サイエンスアゴラにて、大学生が中高生に向けた未来志向ワークショップを実施!
大学生が"生成AI × キャリアデザイン"をテーマにした授業を展開。今後もオンラインで実施継続

科学技術振興機構 (JST)が主催する「サイエンスアゴラ2025」において、特定非営利活動法人STEM Leaders(代表:村重慎一郎、本社:東京都中央区、以下STEM Leaders)は、生成AIの適切な活用の仕方と限界を学びながら、未来志向を体験する中高生向けワークショップを開催しました。
急速に社会へ浸透する「生成AI」と、今後の「キャリア」 の課題を抱える中高生と大学生が協働して、「未来志向」「生成AI」を掛け合わせた「自身の未来をデザイン」するワークショップを企画・実施しました。今後、このコンテンツは全国的にも展開し、地域発イノベーショを若い世代の力で実現していく世界を広げていきたいと考えます。
2025年10月25日(土)・26日(日)開催された「サイエンスアゴラ2025」において、大学生主体で科学技術と社会をつなぐワークショップを実施しました。今年のテーマは、急速に社会へ浸透する「生成AI」と、中高生の「キャリアデザイン」です。未来を担う若者がAIをパートナーとして活用する体験を通じて、キャリアを考えるきっかけを提供しました。
◼️実施の背景
「団体の卒業生」「アクセンチュア株式会社のプロボノ社員」にもご参加いただき、AI時代におけるキャリア形成のリアルな視点を伝えながら、中高生と共に将来のビジョンを描く時間となりました。生成AIの活用が急速に進む一方、教育現場での理解や実践が追いついていないという社会課題があります。また、この急速な時代の流れの中でキャリアを考えることが困難な状況に置かれています。STEM Leadersはこれら2つの課題に着目し、本ワークショップを企画しました。当日は、中高生が「生成AI」との対話を通じて自らの将来像を描き、AIがその思決定を支援するプロセスを体感していただきました。
◼️プログラムの目的
出展者側は、中高生の来場者とキャリアについての考え方を、教育関係者や社会団体の方々と生成AIと人間の協働のあり方についての座談会も実施しました。若者主体の科学コミュニケーションを推進しており、本企画は、
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生成AIを社会全体で適切に使いこなす
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中高生の生成AIに対するリテラシーを高める
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中高生にキャリアを考えるきっかけを提供する
ための対話の場を目的としました。
◼️プログラムの内容
ワークショップの所要時間は全体で90分間で、以下の2部構成で実施しました。
前半:「生成AIを活用して未来年表を作成してみよう」
・生成AIの基礎、扱う際の注意点、プロンプトエンジニアリングを学ぶ
・キャリアデザインのフレームワークと未来年表ワークシートに沿って、複数のキャリアに関する質問に回答し、自己理解を深める
・学んだ内容をもとにAIと共同で未来年表を作成
後半:「キャリア座談会」
・有名大学在籍の大学生・院生の方と大学受験や高校卒業後の進路について語り合う
・社会人の方のリアルな声を自身の将来にアタッチし、より具体的なキャリアをイメージする

◼️プログラムの特徴
本企画は、単なるAI体験会ではなく、AIとの対話を通じて「自分の言葉で将来を語る力」という長期的なスキルを養うことを目的としています。 特徴的なポイントは以下の3点です。
AIとの共創スキル先取り:大人になって必要となる「AIとの共創スキル」を高校生のうちに体験できます。
未来からの逆算:キャリアアドバイザーの視点を取り入れ、未来から逆算して進路を考える独自構成です。
キャリアの軸形成:大学入試の面接や将来の就職活動で必要となる「キャリアの軸」を早い段階から形成する機会を提供します。
◼️なぜSTEM Leadersはアゴラでこの企画を実施したのか
サイエンスアゴラは「科学と社会の対話」を促す場です。
今回、STEM Leadersが企画した “生成AIを使って未来を描くワークショップ” は、現代の若者が直面する以下の社会課題に直結しています。
"学校教育では扱いきれていない 生成AIリテラシーの不足中高生が抱えるキャリア決定の難しさ"
"多世代で将来を語り合う場の希少性"
STEM Leadersは、これらの課題を若者自身が科学技術を使って解決していく実践例 として本企画を構築しました。
AIを「単なる便利ツール」ではなく、“人生を考えるための相棒” として活用するアプローチは新規性が高く、科学(AI)と社会(キャリア)をつなぐサイエンスアゴラの理念を体現した取り組みです。
◼️企画する際に重視したポイント
プログラム設計では、AIからの提案を「うのみにせず、自分の価値観で取捨選択する」という批判的AIリテラシーを体感させる機会を意図的に設けました。
また、「自分の強みや関心の再発見」を促すために、AIとの対話を通じて、普段意識していない興味や能力に気づく体験を組み込み 、深い自己探究ができるよう工夫しています。
◼️ワークショップを終えて
当日は、中高生・大学生・社会人が混ざり合う多世代の対話の場となり、AI時代におけるキャリア観や将来像について活発な意見交換が行われました。特に中高生からは、生成AIを実際に活用する中で新たな視点を得たという声が多く寄せられました。
運営メンバーの声:
<村瀬 響基(横浜国立大学大学院修士2年)>
中高生が大学生や社会人との対話を通じて、自分の興味や関心を起点にして真剣に将来の目標やその実現までの道筋を考える姿がとても印象的でした。私自身も対話を通じて、「未来志向で考える必要性」「生成AIとの向き合い方」を改めて感じました。年齢や立場を越えた学び合い、対話の機会は現代の若者にも重要だと実感しました。今後も継続的に届けていきたいと思います。
<真城 未来(津田塾大学総合政策学部2年)>
今回、AIの活用と社会人との対話を通じて参加者に未来志向の考え方を体験してもらいました。逆算して将来必要なスキルを考えるだけでなく、社会情勢まで視野に入れて俯瞰するワークは、近い将来の人生設計において貴重な経験になったと思います。AIと人間のアドバイスの違いを比較し体験したことは興味深い学びとなった様子でした。今後、中高生が困難に直面した際に、未来志向を持つことで、気合いだけに頼らず、深く悩みすぎず乗り越えてくれることを期待しています。

◼️今後の展望
STEM Leadersでは、今後も「科学と社会をつなぐ活動」を継続し、若者主体の科学コミュニケーションを全国に広げます。我々とともに活動したい学生を大募集しています。ご興味のある学生・教育機関・自治体の方は以下までお問い合わせください。
◼️お問い合わせ先
特定非営利活動法人 STEM Leaders
広報部長: 峯石ゆりか(津田塾大学総合政策学部2年)
事務局長: 渡邊諒(横浜市立大学大学院修士2年)
e-mail:info@stemleaders.onmicrosoft.com

【サイエンスアゴラについて】
サイエンスアゴラとは、あらゆる人に開かれた科学と社会をつなぐ広場の総称です。異なる分野・セクター・年代・国籍を超えた関係者をつなぎ、さまざまな人たちが主体的に推進する活動の広場です。この広場に集まる人たちが多様な価値観を認め合いながら、対話・協働を通じて、これからの「社会とともにある科学」と「科学とともにある社会」の実現を目指します。
ホームページ: https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/
Instagram:https://www.instagram.com/scienceagora/?locale=ja_JP
【特定非営利活動法人 STEM Leadersについて】
STEM Leadersは2016年に設立した学生団体です。STEM (科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学) を活用した問題発見・課題解決ができるリーダーの育成を目指し、活動しています。
現在は、理系・文系問わず、津田塾大学、東京科学大学、中央大学、下関市立大学など計19校、約131名の様々なバックグラウンドをもった大学生が所属しています。データ分析に基づく行政への提言や市民サービス向上のためのアプリ開発など、自治体や大学と連携した社会課題解決プロジェクトを自主的に推進しています。
ホームページ:https://npo-stemleaders.com
Instagram:https://www.instagram.com/stemleaders/
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