文化の違いを超えて学び合う！ 鳴門教育大学で日本と海外の現職教員が教育課題に挑む「学びの交流プログラム」を実施。

鳴門教育大学は、6月12日、19日に、教職大学院で学ぶ現職教員学生と、修士課程で学ぶ海外の現職教員学生（留学生）が共通の教育課題についてグループワークを行う「学びの交流プログラム」を実施しました。

「学びの交流プログラム」の様子

鳴門教育大学では、6月12日と19日の2日間、「学びの交流プログラム」を実施しました。
本プログラムは、教職大学院で学ぶ日本の現職教員学生と、開発途上国からの留学生として修士課程で学ぶ現職教員・教育行政職員が、共通の教育課題に関してグループワークを行い、文化的多様性に対応できる資質・能力の向上を図るものです。2023年度から始まり、今回が第3回の実施です。
多様な価値観と実践経験をもつ参加者同士の対話と協働を通じて、新たな気づきを生み出す学びの機会となっています。

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多様な学生がともに学ぶ鳴門教育大学

鳴門教育大学では、2008年に教科・領域教育専攻国際教育協力コースを設置して以降、開発途上国からの教員や教育行政職員などを大学院正規課程に積極的に受け入れてきました。

2025年5月1日現在、外国人留学生は74名にのぼり、これは修士課程全体の36.5％を占めます。

大学院には留学生のほかに、日本の現職教員学生、学卒学生、社会人から教職への再チャレンジを目指す学生なども在学しています。ここに、学校教育学部の学生も加わります。

小規模ながら、多様なバックグラウンドを有している学生が同じキャンパスで学んでいる点は、鳴門教育大学の大きな特色です。

「学びの交流プログラム」の目標

こうした環境を生かして2023年度から始まったのが、「学びの交流プログラム」です。
このプログラムでは、日本国内の現職教員（教職大学院生）と、開発途上国からの現職教員・教育行政職員（修士課程の留学生）が、共通の教育課題に関して協働的に学び、次の3点の達成を目指しています。

1. 文化的多様性に対応できる資質・能力の向上

2. 異なる経験や価値観から生まれる“気づき”の力の育成

3. 気づきから学びへつなげる実践的リーダーシップの形成

他国の現職教員等とのグループワーク

今回のグループワークでは、グループごとに取り組む教育課題のテーマを設定し、それぞれの国や文化での教育的対応を共有しました。

スマートフォンやPCの翻訳機能なども活用しながら、模造紙にグループの意見をまとめていき、最終的にはプレゼンテーション資料を作成します。課題設定、ディスカッション、提案の構築といった一連のプロセスを通じて、より深い多文化理解と協働的解決力が育まれました。

プログラム後のアンケートでは、多くの参加者から「異なる価値観に触れることで自らの教育観を見つめ直すきっかけになった」「文化の違いを乗り越えて協力する難しさと意義を実感した」と回答がありました。

鳴門教育大学では、今後も文化的多様性を力に変え、変化する教育現場をリードする人材育成を目指し取り組んでいきます。

国立大学法人鳴門教育大学

所在地：徳島県鳴門市鳴門町高島字中島748番地
連絡先：088-687-6000（代表）
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代表　：学長　佐古　秀一
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