福祉事業所が運営するカフェ 更なるサービス提供を目指して提携へ
〜障がい者の仕事創出と全国平均工賃の150%以上を目指す〜
特定非営利活動法人障がい者みらい創造センター(本社:愛知県名古屋市南区、理事長:竹内 亜沙美、以下「障がい者みらい創造センター」)は、福祉事業所の事業として運営しているカフェ「magnet」 と喫茶店「店員が気まぐれな喫茶ミムロウ」が株式会社IMOM(本社:愛知県名古屋市中区、代表取締役社長:松田 雄基、以下「IMOM」)と提携したことをお知らせします。本提携は、障がい者みらい創造センターが運営するカフェ・喫茶店のリニューアルをして、メニューやサービスを改善して売上を向上させ、全国の平均工賃の150%以上を目指します。
提携の背景
近年、企業の社会的責任や企業の持続的成長のためDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)促進の重要性が高まっています。障がい者の社会参加と雇用促進の側面においても、企業における法定雇用率の上昇や障がい者に対する差別を解消するための法令など、障がい者がより良い労働環境で働けるよう様々な取り組みが進んでいます。
一方で、障がいがある方々が直面する雇用の壁は依然として高く、特に中・重度の障がいをある方々の社会参加には高いハードルが存在しています。適正な報酬を得られる機会も少なく、令和3年度の日本の福祉事業所での平均工賃は16,507円(※)であり、時間給に換算すると223円と国が定める最低賃金と大きな差が発生しています。
このような状況を改善し、障がいがある方が自分らしく働き、適正な報酬を得ることを目指して障がい者みらい創造センターはカフェmagnetと店員が気まぐれな喫茶ミムロウを運営してきましたが、オープンから数年たった今も赤字経営が続き、カフェ経営に苦戦をしていました。そこで福祉事業所の運営をしながらカフェ経営を成功しているIMOMと提携し、サービスやメニューの改善をすることで黒字経営と障がい者の仕事を創出するとともに、全国の平均工賃16,507円の150%以上を2024年度中に目指します。
※:厚生労働省「令和3年度工賃(賃金)の実績について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001042285.pdf
IMOM
株式会社IMOMは、「誰もが生きやすい、寛容な社会をつくる」という理念を掲げ、就労継続支援B型の施設を愛知県内に5拠点、スペシャルティコーヒーショップを愛知県内に4店舗運営をしております。
就労継続支援B型IMOMに関してはこちらから
IMOMのスペシャルティコーヒーショップでは、毎月2万点以上もの商品が売れています。昨年度行われた、"シングルオリジン×世界基準”をコンセプトに行われたコーヒー豆の焙煎の大会で日本1位を獲るなど、名古屋を代表するスペシャルティコーヒーショップとして運営しております。その技術と知見を活かし、カフェの開業支援及びカフェのコンサルティング事業を始めました。今回の事業提携はカフェ開業・経営サポートの一環となっております。
名古屋のカフェ開業支援IMOMに関してはこちらから
カフェ:magnet
専門店監修のコーヒー・紅茶・日本茶・食事が楽しめるオシャレなカフェです。一般就労を目指している軽度知的障がい者が働いています。
ランチだけでなく、デザートが人気のカフェでクロッフルやパフェを求めて、お客様にご来店いただいています。クロッフルは注文をいただいてから1枚ずつ焼き上げます。アツアツのクロッフルと冷たいアイスクリームの組み合わせをお楽しみください。
カフェmagnet
住所:名古屋市瑞穂区苗代町26-5
TEL:052-627-8333
営業時間:10時半~17時(ラストオーダー:16時半)
定休日:水
フリーwi-fi、コンセントフリー、駐車場10台あり
喫茶店:店員が気まぐれな喫茶ミムロウ
8月1日オープンの喫茶店です。知的障がいがある方が支援者と働いています。集中力や働く力に差があるため、接客に幅があります。そんな接客も楽しんでいただけるよう「店員が気まぐれな喫茶」というネーミングで障がい者が自分らしく働くことへのご理解をお願いしています。
喫茶店の特徴は『1日中モーニングサービスがある』ことです。何時にご来店いただいても無料でモーニングがつきます。店内は広く、レトロな雰囲気です。メニューは小倉トーストや自家製プリン、クリームソーダなどがあります。
店員が気まぐれな喫茶ミムロウ(8月1日オープン予定)
住所:名古屋市瑞穂区下坂町1-41
TEL:052-627-9711
営業時間:7時~17時(ラストオーダー:16時半)
定休日:水・日
フリーwi-fi、コンセントフリー、駐車場・提携駐車場あり
提携への想い 理事長 竹内 亜沙美
福祉事業所で働く方たちの工賃が1か月数千円しかないことを知り、就労支援事業所を開所することを決めました。毎日同じ内職に取り組む姿を見たときに、「毎日同じ内職ばかりで働いていて楽しいのかな…」と疑問に思うようになりました。何をやりたいのか、彼らと話すうちに利用者様からのリクエストでカフェをオープンすることにしました。
オープンにあたり、福祉事業所の運営と分からないぐらい一般的なカフェのクオリティを意識して専門店や有名店に監修をしていただいてきました。内装にもこだわり、空間・料理・サービス、どれも諦めずに運営してきましたが、オープンから3年間赤字が続いています。このカフェで働くことを楽しみにしている障がい者がたくさんいるので、絶対に潰したくない一心で頑張ってきました。この提携により、カフェをリニューアルさせることとカフェ経営においてプロに伴走していただくことで、もっとたくさんの方にカフェをご利用いただき、障がい者の賃金向上を達成していきたいと思っております。
障がい者みらい創造センター 理事長 竹内 亜沙美
法人設立の背景
理事長竹内亜沙美が名古屋市内の特別支援学校で教諭として勤務していた際に自身が難病に。治療法全てに失敗をし、死と向き合った経験から人生が有限であることを痛感。残りの命をどう使いたいか考えた際に知的障がい者への差別をなくし、障がいの有無に関わらず豊かに生きられる社会にしたいと思い公務員を退職して起業。現在6期目で名古屋を中心に12拠、300名を超える障がい者を支援している。
会社名:特定非営利活動法人障がい者みらい創造センター
所在地:〒457‐0046 愛知県名古屋市南区松池町1丁目19番地
代表者:理事長 竹内亜沙美
設立:2017年2月
URL:https://mirasen.org
事業内容:障がい児就労支援教室運営・生活力向上型ショートステイ運営・・リゾート型ショートステイ運営・カフェ併設型移行支援事業所運営・カフェ併設型就労継続支援B型事業所運営・定着支援事業所運営・訪問ヘルパー事業所運営・障がい者雇用コンサルティング・障がい理解に関する講師講演
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