S2W、グローバル海運企業「エバーグリーン海運」にサイバー脅威インテリジェンスソリューションを提供

ダークウェブビッグデータ分析AI企業S2W（以下、S2W、代表：徐尚徳　ソ・サンドク）は12月9日、台湾・台北に本社を置くグローバル海運企業「エバーグリーン海運(Evergreen Marine Corp.)」に対して、民間企業及び公共部門向けのサイバー脅威インテリジェンス（CTI）ソリューション「QUAXAR」を提供することを発表しました。エバーグリーン海運は全世界80か国240以上の港に就航し、広範な物流ネットワークを構築する世界7位（船腹量基準）規模のグローバルコンテナ船会社です。

国際海上運送網を基盤とする海運産業は、グローバルサプライチェーンを支える重要なインフラです。船舶や港湾システムを狙ったサイバー攻撃は、大規模な運航中断や物流障害を引き起こす可能性が高く、サイバー脅威インテリジェンス（CTI）の重要性が一段と高まっています。

特に、エバーグリーン海運のように広大な輸送網を運営するグローバルな船舶企業は、多様な航路と複雑なサプライチェーン構造を有することから、サイバー脅威の主要な標的となりやすい状況にあります。

S2Wは、QUAXARを活用してエバーグリーン海運及び海運業全般に影響を及ぼす可能性のある潜在的脅威と脅威アクターの動向などをモニタリング・分析し、高度なインテリジェンスを提供していく予定です。これにより、顧客が見えにくいリスクを早期に把握し、迅速に対応できるよう支援します。

今回の契約は、企業‐政府間取引（B2G）領域で立証された当社技術の信頼性を基盤に、企業間取引（B2B）市場へと事業を拡大する海外戦略の有効性を示す事例として、大きな意味を持つものです。S2Wはこれまで、台湾証券取引所（TWSE）と台湾鉄道庁などのリファレンスを確保し、公共部門を中心に、優良顧客ネットワークを構築してきました。

本輸出契約は、台湾の現地パートナーである中華テレコムセキュリティ（CHTS）との協力のもとに推進されました。S2Wは9月の上場を機に、グローバル市場展開に向けた対外的な信頼性が一段と強化されたことから、今後も公共機関から民間企業へと対象領域を広げた海外事業戦略を積極的に推進し、顧客基盤の拡大を図っていく計画です。

S2W海外事業総括のイ・ユギョン常務取締役は「世界的なAIハブである台湾において、データ規模と変動性が非常に大きい海運業のリファレンスを確保できたことは、当社のデータインテリジェンス技術力の卓越性を示す重要な証左だと考えています」と述べました。また、「台湾のみならず、アジア全域の政府機関及び主要産業分野へ事業領域をさらに拡大していく計画です」と語りました。

■会社概要

商号　　 ：S2W

代表者　 ：代表　徐尚徳　ソ・サンドク

設立　　 ：2018年9月

公式サイト：https://s2w.inc/ja

2018年9月に設立されたS2Wは、2023年に世界経済フォーラム(WEF)の「最も有望なテクノロジーパイオニア100社」のうちの1社に選定されたダークウェブビッグデータ分析AI専門企業です。

2020年に「国際刑事警察機構（ICPO）」のパートナー企業に選定されて以降、国際社会の安全保障強化のための捜査協力を続けており、2024年7月からマイクロソフト（MS）の「セキュリティコパイロット（Security Copilot）」にデータを提供し、機関や企業に向けた技術協力を続けています。また2025年10月には、ICPOが主導する官民協力プログラム「Gatewayイニシアチブ」の世界12番目のパートナーとして、韓国から初めて選定されました。

製品情報：

●XARVIS（ザービス）：公共部門・政府機関向けサイバー犯罪捜査ビッグデータソリューション

●QUAXAR（クェーサー）：民間企業・機関専用サイバー脅威インテリジェンスソリューション

●SAIP：産業用生成AIソリューション