展示会の「接客」を科学する。アートフリーク、騒音環境下での音声解析技術にて特許を取得

〜分析ツール「おもたす」が、人による接客のばらつきを可視化し、成果と人材教育を革新〜

株式会社アートフリーク

2025年12月24日 13時00分

展示会・イベント・商空間（オフィス、ショールーム、店舗内装、POPUPストア）の企画・デザイン・施工を一気通貫で手掛ける株式会社アートフリーク（本社：東京都中央区、代表取締役：駒田卓也）は、提供中の分析ツール「おもたす」において、騒音の多い展示会環境下で特定の個人の音声を抽出し、接客の質の可視化や人材教育への活用を可能にする「音声解析技術」に関する特許を取得したことをお知らせいたします。

■ 特許取得の背景：現場に「接客の質」というエビデンスを

従来の展示会やPOPUPストア等の現場では、集客数やリード獲得数といった「量」の計測に留まり、現場での「接客の質」は各担当者のスキルや経験に委ねられ、ブラックボックス化しがちであるという大きな課題がありました。クライアントからは「自社サービスを正しく語れているか把握したい」「成果を出している人のトークを横展開したい」といった要望が多く寄せられていました。

アートフリークは、これらの課題を解決すべく、人流計測による「集客の量」に加え、音声解析による「接客の質」を定量化する機能を開発しました。この度、その中核となる音声抽出・解析ロジックにおいて特許が認められました。

【開発秘話】おもたす音声解析特許、取得までの軌跡をnoteで公開中

■ 特許技術の概要と独自性

展示会場や店舗は、アナウンスや周囲の雑音が入り混じる極めてノイズの多い環境です。本特許技術は、以下のプロセスにより、実用的なデータ分析を可能にします。

1．高度な話者識別: 騒音下でも、AIが話者の声の特徴や文章構成から、分析対象となる「社員側」の音声のみを特定して抽出する。

2．接客パターンの可視化: 高い成果を上げている個人の会話構成（入り口の作り方、キーワードの頻度、話のつながり）をデータとして抽出して可視化する。

3．データに基づくフィードバック: 感覚的な指導ではなく、解析された会話パターンに基づく具体的な振り返りを支援する。これにより、組織全体の接客レベルの底上げと、再現性のある接客スタイルの構築を可能にします。

【特許の概要】

特許番号：第7777840号

発明の名称：音声分析システム、音声分析プログラム、及び音声分析方法

出願番号：特願2025-061488

出願日：2025年4月2日

登録日：2025年11月20日

特許詳細（J-PlatPat）：https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7777840/15/ja

■ 「教育」と「付加価値」でリアルな場の常識を変える

本技術の活用は、単なる成果分析に留まりません。蓄積されたデータは、効率的なオペレーション構築や、データに基づいた納得感のある人材教育に直結します。

株式会社アートフリーク営業統括本部長荒尾尚樹は次のように述べています。「人手不足が深刻化する中、人による接客のばらつきを抑え、誰もが高い質の接客を行えることは、出展社と来場者双方に大きなメリットとなります。デザインやレイアウトといった『感性』に、データという『科学』を加えることで、展示会や商空間における価値を最大化していきたいと考えています」。

■ 分析ツール「おもたす」について

「おもたす」は、人流計測と音声解析、デジタルアンケートを組み合わせ、展示会やイベントの成果を最大化するためのマーケティング支援ツールです。

人流計測: ブース周辺の通行数、誘引数、限定スペースへの滞在数と時間を可視化。

音声解析: 接客中のキーワード、話のつながり、構成を分析。

一気通貫の支援: 分析結果に基づき、次回出展に向けたブースデザインやコンテンツの改善提案までをサポートします。

関連リンク（音声解析）：https://service.omotas.jp/voiceanalysis

株式会社アートフリークについて

株式会社アートフリーク（本社：東京都中央区日本橋茅場町2-12-10 PMO EX日本橋茅場町 9F、代表取締役：駒田卓也、設立：1990年11月1日）は、BtoB展示会・学会ブースをはじめ、POPUPストアや店舗・オフィス・ショールームといった商空間のデザイン・施工、さらにはWebや映像など多様なコンテンツ制作までをワンストップで手掛ける空間プロデュース企業です。葛西の自社Fab（サイン・グラフィック出力工場）と、船橋スタジオ（木工工場兼倉庫）を含む製作拠点を擁し、デザインから製作まで一貫した「クオリティとスピード」を強みに事業を展開しています。

当社のミッションは「クリエイティブであり続ける。」──抱いた感情や伝えたい想い、託された願いが共鳴し合い、世界の温度を高めていくと信じています。インターネットやAIが急速に進化する時代にあっても大切なものを見失わず、決して諦めない姿勢を貫きます。創造的な活動こそが人を自由で豊かにすると確信し、まず私たち自身がクリエイティブであり続けることを選択します。

ビジョンは「想像と予想を超えて、世の中を次へと動かす。」──想像を超える体験で感情に働きかけ新しい行動を生み出し、予想を超えるデータとエビデンスで確信ある判断を支援することで、CREATIVE×SCIENCE の両輪により人と社会をアクティブにする存在を目指しています。