【防災アンケート2023】「ローリングストック」の認知度UP!ママ500人のリアルな防災最新事情
【防災アンケート2020】からの変化に注目!コロナ禍が防災にもたらしたものとは
『いつもしも』がアンケートを実施するのは、2020年に続いて2回目です。ママの防災の最新事情と合わせて、この3年の間に変わったこと・変わらなかったことをまとめています。
2024年は、年明けから痛ましいニュースが続きました。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
東日本大震災から13回目の3月11日も近づき、より防災意識が高まっているいま、改めて、ママたちのリアルな防災意識や必要としている情報を確認してみましょう。
認知度がUPしたもの
2023年末に行った今回の調査では、3年前の2020年と比較して、以下の2つの大きな変化が見られました。
1つ目は、「ローリングストック」という言葉の認知度です。
「ローリングストックを知っている」という回答が、7割を超えました。
前回の調査では、「知っている」と回答した方は約半数に留まっていたため、認知度は20%程度もアップしたことになります。
もう1つは、アルファ米の認知度です。
昔ながらの非常食・乾パンには及びませんが、「非常食」と聞いて思い浮かべるものとして、4割近くがアルファ米を挙げていました。
全く同じ選択肢を用意した、前回との比較結果はこちらになります。
缶詰・長期保存水といった、おなじみのラインナップの認知度にほぼ変化がない中、アルファ米は約14%数字を伸ばしました。
ローリングストックとアルファ米、いずれの認知度アップも、2020年初めからのコロナ禍との関連が考えられます。
感染者が増える中、自宅療養者に対して自治体から支給された支援物資は、
・アルファ米やパックご飯
・常温のままでも食べられるレトルトカレーやおかゆ
・ビタミン不足を補う野菜ジュース
・飲料水
・トイレットペーパーなどの日用品
など、備蓄のお手本のような品揃えでした。
結果的に、常温保存できて、そのまま食べられる食料の便利さやストックの大切さが、広く知られるきっかけになったのではないでしょうか。
一方で、せっかくの支援も、口に合わなかったり子どもが嫌がったりした、という声も聞かれました。
食べ慣れたもの・好きなものを備蓄する大切さもまた、実感した方が多かったと思われます。
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【なおも残る課題:その1】金銭的負担も…「続ける」難しさ
ローリングストックの認知度上昇は、事前の備えをおすすめしている『いつもしも』にとっては朗報です。
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ただし、認知している方のうち、
「以前は実行していたがやめた」
「実行していないが興味はある」
と回答した方が、約半数を占めていることにも注目する必要があります。
ローリングストックを知っているが実行していない方に、その理由を伺うと、
「管理が難しい」
「収納場所がない」
「お金がかかる」
などが挙げられました。
こちらには、以下の設問「防災で困っていること・ストレスに感じることは何ですか?」への回答との強い関連が伺えます。
ローリングストックを実行していない理由と同様に、収納場所や管理方法・金銭的な負担が上位でした。
順位の変動はありますが、TOP5の顔ぶれは3年前と同じで、引き続き防災における大きな課題と言えます。
また、今回の調査について、「最も」困っている・ストレスに感じることを単一回答で回答していただくと、複数回答と少し順位が変わることにも注目です。
複数回答では3位だった「お金がかかる」が、単一回答では1位にアップしました。
前回も、複数回答可の時には5位だった「お⾦がかかる」が、単⼀回答ではトップに躍り出ていました。
防災について、何か1つに課題を絞り込むとしたら金銭面、という点も変わっていないことになります。
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【なおも残る課題:その2】家族内の防災意識の差
「防災で困っていること・ストレスに感じること」には、もう1つ『いつもしも』が気にしている点があります。
それは、「全て自分(ママ自身)がやっている」という回答の割合です。
上位回答ではありませんが、割合で見ると前回は3割弱、今回も2割弱の方が、防災を「全て自分(ママ自身)がやっている」ことに困って(ストレスを感じて)いる、という結果になりました。
前回の結果を受けて、今回の調査では、新たに家族の防災意識についても伺っています。
防災意識が「高い」「どちらかといえば高い」のいずれも、ママがトップという結果でした。
やはり、家の防災リーダーはママ、というご家庭が多いようです。
家事育児の中心がママのご家庭がまだまだ多い中、日常と地続きの防災をママが担うのは、ある意味自然な流れと言えます。
とはいえ、ママ1人だけが頑張っていても、せっかくの備えは活かせません。
家族で防災意識を揃えて、防災グッズや食料を備えてある場所・使い方・もしもの時の行動などを共有しておくことが大切になってきます。
ただ、実は『いつもしも』では、ママとパパの防災意識にもっと差が出るのでは?と予想していました。
ごく普通、またはそれ以上の防災意識を持っている(とママが感じられる)パパが6割を超えたことは、意外で嬉しい結果です。
家事育児に主体的に取り組むパパが増えているように、今後、家庭の防災に積極的なパパが増えてくる可能性があります。
家族の防災意識の変化については、今後も注目していきたいと思います。
「いつもしも」にできること
「いつもしも」は、『ママと子どもに特化した防災情報サイト』です。
今回課題として明らかになった「備えを続けることの難しさ」をはじめ、理想通りにはなかなかいかない家庭の防災を、無理なく・無駄なく続けていけるような情報を発信しています。
今後も、ママたちの本音を大切にしながら、「これならできそう!」を少しずつ積み重ねていくお手伝いをしていきたいと考えています。
※今回ご紹介したデータは調査内容の一部です。
調査の全容は、3月中旬頃に『いつもしも』サイト内で紹介予定ですので、ぜひご覧ください。
アンケート詳細
■調査テーマ:「子どもとママの防災」について
■調査期間:令和5年11月30日~12月6日
■調査方法:インターネット(アンケート専用サイトから回答を入力)
■調査対象:子育て中のママ500名
※データ引用・転載をご希望の場合は、以下2点をお守りください。
・「いつもしも調べ」と出典を明記
・「いつもしも」サイトトップページ(https://itumosimo.jp/)へのリンクを追加
※データ引用・転載の旨、いつもしも編集部(itumosimo@tag-2m.co.jp)までお知らせください。
※その他のアンケート結果についてのお問い合わせも、いつもしも編集部(itumosimo@tag-2m.co.jp)宛でお願いいたします。
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