高校生向け「HLABカレッジ・ボーディング・プログラム」、居住型教育施設「SHIMOKITA COLLEGE」にて募集開始
学校を変えずに3ヶ月間のボーディング体験ができる、新しい教育の形を提供
株式会社エイチラボ(東京都世田谷区、代表取締役社長:小林亮介 以下「HLAB」)は、小田急電鉄株式会社、UDS株式会社と三社協働で取り組む「SHIMOKITA COLLEGE(シモキタカレッジ)」において、高校生に向けた3ヶ月間のプログラム「HLABカレッジ・ボーディング・プログラム」の募集を開始することとなりました。なお、本募集は、2021年9月より始まるプログラムに参加する、首都圏内の学校に通う高校1年生から3年生を対象としております。
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ボーディングスクールの広がりと価値
ボーディングスクールは、以下のような価値があるとされています
1)「自立」:親元離れて自活することや、寮の運営を生徒主体で運営することから、自立する機会となる。
2)「多様性からの学び」:多様な人たちのいる環境の中で生活を送ることで、互いの習慣や文化を認めつつ対話を重ねることが求められ、その蓄積が学びとなる。
3)「つながり」:長期間の共同生活を送ることで、深い関係性が育まれる。同学年のみならず他学年で関係が深まっていくことも大きな特長となる。
- HLABカレッジ・ボーディング・プログラムの特徴
上記の課題を踏まえ、HLABでは高校生に向けた学期単位のプログラム「HLABカレッジ・ボーディング・プログラム」を創設します。本プログラムでは、通っている高校や習い事などの、すでに確立している学習環境を変えることなく、ボーディング教育のエッセンスを体験できるものとなっております。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大の中で、留学や課外活動という選択肢を諦めざるを得ない高校生も増えております。それらの体験を通して得られるはずであった機会に代わる手段として、本プログラムでは、多様性との出会いも創出できればと考えています。
本プログラムには以下のような特徴を持っています。
1)メンバーの多様性
SHIMOKITA COLLEGEは、大切にする価値観を共有しつつも分野や背景が多様なメンバーが交流するコミュニティです。2020年12月の開業以降、国内・海外の大学に通い、様々な専門性や興味を持つ大学生と、人材企業で働く社員や医師など多岐にわたる職業の社会人が合わせて70名ほどが共に生活をしています(2021年7月時点)。ボーディング・プログラム参加者はこれらの多様な背景を持つ入居者と共に生活をすることになります。
2)交流が生まれる仕組み
高校生にとって、世代が多様なメンバーと交流することに躊躇しないように、「交流や学び合いが自然に生まれる文化」を育む仕組みを空間やプログラムに組み入れています。食堂やラウンジをはじめとする共有スペースが各フロアにあり、自由に使うことができるほか、高校生から社会人までの縦割りグループである「ハウス」や、高校生のメンターとして生活をサポートする大学生「バディ」などの仕組みを取り入れています。
- 高校生が参加できる学びの機会
1)進路を考える機会
3ヶ月のプログラムの中では、国内外の大学に通う大学生に対し、「なぜその大学/専門を選んだのか」というインタビューワークを実施します。これを通して、自らの将来の多様な選択肢を知り、自身が本当に学びたいことを知ることができます。
また、定期的に、様々な業界のトップランナーであるゲストの方々をお招きし、トークセッションを設けています。その中で、自分自身がどのような業界に興味があるかを考えます。
さらに、大学生が自分たちの学んでいることを講座として提供する「リベラルアーツプログラム」に参加することで、学問的興味を深めることができ、どのような専攻を学んでいくかについての手がかりとなります。
2)リーダーシップ育成
高校生が、自身の興味関心や課題意識に対してプロジェクトを実施する「マイプロジェクト」を行います。それぞれに大学生のメンターが付き、プログラムの最後まで共に伴走することで、いつでもサポートを得ることが可能です。
- 高校生募集について
今回は、2021年9月より、3ヶ月間のプログラムに参加する18名程度の高校生を募集いたします。入学者は 書類選考と面接選考を実施して決定します。
説明会開催日程:
7月22日(木・祝) 14:00~15:00
7月25日(日) 11:00~12:00
詳細は以下のページをご確認ください。
https://h-lab.co/residential-college/shimokitazawa/infosession/
なお、高校生の本格募集に先立ち、SHIMOKITA COLLEGEではモニター高校生の受け入れを2021年4月より行い、プログラムの開発を進めてまいりました。
モニター高校生の感想はこちらをご覧ください。
https://note.com/hlab/n/n7aeff296dccf
■参考
<SHIMOKITA COLLEGEとは>
SHIMOKITA COLLEGEは、多様な背景から集まる居住者が寝食を共にする中で学び合う「レジデンシャル・カレッジ」(暮らしながら学ぶ学寮)です。
本施設の運営には、HLABが過去10年間にわたり、国内外のトップスクールとの協業と、多様な学びの体験や空間を提供する教育事業を展開する中で培ったノウハウを元に開発した「HLABカレッジ・レジデンシャル・プログラム」が導入されます。
従来の学生寮と異なり、選考された高校生から社会人までが一緒に住みながら、2年間(高校生は3ヵ月間)の多様なプログラムを通して、互いから学び合います。コロナ禍で、大学キャンパスにおける交流を通した学びの機会や働き方に変化が生まれる中、生活と重ね合わせた新たな学び合いの場を提供していきます。
<NODE CAMPUS PROJECTについて>
本施設を第一弾として、居住型教育施設をさまざまな都市に展開しながらネットワーク化することを見据えた「NODE CAMPUS PROJECT」を始動しました。このプロジェクトは、「下北線路街」の開発主体であり、本施設の事業を統括する小田急電鉄と、まちづくりに寄与する施設の企画・設計・運営を手がけるUDS、多様な人が集い学び合う体験や空間を提供する教育事業を展開するHLABが、それぞれの強みを活かして三社協働により取り組んでいきます。
<小田急電鉄の概要>
小田急電鉄株式会社は、約100社からなる小田急グループの中核企業であり、東京・神奈川を結ぶ鉄道や不動産事業などを展開し、「日本一暮らしやすい沿線」を目指しています。
2021年度より新たな経営ビジョン「UPDATE小田急~地域価値創造型企業にむけて~」を掲げ、地域に新しい価値を創造していくことを目指して、まちの個性や特徴を活かしたまちづくりを推進しています。
その中で下北沢エリアにおいては、鉄道設備を地下化したことで創出した約1.7kmの鉄道跡地を「下北線路街」として、全13施設の計画を進めています。
小田急グループでは、小田急沿線を主要な事業エリアとして、運輸・流通・不動産・ホテルなどを展開しており、2015年には、UDSをグループの一員としてお迎えしています。
<UDSの概要>
UDS株式会社は、事業性と社会性を実現するしくみ=「システム」で都市を豊かに楽しくすることを目指し、国内外でまちづくりにつながる「事業企画」、「建築設計」、「店舗運営」を一気通貫で手がける。教育施設をリノベーションした「ホテルカンラ京都」や、子どもの職業体験施設「キッザニア東京」など、独自の仕組みをもつ施設の企画・設計・運営において数多くの実績を有する。
URL: https://www.uds-net.co.jp
<HLABの概要>
HLABは、多様な学びの体験、空間、コミュニティのデザインを通じて、異なる人生を歩む人々が互いの違いから刺激を受け、学び、共創する社会の実現を目指しています。身近な世代の他者との学び合いを促す「ピア・メンターシップ」と幅広い学問分野について学び合う「リベラルアーツ」を軸とする教育アプローチと、国内外のボーディング・スクールやトップ大学との国際的なネットワークを生かし、2011年より高校生向け合宿型サマースクール事業を展開、これまでにのべ1600名以上の高校生が参加。海外進学向け奨学金の設計・運営事業、レジデンシャル・カレッジ運営事業も手がけています。
HLABのレジデンシャル・カレッジ事業では、寝食を共にする環境で、日々の共同生活から学び合いが生まれるためのカレッジ(学寮)運営や対話の仕組み構築、居住者に向けた教育プログラムの設計・実施、居住者のコミュニティマネジメントを総合することで、居住者の主体性が育まれる学びの場を創出します。2016年にはTHE HOUSE by HLABの運営を開始し、2018年3月開業の学生レジデンス「NODE GROWTH湘南台」のプログラム設計や、山梨学院大学の国際寮の設立を協働しました。
2016年グッドデザイン賞を受賞。
URL: https://corp.hlab.co/
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