EVERSTEEL、三井物産と鉄鋼・リサイクル業界におけるカーボンニュートラル実現に向けたエコシステム構築で協業

株式会社EVERSTEEL

2023年4月25日 11時00分

鉄スクラップのAI解析システムを開発する株式会社EVERSTEEL（本社：東京都文京区、代表取締役社長：田島圭二郎、以下：EVERSTEEL）は三井物産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：堀健一、以下：三井物産）と鉄鋼・リサイクル業界におけるカーボンニュートラル実現に向けたエコシステム構築（以下、本検討）に関する覚書（MOU）を締結し、協業を開始しました。

背景

鉄鋼業界は年間26億トンの二酸化炭素を排出しており、その削減が強く求められています。そのような中、排出量を大幅に削減可能な鉄リサイクルの促進及びその原料となる鉄スクラップの利活用が社会的なニーズとして注目されています。

三井物産は、金属資源本部を通じて地下資源からリサイクル原料に至る金属資源の確保と安定供給を世界各国で行っており、グローバルに強い業界ネットワーク・知見を持っています。

EVERSTEELは、鉄リサイクルの促進によるカーボンニュートラルの実現を掲げ、現在はAI技術を活用した鉄スクラップ解析システムを複数の国内大手鉄鋼メーカー向けに研究開発及びサービス提供を行い、高い技術的専門性を持っています。

両社の強みを掛け合わせることで、国内外の鉄鋼・リサイクル業界を発展させる社会的意義の大きな取り組みに繋がると考え、この度MOUの締結に至りました。

今後の取り組み

本検討では、EVERSTEELが開発している鉄スクラップAI解析システムの国内外の鉄鋼・リサイクル業界への普及に加え、鉄スクラップ取引システム、鉄スクラップのアップサイクル(高度選別・高品質化)に資する取り組み等を推進していきます。

両社代表コメント

▽三井物産株式会社　金属資源本部　製鋼原料部長　佐藤　達夫氏

「当社は鉄鋼業の低炭素化に貢献すべく国内外でリサイクル事業を推進しております。鉄スクラップは低炭素リサイクル原料として鉄鋼業界において今後益々重要な位置づけとなる中、EVERSTEEL社とは昨年以来、両社の将来的なビジョンや協業案について協議を重ねてきました。その中でEVERSTEEL社の理念・技術力が業界発展に大きく貢献する事を感じ、この度、中長期的な協議に関するMOU締結を行いました。今後EVERSTEEL社とAI解析システムの利用拡大、鉄スクラップの高度選別・高品質化等に向けた取組みを行い、共に業界発展のために邁進してまいります。」

▽株式会社EVERSTEEL　代表取締役　田島圭二郎

「この度、弊社は三井物産社とのMOU締結を行いました。同社の広範な国際ネットワークと鉄鋼業界を通じた脱炭素化に向けた戦略に共感し、連携の強化を決断いたしました。この提携により、弊社製品の国内外の鉄鋼・リサイクル業界への普及が加速されるだけでなく、鉄スクラップ取引システムや高度選別技術による鉄スクラップの高品質化に資する取り組みが推進されます。三井物産社との協力で、双方の強みを活かし、鉄鋼業界の環境負荷軽減を推進し、持続可能な社会実現に尽力します。」