デクセリアルズ、セルフコントロールプロテクターの鉛フリーモデル「SFJ 15アンペアTシリーズ」を製品化
小型・薄型サイズでの鉛フリーを実現、環境負荷低減に貢献
デクセリアルズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:新家由久、以下 当社)は、リチウムイオンバッテリーの二次保護素子「セルフコントロールプロテクター(以下、SCP)」の新たな鉛フリーモデルである「SFJ 15アンペアTシリーズ」を製品化し、販売を開始したことをお知らせします。
当社のSCPは、リチウムイオンバッテリーの充放電を制御している1次保護が正しく機能せずに過充電・過電流が発生した際、ヒューズエレメントを溶断させて回路を遮断する2次保護用の表面実装タイプのヒューズです。1994年の上市以来、リチウムイオンバッテリーの普及にともない、ノートPC、スマートフォンをはじめさまざまなコンシューマーIT機器に搭載されているほか、近年では電動工具やドローン、ロボット掃除機などでの採用も広がり、累計出荷個数は23億個を超えています※1。なお、当社では2018年に鉛フリー※2のSCPを開発し、定格電流22アンペアの製品を上市しています。
今回当社が開発した「SFJ 15アンペアTシリーズ」は、主にノートPCやタブレットPCなどの大電流定格のモバイル機器やコードレス掃除機、電動工具などに適する定格電流15アンペアの製品です。
従来の定格電流15アンペア製品と同様である、横幅4.0mm、縦幅3.0mm、厚み0.85mmの小型・薄型サイズを維持したほか、鉛フリー化の実現で環境負荷の低減に貢献します。また、1セルあたりの動作電圧範囲を4.7ボルト以上に向上させたことで、リチウムイオンバッテリーの高性能化による電圧上昇に対応します。
本製品の詳細
■製品名:セルフコントロールプロテクター(SCP)SFJ 15アンペアTシリーズ(SFJ-0815T/SFJ-1215T/SFJ-1415T/SFJ-2015T)
■特長
・製品全体で鉛フリーを達成
当社独自に開発した鉛フリーのヒューズエレメントを用いるとともに、セラミック回路基板の材料構成を見直したことでSCP全体の鉛フリー化を実現。環境負荷の低減を実現します。
・1セルあたりの動作電圧範囲を4.7ボルト以上に向上
リチウムイオンバッテリーの高性能化にともない、1セルあたりの電圧が上昇。これに対応するために、本製品の1セルあたりの動作電圧範囲を4.7ボルト以上に向上しました。
・サイズは従来品同等
鉛フリーを達成しながらもサイズは従来品(SFJ 15アンペアUシリーズ)と同じ4.0mm×3.0mm×0.85mmを維持。従来品を置き換えるだけで環境負荷の低減が可能です。
■仕様
※1 2021年4月末時点。
※2 欧州の有害物質の使用制限であるRoHS指令では鉛含有量1,000ppm以下の状態を鉛フリーと定義しています。
※3 ヒューズ部で遮断できる電圧の最大値です。ヒーター部の動作電圧ではありませんのでご注意ください。
<デクセリアルズ株式会社について> https://www.dexerials.jp/
デクセリアルズ株式会社は、企業ビジョンとして「Value Matters 今までなかったものを。世界の価値になるものを。」を掲げ、スマートフォン、自動車領域等に機能性材料を提供するメーカーです。異方性導電膜(ACF)、光学弾性樹脂(SVR)、反射防止フィルム、表面実装型ヒューズ、工業用接着剤、両面・片面テープ等の電子部品、接合材料や光学材料等の製造、販売をグローバルで展開しています。
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