磐田市遠江国分寺跡で新発見!
現在の国分寺に手水(ちょうず)鉢として置かれている石が、奈良時代に建てられた遠江国分寺の塔の四天柱に使われた礎石であることがわかりました。
国の特別史跡・遠江国分寺跡に隣接する参慶山国分寺の境内にある手水(ちょうず)鉢が奈良時代に建てられた遠江国分寺の搭の四天柱に使われた礎石であることが、9日までの市教育委員会文化財課の調査で分かりました。
市教育委員会文化財課の調査によると、この手水鉢は、遠江国分寺の礎石だという言い伝えがあり、発掘調査の成果もあわせて検討し、礎石が塔に使われた岩石と岩質と大きさが同じであること、手水鉢の上面に丸いくぼみがあり、測柱にはない内部の柱を据えた穴と考えられ、塔の四天柱の礎石と判断しました。
遠江国分寺は奈良時代に建立され、塔は約66メートルの七重の塔だったとされます。四天柱は塔にあった17本の柱の中で、塔の中心に据えられた心柱を囲っていた構造上重要な4本の柱です。
現在、市は遠江国分寺跡の再整備を進めており、重要な資料となることが考えられます。
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