Hitachi Vantara、VSP Oneを Microsoft Azure Marketplace で提供開始
クラウド連携の拡張や、データ圧縮、シンプロビジョニング、レプリケーションなどの組み込み機能により、企業のシンプルな運用を支援し、ストレージコストを最大40%削減
世界中のMicrosoft Azure利用企業へのVSP Oneアクセス提供により、Azureの拡張性、信頼性、俊敏性を活用した優位性のあるアプリケーション開発やビジネス戦略策定を実現
本件は、米国東部標準時間において、8月19日(火)9:00(日本時間8月19日22:00)に発表したリリースの抄訳版です
株式会社日立製作所(以下、日立)の米国子会社であるHitachi Vantara LLC(以下、Hitachi Vantara)は、Microsoftのオンラインストア「Microsoft Azure Marketplace*1(以下、Azure Marketplace)」において、Hitachi Virtual Storage Platform One(VSP One) SDSの提供を開始したことを発表しました。Azure Marketplaceは、Microsoft Azure(以下、Azure)上で利用可能なアプリケーションとサービスを提供するオンラインストアです。これにより、Hitachi Vantaraのお客さまは、生産性と信頼性の高いAzureクラウドプラットフォームを活用しながら、シンプルなデータの展開や管理など効率的な運用を実現できます。また、このアップデートにより、企業はAzureとオンプレミスにまたがるシステム全体で、エンタープライズクラスのデータ管理・保護ができるようになります。さらに、組み込みのデータ圧縮、シンプロビジョニング、レプリケーション機能により、シンプルな運用とクラウドにかかるコストの管理を支援します。
*1 Azure Marketplaceは、Azure上で実行可能なクラウドソリューションの購入と販売を行うオンラインマーケットプレイスです。Azure Marketplaceは、革新的なクラウドベースのソリューションを求める企業と、即座に利用可能なソリューションを開発したパートナーを結びつける役割を果たします。
VSP One SDSに関する詳細については、こちらをご覧ください:https://www.hitachi.co.jp/products/it/storage-solutions/products/hybrid_cloud/sds/index.html
現在、企業は少ないリソースでより多くの成果を上げることが求められています。IDCの調査*2によると、クラウド導入企業の82%がクラウドのモダナイゼーションの必要性を認識している一方、スキル不足、人材不足、複雑化するハイブリッド、マルチクラウド管理 といった課題も指摘されています。この非効率性に加え、データ量の急増とハイブリッドクラウド環境における可視性の低さが、数十億ドル*3の不要な支出と、自動化・ガバナンス・コスト管理の必要性を高める要因となっています。
*2 Ten Trends That Shaped the Cloud Market in 2024(英語サイト):https://blogs.idc.com/2025/02/05/ten-trends-that-shaped-the-cloud-market-in-2024/
*3 Stacklet Cloud Cost & Usage Optimization Survey(英語サイト):https://stacklet.io/survey-usage-optimization-2024/
これらの課題に対応するため、VSP One SDSはAzureのサポートを開始し、企業が単一のコントロールプレーンを通じてストレージのシンプロビジョニングや管理、保護を可能にすることで、オンプレミスとクラウド環境をまたいだ運用を簡素化します。また、組み込みのシンプロビジョニングとエンタープライズクラスのデータ圧縮機能により、クラウドストレージにかかるコストを最大40%削減できます。さらに、双方向の非同期レプリケーションは、災害復旧を強化し、障害発生時の稼働時間や復旧時間を改善します。これらの機能により、ハイブリッドクラウド環境下でのワークロードの移行やテスト、スケーリングを止めることなく実行できるため、企業はDevOpsサイクルの加速や、柔軟なインフラストラクチャ計画、堅牢な事業継続を実現できます。また、長年の信頼と実績を持つこのプラットフォームは、常時稼働のための高い可用性と大規模構成での高性能も実現します。
Hitachi VantaraのChief Product OfficerであるOctavian Tanase(オクタビアン・タナゼ)は、「企業は、既存のシステムを止めることなくインフラをモダナイゼーションする必要に迫られています。VSP OneをAzureに展開することで、Azureを利用する企業が既存投資の価値を拡大しながら、新たなレベルの耐障害性、効率性、シンプルさを実現することができます。また、当社のパートナーエコシステムは、企業が自社のペースでモダナイゼーションを進めながら、コストと複雑さを抑え、その柔軟性を実現する上で重要な役割を果たしています。」と述べています。
Azureのサポート追加により、Hitachi Vantaraのお客さまとパートナーは、ハイブリッドクラウド環境をより柔軟に計画・展開できます。Azureクラウドと統合された一貫性のある基盤としてVSP Oneを活用できるため、企業はデータ保護機能の強化や、運用効率の向上、既存のHitachi Vantaraストレージの価値を最大化できます。このシームレスな連携と、信頼できるパートナーによる導入の簡素化と拡張の迅速化に必要な専門知識やサポートを組み合わせることで、より俊敏でレジリエンスの高いハイブリッド環境を実現します。
Microsoft CorporationのMicrosoft Azure Platform部門 ジェネラルマネージャーであるJake Zborowski(ジェイク・ズボロウスキー)氏は、「Azure Marketplaceは、年間数百億ドル規模の売上を生み出しつつ、柔軟性と経済的な価値を提供するクラウド マーケットプレイスです。私たちは、Hitachi VantaraによるVSP Oneの提供開始を歓迎します。Azure MarketplaceとHitachi Vantaraをはじめとするパートナーの連携により、企業は信頼性の高い購買とよりスマートな支出を通じて効率性を高め、より少ない投資でより多くの成果を実現できます。」と述べています。
VSP Oneプラットフォームは、オンプレミスとクラウドにまたがるブロック、ファイル、オブジェクトストレージを統合した単一の基盤を提供します。これにより、データの所在によらない統合された運用環境を提供し、データサイロの解消、可視性の向上、ハイブリッドクラウド環境におけるシンプルな運用を実現します。また、VSP Oneは高い可用性を実現するための設計がされており、ダウンタイムを最小限に抑えながら、余分なインフラストラクチャへの投資を削減します。この高い信頼性により、異なる環境間でのネイティブなデータ移動が可能となり、再構築や重複なくビジネス継続性を実現します。
これらの機能強化は、VSP Oneプラットフォームを通じて、ハイブリッドクラウドのようなデータが分散した環境における、一元的な運用とシンプルな管理を実現するための戦略の一環です。
なお、Azure Marketplaceを通じたVSP One SDSの日本国内での販売開始は、9月30日を予定しております。
関連リンク
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ニュースリリース「Hitachi Vantara、VSP Oneを Google Cloud Marketplace で提供開始し、ハイブリッドクラウドのデータ管理を強化」:https://www.hitachivantara.com/content/dam/hvac/ja_jp/pdfs/jp250820.pdf
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リーフレット「Top 10 Reasons Why: Hybrid-Cloud-Ready Software-Defined Storage for Distributed Block Applications」(英語サイト):https://www.hitachivantara.com/content/dam/hvac/pdfs/brochure/top-ten-reasons-why-vsp-one-sds-block-storage-hybrid-cloud-ready-sds-distributed-block-applications-drives-business-agility-cost-savings.pdf
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バイヤーズ・ガイド「Buyer’s Guide to Hitachi Vantara Virtual Storage Platform One SDS」(英語サイト):https://www.hitachivantara.com/content/dam/hvac/pdfs/brochure/virtual-storage-platform-one-sds-buyer-guide.pdf
商標注記
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Microsoft、Azureは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
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記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の登録商標もしくは商標です。
Hitachi Vantara LLCについて
Hitachi Vantara LLC は、データを活用してイノベーションを推進し、新たな変革をもたらします。日立製作所の 100%子会社である Hitachi Vantara LLC は、世界をリードするイノベーターに対し信頼性の高いデータ基盤を提供しています。データストレージ、インフラストラクチャ、クラウド管理、そしてデジタルの専門知識を通じて、お客さまが持続的なビジネス成長の基盤を構築できるようサポートします。
詳しくは、Hitachi Vantaraのウェブサイト(https://www.hitachivantara.com/)をご覧ください。
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソ サエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの 4 セクターに加え、新たな成長事業を創 出する戦略 SIB ビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumada をコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の 課題を解決します。2024 年度(2025 年 3 月期)売上収益は 9 兆 7,833 億円、2025 年 3 月末時点で連結子会社は 618 社、全世界で約 28 万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jp をご覧ください。
お問い合わせ先
日立ヴァンタラ株式会社マーケティングコミュニケーション部
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/hitachivantara/site-inq/form.jsp
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