京都大学発のスタートアップである京都フュージョニアリング株式会社への出資について
ニチコン株式会社(代表取締役会長:武田 一平、本社:京都市中京区、以下「当社」)は、フュージョンエネルギープラント機器の開発に特色を持つエンジニアリング企業である京都フュージョニアリング株式会社(代表取締役社長:小西 哲之、本社:東京都千代田区、以下「京都フュージョニアリング」)へ出資を実行しましたのでお知らせいたします。
概要
京都フュージョニアリングは、日本で長年培われてきた核融合研究の成果に基づき2019年に設立された京都大学発のスタートアップ企業であり、フュージョンエネルギープラント関連装置・システムの研究開発およびプラントエンジニアリングを行っています。当社は、京都フュージョニアリングがプラズマ加熱装置や熱取り出しブランケット等の先端核融合工学分野において世界有数の技術力を有しており、国内外を問わず核融合研究開発機関・企業を顧客としてフュージョンエネルギーのサプライチェーン構築を目指している点を評価し、出資することを決めました。
フュージョンエネルギーは、昨年4月に政府の統合イノベーション戦略推進会議が策定した「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」において、「フュージョンエネルギーの産業化」がビジョンとして掲げられており、その達成に向けて今年3月には「J-Fusion」※が設立されています。京都フュージョニアリングは、「J-Fusion」の設立時に会長に選定されており、フュージョンエネルギーの産業化に不可欠な産学官連携のけん引役としても大きな役割を果たすことが期待されています。
当社は、今般の出資を通して、フュージョンエネルギーという新たなクリーンエネルギー分野における産業創出に貢献し、カーボンニュートラルな明るい未来社会の実現を目指します。
※J-Fusion …一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会の通称。「フュージョンエネルギーの創出により、我が国と世界のエネルギーシステムに革新をもたらし、将来の安定でクリーンなエネルギーによる人類の発展に寄与すること」を目的とし、産学官のメンバーで構成されている。
フュージョンエネルギーについて
フュージョンエネルギーは、軽い原子核同士(重水素、三重水素)が融合して別の原子核(ヘリウム)に変わる際に放出されるエネルギーのことで、下記の特徴を有することから、エネルギー問題と地球環境問題を同時に解決しうる次世代エネルギーとして世界的に注目されています。
〇カーボンニュートラル:発電の過程で二酸化炭素を発生しないこと。
〇豊富な燃料:燃料が海水に豊富に存在し、ほぼ無尽蔵に生成可能な上に、少量の燃料から膨大なエネルギーを発生させることが可能であること。
〇固有の安全性:燃料の供給や電源を停止することにより反応が停止すること。
〇環境保全性:発生する放射性廃棄物は低レベルのみであり、従来技術による処分が可能であること。
(出典:統合イノベーション戦略推進会議「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」)
京都フュージョニアリング株式会社 概要
所 在 地:東京都千代田区大手町一丁目6番1号
代 表 者:代表取締役社長 小西 哲之
設立年月日:2019年10月1日
事 業 内 容:フュージョンエネルギープラント関連装置・システムの研究開発およびプラントエンジニアリング
URL:https://kyotofusioneering.com/
ニチコン株式会社 概要
所 在 地 : 京都市中京区烏丸通御池上る
代 表 者 : 代表取締役会長 武田 一平
設立年月日 : 1950 年8 月1日
資 本 金 : 14,286 百万円 (2024 年3 月31 日現在)
従 業 員 数: 5,394 名(2024年3月31日現在 連結)
事 業 内 容: アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、小形リチウムイオン二次電池、正特性サーミスタ、家庭用蓄電システム、V2H システム、EV・PHV 用急速充電器、公共・産業用蓄電システム、スイッチング電源、機能モジュール、医療用加速器電源、学術研究用加速器電源、瞬低・停電補償装置など
売 上 高 : 181,643 百万円(2024 年 3 月期 連結)
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