福岡市、生成Alの実証実験で平均33%の業務削減効果を実感
福岡市職員アンケート、生成AI活用で作業時間が33%削減・業務成果が36%向上したと回答
また、本検証結果を2月19日に福岡市の高島市長に報告いたしました。
2月20日に文部科学省が、教育活動への生成AIの活用を進める学校の成果報告会を開催しました。愛知県春日井の中学校では教職員の業務負荷軽減の効果が出ていたり、さらに、茨城県つくば市にある小中一貫校では、生成AIとの対話を通じて生徒の主体性が高まる効果が見られるなど、現場レベルでの活用の兆しが広がりつつあります。各自治体でも生成AIの活用の効果は少しずつ現れてきた中、当社が提案した「生成AIを活用した職員の生産性向上」プロジェクトが福岡市実証実験フルサポート事業に採択されました。昨年から24年に入り市の職員40名向けに「QT-GenAI」を含め、生成AI研修を継続的に実施しています。その後、行政業務で活用し生成AIの有効性を評価する取り組みを実施しました。
従来の生成AIツールは、フリー記入欄に指示文(プロンプト)を記入して回答を引き出していたため、活用方法が現場に依存するだけでなく、作業時はプロンプト自体の精度を上げるノウハウが必要となります。そのため、AIの知識がないとこれらのツールをうまく活用しきれないのが現状です。しかし今回職員の方が活用した「QT-GenAI」には、発生頻度の多い業務・作業は、プロンプトを都度作成しなくても、フォームにキーワードを入力すると返答が返ってくる「モード機能」を開発・搭載しています。この「モード機能」は、議事録のフォーマット作成・文書の校正や添削・英語資料の作成業務・プレゼンテーションのFAQ作成など職員の各種業務に活かされました。2024年2月に実施した中間アンケートでは、「QT-GenAI」を使用することで作業時間は平均33.75%削減、業務成果・品質向上は平均36.56%向上したという回答が得られ、また、「市役所の仕事は、翻訳・要約・文章作成など型にハマった業務が一般企業よりも多い」という声もあがっております。これらの業務が、「QT-GenAI」によって効率化されたことが実証されました。
目指すは「福岡市を生成AI活用No.1」の自治体。
利用促進に向けてアイデアがさらに広がりました。
福岡市の高島市長からは、特に「モード機能」に興味を持っていただき、例えば過去の議会答弁を学習させて齟齬のない答弁案を作成する「議会答弁モード」など、自治体のニーズに特化したサービスがあると助かるといったコメントとともに、「QT-GenAI」の更なる展開に期待を寄せていただきました。今後は、生成AIのさらなる利用促進を進めていくと同時に、市民や観光客に向けた新しい価値の提供といった、先進的で実利の見込める取り組みに生成AIの活用を進めていく計画を立ててまいります。今後も市との連携を深め、活用の輪を広げ、福岡市が生成AIを最も活用している自治体となるべく取り組みを進めてまいります。
【会社概要】
会社名 : アンドドット株式会社(代表取締役:茨木 雄太)
本社 : 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-16-6 二葉ビル(GUILD) 2F-O1
事業内容: 生成AIを活用したソリューション事業、および、それらに付帯する事業
URL : https://and-dot.co.jp
【株式会社QTnetについて】
会社名 : 株式会社QTnet (代表取締役社長:小倉 良夫)
本社 :〒810-0001 福岡市中央区天神一丁目12番20号
事業内容: 電気通信事業および、それらに付帯する事業
URL : https://www.qtnet.co.jp
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