釧路市発の映画祭が大盛況!ユニークな映画祭『946 International Film Festival』が関係人口増加・観光誘致に効果的だと話題に
釧路市の地域創生を目的に、釧路市を舞台として撮影から編集までを“946分”で行うユニークなフィルムフェスが開催。全国からクリエイターが集結し、関係人口創出や地域の魅力発信、観光誘致を同時に実現した。

―――"ユニークな映画祭"を通じて、釧路の新たな関係人口を生み出す。
北海道釧路市では人口減少が深刻な課題となっており、現在、二地域居住者の誘致といった関係人口の拡大に特に力を入れています。
こうした背景のもと、“関係人口”の増加を狙ったユニークな施策として行われたのが『946 International Film Festival』です。
本イベントは、
1.釧路内外問わず、全国のクリエイターを釧路に招いて
2.ロケ地がオール釧路市である映像作品を
3.制限時間946(くしろ)分以内に制作する
という、全国でも珍しいルールのフィルムフェスティバルとして企画されました。
この取り組みは、想定通り各地で話題となり、北海道以外にも、東京、千葉、福井、宮崎、さらにはインドネシアなど全国各地から参加者が集結。
釧路市内から6組、釧路市外からは5組の合計11組、総勢25名が参加しました。
「今回のイベントが無ければ、釧路という土地に来ることは多分一生なかったと思う」という参加者の声もあり、
特に、福井県や宮崎県、インドネシアからの参加者との接点は、非常に貴重なものとなりました。
―――参加者に、釧路の魅力を"能動的に"発見・発信をしてもらう。

本イベントの特徴として、撮影場所を全て釧路市内で行うルールとしています。
そのため、参加者は映像制作の過程で釧路の魅力を五感で体験し、その魅力を自らの作品を通じて発信することになります。
実際に、参加者からは「"釧路"という名前は聞いたことがあったが、今回の制作にあたり釧路を調べていくうちに、釧路のことが好きになった」「釧路のことが好きになり、家族でオリジナルのTシャツを作った」など、非常に熱量の高いコメントが寄せられました。
これは、既存のPRのような「押しつけ」の施策ではなく、参加者たちが「自ら能動的に」釧路の魅力を探索した結果によるもとだと考えられます。
また、制作された作品は、釧路の観光増進のために二次利用することが可能で、
本イベントの開催後には、釧路の魅力が“外からの視点”によって描かれた作品が残り、それが釧路の資産となる点もメリットとなります。
―――"あえて観光させすぎない"ことで、観光のリピートを狙う。

本イベントのもう一つの特徴としては、映像制作の制限時間は「くしろ」にちなみ”946分”(15時間46分)と設定したことです。
これは、1泊2日での参加を可能にすることで釧路⇔羽田間の直行便の周知・利用促進にもつなげるという狙いがあるほか、
「参加者に一度に観光させすぎない」という逆説的なアプローチも意図されています。
実際に、「東京から釧路にこんなに簡単に来られるなんて知らなかった」「今回は撮影で時間が無かったので、観光で是非また来たい」「今度はゆっくり観光に来て、お寿司が食べたい」といった声も寄せられ、継続した観光誘致に資する施策となりました。
また、結果的に日本一スピードが問われるフィルムフェスティバルとなったことも、参加者にとってはセンセーショナルな触れ込みとなったようです。
―――"良い思い出の共有"は、SNSを通じて自然と全国へ広がっていく。

今回の映画祭には賞が設定されており、受賞者には賞状や記念パネルのほか、副賞として地域の特産品が贈呈されました。
これは、釧路内外に住む参加者のSNSを通じて、釧路の魅力が発信されることを狙っており、
実際に、「このホッケは骨が無くて安心して食べられる」「イクラが今まで食べた中で一番おいしい」「鮭の身がジューシーでとても美味しい」「花咲ガニは初体験」「美味しそうすぎて、写真を撮る前にほとんど食べてしまった」など、参加者の等身大の感想がSNSに発信されました。
結果として、副賞である釧路管内の特産品の感想を、参加者が良い思い出と共に自然な言葉で発するため、それを見た人へも、自然な形での釧路の魅力をPRすることに成功しています。
参加者自らの手で、自らの言葉で、自らの意思で釧路の魅力が発信されることは、どんなに作り込まれたキャッチコピーよりも、訴求効果があると考えられます。
―――946分の制作の後に行われる審査会・上映会は"釧路内外のコミュニティ強化"へ。


本イベントでは、946分間の制作を終えた数時間後に、完成した作品の上映会及び審査会が行われました。
審査会、上映会を直後に開催することで、参加者間の交流も活発となり、釧路内外でのコミュニティ強化の役割を果たしています。
上映会に出席された審査員としては、(一社)釧路観光コンベンション協会 専務理事の石山 巌氏、釧路市観光大使を務める鬼霧 シアン氏や、学校法人緑ケ岡学園 理事長の蝦名 大也氏、釧路の情報発信の中核を担うNPO法人くしろわっと事務局長 上野 岳氏、(株)オープニングアクト 代表のバラン氏など、地域に関わる多様な分野の方々が名を連ね、熱のこもった審査が行われました。
そして、見事グランプリに輝いたのは、福井県から参加したチーム「福井県 宮郷家」(代表:宮郷 みき)の作品『父と息子』。
主演男優賞には、福井県から参加した 宮郷 みき さん、主演女優賞には、東京都から参加した 井上 のい さんが選ばれました。
SDGs・地域創生賞には「千葉県代表」(代表:二志 碧海)の『いってきます』、
釧路市から参加したチーム「くしろ甘党男子」(代表:前川 莉穏)の『ソフトクリームで繋ぐ、くしろよろしく!』は、地元住民との交流を活かした内容が評価され観光大使賞を受賞し、
弟子屈高校から参加したチーム「Teshikaga・Blazers」の川崎 夏輝さんが優秀監督賞を受賞するなど、市内外それぞれのチームが個性と実力を発揮しました。
また、環境面に配慮して、本イベントの上映会の電力は中古EVバッテリーを再製品化した蓄電池にて賄い、ゼロカーボンに資する上映会ともなりました。


―――「ただ映画祭を"やるだけ"では意味がない。」


本イベントは、映画祭にユニークなルールを設け、センセーショナルにすることで、
釧路に足を運んでもらうきっかけをつくり関係人口を増やすこと、映像を通じて地域の魅力を能動的に体感・発信してもらうこと、
1泊2日で参加できることにより、観光誘致につなげること、
思い出と共にSNSで発信してもらうこと、を目的に行われました。
参加者にとっては、映像制作をしながら観光ができるだけでなく、若手クリエイターの活躍の場として有効であるほか、
釧路市にとっても、制作された作品を二次利用できることから資産が残るため、
本イベントは参加者・釧路市の"双方よし"の設計となっています。
今後は、制作された作品の活用や、受賞者による釧路市長表敬訪問を予定しています。
※参加者同様、946分の制限で制作されたエンディングムービー。
(株)オープニングアクトは、今後もこのようなユニークな施策のプロデュースをはじめとした、地域創生への新たなアプローチを展開して参ります。
なお、本イベントは、北海道釧路総合振興局、釧路市、(一社)釧路観光コンベンション協会、NPO法人くしろわっとの後援で行われ、令和7年度 輝くまちづくり交付金採択事業「くしろとっておきプロジェクト」の一環として実施されました。
◆受賞者一覧











<イベント概要>
▼イベント名
946(くしろ)フィルムフェスティバル(946 International Film Festival)
(令和7年度 輝くまちづくり交付金採択事業
釧路の“とっておき”の文化・自然・食の再発見&発信 くしろとっておきプロジェクト)
▼実施日程
2025年9月27日(土)15:00~9月28日(日)12:00
DAY1:2025年9月27日(土)
14:00 受付開始(場所:MOOの隣 EGG)
15:00 キックオフセレモニー開始(オープニングショー、参加チーム紹介、開会宣言、指定のセリフ発表)
15:30 制作開始(946分間で脚本→撮影→編集→提出までをすべてを行う。)
※制作する動画内で、指定のセリフを必ず1回以上使用すること。
DAY2:2025年9月28日(日)
07:16 制作終了・作品提出〆切
10:00 開場(場所:946BANYA)
10:30 クロージングセレモニー開始(上映会、表彰式及び記念撮影)
12:30 イベント終了(釧路の思い出とともに帰路へ。)
▼制作条件
・制作期間:本イベント内
・制作地 :北海道釧路市内
・制作時間:946分(15時間46分)
・作品尺 :94.6秒以内(1分34秒6以内、ジャンル問わず。)
・動画画面サイズ :1920×1080もしくは1080×1920推奨(縦横どちらでも可。)
・動画ファイル形式:MP4推奨(movでも可。)
・作品の提出方法 :ギガファイル便にアップロードし、専用フォームにて提出。
・当日発表の指定のセリフ「よろしく」を1回以上使用していること。(使用方法は問わず。)
▼会場
・キックオフセレモニー:EGG(北海道釧路市錦町2-4 MOO隣 全面ガラス張りの丸い形の建物)
・クロージングセレモニー:946BANYA(北海道釧路市錦町2-4 MOO 2F)
・作業スペース:ペンギンファーム(北海道釧路市北大通3丁目7−3 2F)
▼審査員(敬称略)
石山 巌 (一般社団法人 釧路観光コンベンション協会 専務理事)
蝦名 大也 (学校法人 緑ケ岡学園 理事長)
鬼霧 シアン(北海道観光大使・釧路市観光大使)
上野 岳 (NPO法人くしろわっと事務局長)
バラン (株式会社オープニングアクト 代表取締役)
▼主催
▼後援
北海道釧路総合振興局、釧路市、(一社)釧路観光コンベンション協会、NPO法人くしろわっと
▼協力
大喜湯 春採店、(株)釧路オールアクション、学校法人香木学園 認定こども園よしの
▼プロデュース
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社オープニングアクト
担当:小川日菜子
お問合せフォーム:https://opening-act.com/contact
<会社概要>
本社:東京都文京区小石川4-17-22 FUKIMOTOSAWA BUILD 3F(〒112-0002)
代表者:代表取締役 バラン
事業内容:北海道釧根地区及び東京都の2拠点でのプロモーション事業
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