ブロードバンドタワー、石狩再エネデータセンター第1号と建物賃貸借契約及び再エネ電力供給に関する覚書を締結
〜AI時代のグリーンデータセンター実現に向けて〜
Press Release
2025年11月28日
合同会社石狩再エネデータセンター第1号
株式会社ブロードバンドタワー
株式会社ブロードバンドタワー(本社:東京都千代田区、代表取締役:中川 美恵子、以下「ブロードバンドタワー」コード番号:3776 東証スタンダード)と、合同会社石狩再エネデータセンター第1号(本社:北海道石狩市、代表社員:一般社団法人石狩再エネデータセンター、以下「ISRD」)は、北海道石狩市でISRDが2026年の開業を目指して進めている再生可能エネルギー(以下、再エネ)100%で運用するデータセンター(以下、「石狩再エネデータセンター」)事業に関連して、建物賃貸借契約及び再エネ電力供給に関する覚書を正式に締結いたしましたことを発表いたします。
デジタル社会の基盤ともいえるデータセンターは、サーバーや通信機器の稼働と冷却に大量の電力を消費しております。特に、AIやビッグデータ処理の拡大に伴うGPUサーバーなどの高性能機器の利用が増大し、限られたスペース内により多くの高性能機器を搭載する「ラックの高密度化」を加速させております。これらにより、機器を搭載するラック当たりの消費電力も大幅に増加、データセンターの総電力消費量を顕著に増大させております。データセンター事業においては、環境負荷の低減と電力コストの抑制が、これまでにも増して重要な経営課題となっております。この課題解決への取り組みとして、ブロードバンドタワーとISRDは、気候が冷涼で再エネ資源が豊富な北海道※1に、データセンターを分散・集積させるべく、これまで協力して石狩再エネデータセンター事業を推進して参りました。
そして、石狩再エネデータセンターの建設が順調に進捗し、再エネに関する供給体制についても後述のスキーム図の通り合意に至ったことから、今般ブロードバンドタワーとISRDは、新たに建物賃貸借契約及び再エネ電力供給に関する覚書を締結いたしました。
今回の契約の締結により、ブロードバンドタワーは、建物管理業務委託契約に基づくデータセンター施設全体の管理業務に加え、ISRDが提供するデータホール6つのうち、1データホール(約570㎡、190ラック相当)を借り受け、"DC in DC※2"事業者としてサービスを提供することとなります。なお、ブロードバンドタワーの同データセンター内でのサービス開始は、2026年8月を予定しております。
ブロードバンドタワーは、専業型インターネットデータセンター(iDC)事業の先駆者として、2000年2月の創業から25年以上にわたるデータセンター業界での経験を有しております。日本のインターネットの中心地である東京 大手町に所在する「新大手町サイト」を中核として、東京・大阪を拠点に主要なIX (インターネット・エクスチェンジ:インターネット接続事業者、クラウド事業者、大量コンテンツ提供事業者のトラフィック交流拠点)や、Amazon (AWS)・Microsoft (Azure)などのメガクラウド事業者との閉域網接続(直接接続)を実現するなど、コネクティビティ重視の都市型データセンター事業を展開しております。今回の契約により、ブロードバンドタワーは、ISRDと協力し、東京、大阪に加えて、北海道 石狩にてデータセンター事業を展開、政府が構想する北海道を東京、大阪に次ぐ第三極とするための活動を推進、コンピュータ資源の地方分散化、DR(Disaster Recovery: 災害復旧)拠点の構築を支援するとともに、道内の企業・団体向けにも東京・大阪と同等のサービスを提供することで、北海道全体のDX推進に貢献いたします。

ブロードバンドタワーは、2023年3月に東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:星野 浩明、以下「東急不動産」)と国内のデジタル基盤強化を実現すると共に、データセンターに係わる社会課題の解決を目指して包括的連携協定を締結しており、「石狩再エネデータセンター」事業は、ブロードバンドタワーと東急不動産の両社による、最初の具体的な取り組みでもあります。
なお、「石狩再エネデータセンター」では、東急不動産が組成し、石狩市も出資する石狩地域エネルギー合同会社が供給する再生可能エネルギーを活用いたします。
ブロードバンドタワーとISRDの両社は、今後も深刻化が見込まれるデータセンターのエネルギー問題や、データセンターの地方分散による国土強靭化に向けた社会課題の解決を目指して、連携して「石狩再エネデータセンター」事業を推進してまいります。

※1 再エネ資源が豊富な北海道
北海道は、風力・水力・太陽光・地熱などの再エネの発電量が全国で首位であり、再生可能エネルギーの活用に適した土地である。
※2 DC in DC
データセンター事業者が、施設・設備を他の事業者から借り受けてサービス提供を行う形態。
■ 石狩市長 加藤 龍幸様からのエンドースメント
この度、株式会社ブロードバンドタワーが合同会社石狩再エネデータセンター第1号の建物内でデータセンター事業を行うことに関して、正式契約に至ったことを大変嬉しく思います。
合同会社石狩再エネデータセンター第1号が、データセンター事業者を新たに誘致できたことは、これまでの取り組みの成果として大きな実績と受け止めています。本市としても、株式会社ブロードバンドタワーとは、スタートアップ支援事業を共に実施してきており、将来的なデータセンターの利用者獲得に向けて取り組みをしております。また、石狩湾新港地域の再エネを活用して事業を行うとのことで、石狩市が掲げる再エネの「地産地活」が具現化されます。本市は、引き続き増加が見込まれる再エネ電力の需要に応えるとともに、地域におけるGXの推進に関する取り組みが大きく前進することを期待しております。両社の益々の発展を祈念いたします。
■ ブロードバンドタワーについて
会社名: 株式会社ブロードバンドタワー
所在地 : 〒100-0011 東京都千代田区内幸町二丁目1番6号 日比谷パークフロント
代表者: 代表取締役 藤原 洋、代表取締役 中川 美恵子
設立: 2000年(平成12年)2月9日
URL: https://www.bbtower.co.jp/
ブロードバンドタワーは、高度な運用技術と信頼性の高いハウジングサービス、インターネット接続サービス、およびクラウドサービスを提供しています。アクセスの良い都心にインターネットデータセンターをはじめとしたネットワークインフラストラクチャー資産を有し、インターネットサービス提供企業をはじめとした、多数の企業から高い信頼を得ています。またDell PowerScale(Isilon)等のビッグデータ対応ソリューションを提供しております。当社は、DX時代を先導する「DX認定事業者」として、サステナビリティをも重視した事業運営に努めてまいります。
■ 合同会社石狩再エネデータセンター第1号について
会社名:合同会社石狩再エネデータセンター第1号
所在地:〒061-3216 北海道石狩市花川北六条1丁目5番地
代表者:一般社団法人石狩再エネデータセンター (代表社員)
設立:2022年(令和4年)
石狩再エネデータセンター第1号は、北海道石狩市において、再生可能エネルギー100%で運営するデータセンターの事業化に向けて株式会社Flower Communications、東急不動産株式会社の基本合意に基づき、開発・運営主体として株式会社Flower Communicationsが設立いたしました。
サステイナブルな地球環境の実現に向けた、脱炭素化に対応したデータセンター事業を通じて、事業に関わるすべてのヒトと組織にとって「Well-beingでサステイナブルな価値共創プラットフォームと社会の実現」に寄与することを目指しています。
※記載されている会社名および商品名は、それぞれ各社の商標および登録商標であります。
■ 報道関係お問い合わせ先
株式会社ブロードバンドタワー 社長室 広報IRグループ
電話:03-5202-4810 FAX: 03-5510-3431 E-mail: pr-ir@bbtower.co.jp
株式会社フラワーコミュニケーションズ
電話:090-2483-4455 E-mail: nao.yanagawa@flower-com.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
