目標でもある「地域における面としてのかかりつけ医機能」がさらに発揮されるものと考えています。

地域の「かかりつけ医」である医療機関が主体となって、医師会をハブに連携を取り合い、それぞれの医機能を互いに補完し合うことで、地域全体で患者様を包括的かつ継続的に支えることに繋がります。

患者様が外来診療や訪問診療などを自由に選択でき、いつでも安心して医療を受けられるよう、かかりつけ医を中心とした地域医療の体制づくりを推進してまいります。

◆西東京市医師会 コメント

西東京市では在宅療養者が急増しております。市内に在宅専門医療機関は増加しましたが、一般開業医・かかりつけ医で訪問診療している患者様も多くいらっしゃいます。このような状況で地域全体として、かかりつけ医の訪問診療を24時間夜間休日支援できる体制の構築が求められておりました。

今回、東京都は24時間在宅医療推進強化事業を実施、西東京市も参画しました。この事業は、かかりつけ医とその訪問療養患者様のための24時間サポートシステムと言い換えることができます。

西東京市医師会は在宅医療に取り組む、かかりつけ医の連携、輪番体制、さらに株式会社on callが提供するオンコール代行サービス「ON CALL」を活用して、24時間体制の在宅医療支援基盤の構築を目指します。

地域福祉担当理事 中山浩二 先生

◆株式会社on call コメント

この度、西東京市医師会様のかかりつけ医機能強化の一助となり幸いでございます。患者様にとって地域の顔であるかかりつけ医の先生方に最期まで診ていただけることは地域で過ごす安心感そのものだと考えます。

on callは今後も真のかかりつけ医機能の拡充のために事業を進めて参ります。

代表取締役 CEO 符 毅欣

24時間対応を必要とする在宅医療においては、オンコール対応する医師のみならず裏側である事務方への負担も相当なものになっている実態があります。

今回の西東京市医師会さんとの連携では、かかりつけ医としての機能を維持・強化するための下支えとしてコールセンター機能を弊社に集約し、医師会所属医療機関の皆様の負担軽減に役立てるものと考えております。

取締役 COO/CMO 中溝 祐介

◆オンコール代行サービス「ON CALL」とは

在宅医療機関向けの夜間・休日オンコール代行サービスです。

患者さんからの電話対応や、ON CALL所属の医師と連携してクリニック様の代わりに患者さん宅へ駆けつけ往診いたします。

在宅医療業界の課題でもある勤務時間外のオンコール対応や常勤医師のスタッフの業務負担を軽減することで、自院での人手不足の解消、離職率の抑制につながり、採用コストや育成コストを削減することができます。

クリニック様の在宅医療に関わる様々な課題を解決し、患者さんやそのご家族が安心して在宅医療を受けられるよう支援いたします。

◆会社概要

「患者と医療者との架け橋となり、よりよい終末期医療を実現する」をビジョンに、在宅医療機関向けのオンコール代行サービス「ON CALL」を提供しているスタートアップ企業です。

かかりつけ医だけでなく、地域全体で患者さんを支え、すべての人が生涯好きな場所で、最良の医療が提供される社会を目指しています。

名称   :株式会社on call

本社所在地:〒169-0074 東京都新宿区北新宿一丁目28番9号

代表者  :符 毅欣

設立   :2021年4月 

資本金  :資本金10,250万円(資本準備金9,750万円)

事業内容 :在宅医療プラットフォーム、ON CALLの運営、有料職業紹介事業(許可番号13−ユ−313849)

URL   :https://oncall-japan.com/

◆株式会社on callの採用情報

株式会社on callは一緒に働く仲間を募集しています。

私たちが目指しているのは、「患者さまと医療とが等しくつながり、寄り添う医療を受けられる社会をつくること」です。

この新しい事業づくりに、創業メンバーの一員として、私たちと一緒にワクワクしながら楽しんでチャレンジしてみませんか?

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会社概要

株式会社on call

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URL
https://oncall-japan.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー17階 グロース虎ノ門Room9
電話番号
-
代表者名
符 毅欣
上場
未上場
資本金
1億250万円
設立
2021年04月