やさしい医療のカタチ、横浜市と連携協定を締結
「SNS医療のカタチ」から名称変更後、行政連携第一弾。「医療をより身近に、正しく理解するための第一歩」となる取り組みを展開

医療コミュニケーションについて考える啓発プロジェクト「やさしい医療のカタチ」(運営:一般社団法人 医療リテラシー研究所、代表理事:大塚篤司)は、横浜市と「医療コミュニケーションに関する市民啓発に関する協定」を2025年10月23日に締結しました。
本協定を機に、両者は市民が医療をより身近に感じ、安心して医療者と話し合える社会の実現を目指し、トークイベントやブックフェア、デジタルサイネージ、子育て支援アプリでの情報発信など、多角的な啓発活動を共同で展開していきます。
背景
名称変更後、初の自治体連携。日本最大規模の都市・横浜市とともに“やさしい医療”を広げる。
「やさしい医療のカタチ」は、2018年に「SNS医療のカタチ」として、有志の医師によって立ち上がった、医療情報を一般の方にもわかりやすく伝えることを目的とした活動です。
医療情報の正確な理解を促し、患者と医療者のより良いコミュニケーションを育むことを目指して、
SNSや講演、市民イベントなど、オンライン・オフライン両面で“やさしい医療”を広めてきました。
これまで横浜市とは、「医療マンガ大賞(2019年〜)」への企画協力・審査などでの協働をはじめ、「横浜市市民医療安全講演会」への登壇などを通じて、市民と医療者をつなぐ取り組みを継続的に実施してきました。
その積み重ねをもとに、今回は名称変更後の第一弾として*、
日本最大規模の自治体である横浜市と包括的な連携協定を締結する運びとなりました。
横浜市の医療安全相談窓口では、寄せられる相談の約4割が「医療従事者とのコミュニケーション」に関するものとされています。
市民が医療機関で安心して話せる環境づくりが求められるなか、
両者の協働により、医療現場での「話しやすさ」や「理解しやすさ」を高める新たな取り組みを進めていきます。
* “やさしい”を合言葉に。「SNS医療のカタチ」から「やさしい医療のカタチ」へ名称変更
協定の概要
協定名:「医療コミュニケーションに関する市民啓発に関する協定」
締結日:2025年10月23日
連携先:横浜市 医療局 医療安全課
目的:医療コミュニケーションの理解を深め、市民が安心して医療を受けられる環境づくりを推進する。
主な取り組み
① 医療コミュニケーションイベントの開催
日時:2026年1月12日(月・祝)10:00〜16:00
場所:横浜市庁舎1階アトリウム(中区本町6-50-10)
内容:
医療現場でのコミュニケーションをテーマにしたトークセッションを開催。
「医師との話し方」「子どもの急病対応」など、医療の現場で役立つテーマを取り上げます。
参加方法などの詳細は11月下旬に発表予定です。
② ブックフェア「医療をやさしく考える本棚」
概要:
医療にまつわる本や、医師がおすすめする小説・エッセイなどを紹介し、
読書を通して医療への理解を自然に深めてもらう企画です。
開催期間・場所:
横浜市立中央図書館:2025年10月28日(火)〜2026年1月12日(月・祝)
有隣堂 伊勢佐木町本店:2025年12月下旬〜2026年1月下旬
③ 子育て支援アプリ「パマトコ」での情報発信
内容:「やさしい医療のカタチ」の小児科医 堀向健太が、「小児救急」「アレルギー」「アトピー性皮膚炎」など、日常生活で役立つ医療情報をやさしく解説します。
子育て世代が信頼できる医療知識を得られる場を提供します。
パマトコについて:
「パマトコ」は、横浜市が運営する子育て世代向けの情報アプリです。
妊娠・出産・育児に関する行政サービスやイベント情報をワンストップで閲覧できるほか、
医療・保健・教育の各分野と連携した情報発信を行うことで、地域での子育てを支えるプラットフォームとして活用されています。
今回の連携では、医療分野における正しい知識と安心感を届けるコンテンツ発信を「やさしい医療のカタチ」が担います。
https://pamatoco.city.yokohama.lg.jp/ctz/
④ その他の啓発活動
デジタルサイネージ:
市営地下鉄や医療機関、区役所などで「医師との上手な話し方」をテーマに動画を放映します。
パンフレット配布:
「知って得する医療のしくみ」をケアプラザなどで配布し、受診前に役立つ基礎知識を紹介します。
「やさしい医療のカタチ」は、今回の横浜市との協定を第一歩として、医療を“もっと身近に、もっとやさしく”感じられる社会の実現を目指します。
今後も行政・医療機関・教育機関など多様なパートナーと連携しながら、医療をめぐる対話の場を広げてまいります。
やさしい医療のカタチ(一般社団法人 医療リテラシー研究所)について

「やさしい医療のカタチ」は、一般の方に医療を“やさしく(優しく・易しく)”伝えることを目的に活動する医師による団体です。
2018年に「SNS医療のカタチ」として有志の医師によって発足し、SNS、動画配信、講演会、市民公開講座などを通じて、医療情報を「楽しく、わかりやすく」届けてきました。
2025年、活動の幅をオンラインからリアルへと広げるため、名称を「やさしい医療のカタチ」へと改めました。名称変更を機に、医療情報の発信にとどまらず、自治体や教育機関、企業と連携した啓発活動を展開しています。医療者と患者、市民が互いを理解し合える“やさしい医療コミュニケーション”を社会に広げ、医療をもっと身近に、もっと話しやすいものにしていくことを目指しています。
活動内容:
・医療・健康に関する啓発イベント、市民講座の企画・運営
・自治体・企業・学会との共同プロジェクトの実施
:書籍・動画・SNS等を通じた医療情報発信
・若手医療者への教育・啓発活動
メンバー:
大塚篤司(おおつか・あつし)
1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。 2012年チューリッヒ大学病院客員研究員、2017年京都大学医学部特定准教授を経て2021年近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授。 皮膚科専門医。がん治療認定医。アレルギー専門医。がん・アレルギーのわかりやすい解説をモットーとし、AERA dot.連載をはじめ、コラムニストとしても活躍。医師・患者間の橋渡し活動を行っている。著書に『最新医学で一番正しい アトピーの治し方』(ダイヤモンド社)『本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。』(PHP研究所)『心にしみる皮膚の話』(朝日新聞出版)がある。
堀向健太(ほりむかい・けんた)
1998年 鳥取大学医学部医学科卒業。医学博士。2024年から東京慈恵会医科大学葛飾医療センター小児科講師。日本アレルギー学会専門医・指導医・各種委員。日本小児アレルギー学会代議員・各種委員。日本小児科学会指導医。世界初の保湿剤によるアトピー性皮膚炎発症予防の介入研究をはじめ、さまざまな臨床研究を発表。Yahoo!エキスパート、Newspicksなどで出典の明らかな記事を執筆しながら、SNS、音声ラジオVoicy、ニュースレターでも医療情報の発信をしている。著書に、マンガ家の青鹿ユウさんとの共著『マンガでわかる!子どものアトピー性皮膚炎のケア』(内外出版社)『ほむほむ先生の小児アレルギー教室』(丸善出版)『小児のギモンとエビデンス』(じほう)がある。
山本健人(やまもと・たけひと)
2010年、京都大学医学部卒業。医学博士。外科専門医、消化器病専門医、消化器外科専門医、内視鏡外科技術認定医、感染症専門医、がん治療認定医など。 医療情報サイト「外科医の視点」は累計1300万ページビューを記録。複数のウェブメディアで定期連載を行うほか、全国各地で市民講座や企業向け講演も精力的に行っている。著書に19万部突破のベストセラー『すばらしい人体』(ダイヤモンド社)など多数。
市原真(いちはら・しん)
1978年生まれ。北海道出身。医学博士。2003年北海道大学医学部卒業。 札幌厚生病院病理診断科主任部長を経て2025年旭川医科大学病院病理部・病理診断科准教授。病理専門医。医療者と形態学との橋渡しが専門で、1日中医療者と電話しており、先日退職した職場からは「そのまま院内スマホ持っていていいです」と奇妙な待遇を受ける。令和に最も知名度の高い病理医のひとりで、まじめな学会で「病理医ヤンデルとして有名」と紹介されるのが苦痛。SNSをたまにやめるので各界のインフルエンサー達にあきれられている。著書多数。
団体情報:
名称:一般社団法人 医療リテラシー研究所(やさしい医療のカタチ)
設立:2019年11月
代表理事:大塚篤司
公式サイト:https://snsiryou.com
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