浅草花柳界の価値を次世代へ——浅草花柳界 × 地域ブランディング研究所が描く、インバウンド高付加価値旅行者へ向けた “粋” な滞在づくり 6月10日(火)トライアルイベント実施のお知らせ
『まちの誇りの架け橋』を創業理念に、まちの魅力や地域資源を活用した体験プランの開発及び、高付加価値滞在型コンテンツの紹介WEBサイト「Attractive JAPAN Exclusive」の運営を行う、株式会社地域ブランディング研究所(本社:東京都台東区、代表取締役:吉田博詞)は、(公財)東京観光財団と連携し、浅草花柳界とともに「お座敷」の新たな入り口として、日中に浅草花柳界の価値を体感できる新プログラム「Daytime Geisha OZASHIKI」を造成しました。

国内外に知られる一大観光地であり、伝統と革新が交差するまち浅草
まちと共に江戸から歩んできた浅草花柳界の「価値」をいかにして世界の人々に届けるか
浅草花柳界と地域ブランディング研究所が挑む、新たな文化観光モデルのかたち
東京・浅草は、雷門や浅草寺に象徴される江戸下町の風情が色濃く残る一大観光地である一方、観音裏に今も息づく伝統と格式を備えた花柳界「浅草花街」の存在は、国内外ではまだ十分に知られていません。
こうした中、株式会社地域ブランディング研究所は、“Attractive JAPAN Exclusive”ブランドのもと、長年にわたり浅草花柳界とともに文化体験型の滞在づくりに取り組んできました。
インバウンド観光が回復し、モノ消費からコト・トキ消費への関心が高まる今、夜のイメージが強い「お座敷」の新たな入り口として、日中に浅草花柳界の価値を体感できるプログラム「Daytime Geisha OZASHIKI」の造成をしました。地域が誇る文化資源を観光文脈の中で継承・活用するこの取り組みは、浅草というまちに新たな選択肢と持続可能性をもたらすものとして、期待を集めています。
浅草花柳界と浅草


浅草寺を中心に、江戸時代の風情を残す浅草のまちは、多くの人々を魅了しています。古くは門前町として栄え、江戸時代には、さまざまな職人や商人が行き交う中心地として全盛期を迎えました。19世紀半ばには、江戸市中にあった歌舞伎の芝居小屋三座や人形浄瑠璃の劇場二座が浅草に移転。茶屋や役者の住まいも集まり、芝居町「猿若町」が形成されました。これは、贅沢の象徴であった歓楽街を江戸の中心部から郊外へ移すことで、都市の秩序を保とうとする幕府の意図によるものでした。
しかし、その思惑に反し、芝居町の茶屋を出先とした「櫓下芸者」をはじめ、門前の「広小路芸者」、山谷堀あたりの「堀の芸者」など三か所に花柳界が生まれ、浅草は江戸随一の歓楽街として大いに賑わいを見せるようになります。
大震災や戦禍により大きな被害を受けながらも、浅草花柳界は浅草の人々とともに試練を乗り越え、いち早く復興を遂げました。今も浅草寺の北側には、芸者衆が日々稽古に励む「花柳界」が息づいています。伝統と格式を誇る東京屈指の花柳界でありながら、江戸の心意気や親しみやすさを大切に、地域の人々や文人墨客など多くの人々に愛されてきた浅草花柳界。まちと共に歴史を歩んできたその姿は、「芸」を未来へとつなぎ、地域とともにこれからもありつづけていきます。
浅草花柳界の価値を味わう新たな滞在を
現在、浅草花柳界が持つ「価値」を見える化し、伝わるかたちに再編集することで、地域に根ざした文化として再評価を図るとともに、高付加価値旅行者を対象とした新たな滞在プログラムの造成に取り組んでいます。
芸者衆が主に活動の場としている「お座敷」は、夜の敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、より身近に、浅草花柳界の魅力を感じ、その「価値」に触れていただく日中の滞在時間を創出できないか――。そんな思いから、通訳付きで実施するお座敷体験イベント「Daytime Geisha OZASHIKI」の企画を実施します。
歴史ある浅草見番で実施されるこのイベントでは、お座敷の楽しみ方や芸者衆による裏話を聞くことができるほか、浅草でしか見られない“幇間芸(ほうかんげい)”を楽しめる、参加型・対話型のプログラムとなっています。
なお現在は、販売に向けた造成期間中ではありますが、本取り組みが将来的に実販売へとつながり、浅草花柳界にとって新たな収益源となること、またお座敷の利用機会の拡大に寄与することで、この伝統文化を未来へと継承していく一助となることを願っています。
「浅草太鼓」披露の場を再び


芸どころとして知られる浅草花柳界では、主に踊りを担う「立方(たちかた)」の芸者衆により構成される「浅草太鼓」が継承されています。これまでは、大規模なイベントや東京マラソン開催時など、ごく限られた機械にのみ披露されてきました。いわゆる通常の「お座敷」の場で見ることは極めて稀であり、近年ではそうした披露の場自体がほとんど途絶えてしまっているのが実情です。今回の取り組みに際し、「浅草太鼓を再び披露する場を設けられないか」と、花柳界の皆様からお声がけをいただきました。その思いを受け、MICE向けのアトラクションとしての造成を進めています。
6月10日(火)「Daytime Geisha OZASHIKI」トライアルイベントを実施
6月10日(火)「Daytime Geisha OZASHIKI」トライアルイベントを実施
本プログラムの造成にあたり、実販売へ向けたトライアルイベントを実施いたします。
高付加価値旅行者を対象とした滞在造成や手配に関わる旅行関係者・コンシェルジュの皆様でご興味ございましたら、是非一度ご連絡ください。
《実施概要》
日時:2025年6月10日(火) 14 :00 -16 :30(予定)
14:00 -15:00 Daytime Geisha OZASHIKI
浅草芸者とのお座敷を楽しむコツ満載のプログラム(混載 /貸切想定)
15:00 -15:30 Asakusa Daiko Performance by Asakusa Geisha
MICEなど団体向けUnique アトラクション
15:30 -16:20 意見交換
場所:東京浅草組合 見番(台東区浅草3丁目33-5)
実施言語:英語
費⽤:無料(※本イベントは、実販売へ向けたトライアル実施となります)
※定員を超えるお申し込みがあった場合、通常とは異なるお座敷形式でのご案内、またはご参加をお断りする可能性がございます。あらかじめご了承ください。

株式会社地域ブランディング研究所では、‘Enrich Your Life with Inherited TraditionsーRespect Local Heritage and Bridge the Future through Your Journeyー’ をコンセプトに、「Attractive JAPAN Exclusive」を通じて海外からの旅行者に日本の各地にある魅力を届けています。地域文化、風習、景観、伝統工芸などを次世代に継承することを目指し、地域の方々と共に滞在プログラムの造成に取り組んでおり、本物の文化、暮らし、自然との共生に価値を感じる方々へ、他ではできない特別な時間を提供いたします。中でも重要拠点と定める東京浅草・瀬戸内宮島においては、ローカルDMCとしてその地域ならではの高付加価値滞在をコーディネートしております。
■会社概要
【会社名】 株式会社地域ブランディング研究所 (https://chibra.co.jp)
【所在地】 東京本社:東京都台東区雷門2-20-3 アクアテルースUⅡ8階
【代表者】 代表取締役 吉田博詞
【事業内容】 地域ブランディング事業/インバウンド事業/国内旅行手配業/イノベーション人材事業/体験プラン予約プラットフォーム「Attractive JAPAN(attractive-j.com/experiences)」・高付加価値滞在型コンテンツサイト「Attractive JAPAN Exclusive(exclusive.attractive-j.com/jp)」の運営
【本リリースに関するお問い合わせ】
広報担当:高橋 / Asakusa, TOKYO DMC担当:中澤
TEL:03-5246-4248 Mail:info@chibra.co.jp
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