文字入力の手間とはバイバイ。TechJapan合同会社が「サークルUI」で特許出願
― 不動産・求人・ECの検索体験を再定義、デジタルディバイドも解消 ―
TechJapan合同会社(所在地:神奈川県秦野市、代表:興野 剛、出願代理人:岡崎弁理士事務所 弁理士 岡崎真洋)は、2025年11月10日付で、画面中心から円形に検索条件が広がり、ユーザーの検索履歴や対象の属性に応じて自動最適化する革新的な検索インターフェース「サークルUI」の特許を出願しました(特願2025-189784)
■ サークルUIとは?
「サークルUI」は、スマホ検索を革新するインターフェースです。最大の特徴は、特許の核心でもある「循環型」の学習システム。「表示→操作→学習→再配置」というサイクルが回り続け、ユーザーの履歴や探す対象(部品、不動産)に最適化された、押しやすい配置へとUIが進化します。
※画面は不動産を例としたモバイルUI(プロトタイプ)イメージ




■ 開発の背景:従来の検索UIが抱える3つの課題
不動産、求人、EC(電子商取引)など、多くのWebサービスで検索機能が利用されていますが、従来の検索UIには以下のような根深い課題が存在しています。
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専門分野(B2B)の複雑性: 自動車部品や工具などの専門分野では、 「探している人の傾向」だけでなく「探している対象(車種・機器)に適合する条件」を両立して提示する 必要がありますが、既存の検索システムではこれが実現できていませんでした。
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医療分野の機会損失: 医薬品分野でも、先発医薬品に対するジェネリック医薬品の代替提案が十分になされず、患者の医療費負担軽減の機会が失われていました。
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デジタルディバイドの発生: 複雑な検索UIは 高齢者やITに不慣れな方々にとって大きな障壁 となっており、デジタルサービスへのアクセス格差(デジタルディバイド)を生み出していました。
【課題1】チェック項目選択とスクロールの煩雑さ
従来の不動産検索アプリでは、「エリア選択」→「路線・駅選択」→「価格帯」→「間取り」→「こだわり条件」と、縦長の画面を何度もスクロールしながら、多数のチェックボックスを一つ一つタップして選択する必要があります。 特にスマートフォンでは、画面の小ささも相まって操作が煩雑で非効率的でした。
【課題2】個人に最適化されていない
従来の検索アプリでは、すべてのユーザーに同じ条件配置が提供されます。例えば「駅からの距離」を重視するユーザーでも、この条件が「こだわり条件」の奥深くに埋もれていれば、毎回長いスクロールとチェック操作が必要になります。
【課題3】検索結果が見えない
従来の検索アプリでは、複数の条件にチェックを入れた後、画面下部の「この条件で検索」ボタンを押して初めて結果件数が判明します。 そのため「条件を絞りすぎて0件」「逆に10,000件超で絞り込めていない」といった状況に陥り、条件を調整するために検索画面に戻る…という試行錯誤に時間がかかっていました。
■ 新技術による変化:ユーザー体験はこう変わる
本技術は、「スクロールとチェック操作の削減」「個人・対象への適応」「リアルタイムフィードバック」 という3つのアプローチで検索体験を革新します。
さらに、直感的な放射状UIと学習機能により、 年齢やITリテラシーに関わらず、すべての人が同じように使える デジタルディバイド解消にも貢献します。
【変化1】画面中心から円形に展開、チェック選択もスクロールも不要
従来:縦長のフォームを上下にスクロールしながら、エリア・駅・価格・間取り・こだわり条件など、多数のチェックボックスを一つ一つ選択
サークルUI:画面中心から円形(サークル状)に条件が表示され、タップするだけで階層を進める
→ チェックボックスの細かい選択操作とスクロールが不要になり、片手でも快適に操作可能
【変化2】"あなた"にも"探している対象"にも最適化
従来:全員に同じ配置
サークルUI:2つの方法でメニュー構成を最適化
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個人の行動学習:過去の検索履歴から頻繁に使う条件を「親指が届きやすい位置」に自動配置
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対象に応じたナレッジグラフ(知識ベース):探している「車種」「物件タイプ」「保有機器」に合わせて、適合する条件や互換品を優先表示
例(個人最適化):
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毎回「駅から5分以内」を選ぶユーザー → 初期画面の上部に「駅距離」ボタンを配置
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平日夜は「価格重視」、週末は「広さ重視」 → 時間帯に応じて配置を変更
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よくミステリー小説を借りるユーザー → 図書館検索で「ミステリー」「推理小説」ジャンルを優先配置
例(対象最適化):
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「2015年式トヨタ・プリウス」の部品検索 → その車種に適合する純正品・互換品・代替品を自動展開
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「木造アパート」物件検索 → 築年数・耐震基準など該当する条件を優先配置
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患者Aさんの医薬品検索 → 過去の処方記録から、併用禁忌・アレルギー情報を考慮し、安全に使用できるジェネリック医薬品のみを提示
→ 誤入力を防いで、正しく検索結果を導き出せるようになり、検索時間が大幅短縮
【変化3】選ぶたびに結果件数がリアルタイム表示
従来:「検索」ボタンを押すまで件数不明
サークルUI:条件を1つ選ぶたびに、該当件数が即座に更新される
例:
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「東京」を選択 → 「2,847件」
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「5〜6万円」を追加 → 「1,234件」
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「1K」を追加 → 「487件」
→ 「条件を絞りすぎて0件」を防ぎ、効率的に理想の物件・求人を発見
【変化4】互換性・代替品も自動提示(部品・商品検索)
自動車部品や電子部品などの検索では、機械学習やナレッジグラフ(またはその両方)を活用し、検索対象に合わせた最適な選択肢を提示します。
例:
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「ブレーキパッド(車種:2015年式プリウス)」を選択 → 純正品・OEM互換品・社外代替品が自動的にサークルUI上に展開
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「医薬品A(先発医薬品)」を検索 → ジェネリック医薬品(後発医薬品)が代替品として自動提示され、価格比較も可能
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患者の過去の処方記録を参照 → 併用禁忌やアレルギー情報を考慮し、その患者に適したジェネリック医薬品のみを安全に提示
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各選択肢には適合率(100%互換 / 条件付き互換)や安全性情報が表示され、色で視覚的に判別可能
→ 専門知識がなくても、探している"モノ"に最適な選択肢を見逃ず発見。医療安全と医療費削減を両立
【変化5】高齢者・IT初心者でも迷わず使える(デジタルディバイド解消)
従来:細かいチェックボックス、専門用語、複雑な階層構造で、ITに不慣れな方は途中で諦めてしまう サークルUI:
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視覚的に理解しやすい円形配置:選択肢が円形に並び、「次に何ができるか」が一目瞭然
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学習機能が"よく使う操作"を手前に配置:操作を覚える必要がなく、自然に使いやすくなる
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タップだけで完結:スクロール不要、複雑な入力操作なし
例:
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70代の方が賃貸物件を検索 → 過去に「2LDK」「バリアフリー」を選んでいれば、次回から自動で上部に配置され、2タップで条件設定完了
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スマートフォンに不慣れな方でも、画面中心から指を伸ばすだけで操作できる
→ 年齢・ITスキルに関わらず、誰もが平等にデジタルサービスを利用できる社会へ
■ 適用分野:あらゆる検索サービスで活用可能
本技術は、以下のような幅広い分野で応用できます:
【個人最適化型】
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不動産検索(賃貸・売買物件):ユーザーの検索傾向に応じた条件配置
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求人検索(転職サイト・アルバイト情報):時間帯・曜日に応じた最適化
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図書検索(図書館・書店・電子書籍):過去の閲覧・貸出履歴に基づくジャンル・著者の優先配置
【対象最適化型】
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自動車部品・工具検索:車種・年式に適合する純正品・互換品・代替品の横断検索
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医薬品検索:先発医薬品に対するジェネリック医薬品(後発医薬品)の代替提案、患者の処方履歴・併用禁忌・アレルギー情報を考慮した安全な提示、価格比較
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医療機器・電子部品検索:保有機器に対応する消耗品・交換部品の自動提示
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B2B(専門商社・MRO):800万点を超える膨大な部品(SKU)データベースにおいても、カテゴリ → 材質 → 直径 → 長さ のような深い製品階層をユーザーが迷わずタップで辿れるようにガイド。 さらに、購買担当者ごとの頻繁な検索(例: 特定のメーカーの特定シリーズ)を学習し、複数階層の検索を1タップに短縮するショートカットを自動生成。
【ハイブリッド型】
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EC・商品検索(ファッション、家電、食品など):個人の嗜好×商品の互換性を両立
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中古車検索(二次流通):「メーカー・車種」などの対象最適化と、「予算・走行距離」などの個人最適化を両立
【社会課題解決型】
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行政サービス検索:複雑な手続き・制度を高齢者でも探しやすく
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医療・介護サービス検索:シニア層のデジタルアクセス向上
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医薬品情報提供:ジェネリック医薬品の代替提案による医療費削減支援
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公共図書館検索:高齢者・視覚障害者でも使いやすい蔵書検索、読書バリアフリーの推進
■ 投資・協業を募集中
TechJapan合同会社では、本技術のさらなる発展と社会実装に向けて、以下の形での協業を募集しております。
【募集内容】
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VC(ベンチャーキャピタル)およびCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)からの出資
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本技術のライセンス事業およびスピンアウト事業を加速させるための資金調達(純投資・出資のみを募集対象としております)
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ライセンス契約に代わる開発出資
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ライセンス料の代わりに、開発費用を出資いただく形での技術提供
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開発パートナーとしての連携
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事業会社との協業
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不動産、人材、EC、製造業など、各分野のリーディングカンパニーとの実証実験・導入支援
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特定業界向け特化型事業会社の設立も検討可能
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【スピンアウト構想について】
本技術の社会実装を加速させるため、将来的には以下の方向性を検討しています:
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本技術を利用した独立事業会社の設立
早期段階からご参画いただける投資家・事業パートナーの皆様には、優先的な技術利用権や出資比率に応じたリターンなどの特典も検討いたします。
■ 本技術の知財優位性
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特許出願済み(特願2025-189784):模倣困難な独自技術として知財保護
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二重の最適化エンジン:機械学習(個人の行動)とナレッジグラフ(対象の適合性)を単独または組み合わせて活用
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マルチドメイン対応:様々な業界・業種に横展開可能
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AI連携可能:将来的に意味検索・対話型検索にも拡張可能
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進歩性の高さ:「角度制御+リアルタイム件数表示+循環学習」を同時に実現する既存技術は確認されず
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社会的価値:デジタルディバイド解消により、高齢化社会におけるデジタル格差是正に貢献
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医療安全への貢献:患者固有の情報(処方履歴・禁忌・アレルギー)を統合し、安全性と経済性を両立
【弁理士コメント】
岡崎弁理士事務所 弁理士 岡崎真洋 氏
本件技術は、従来の“選びにくさ”を根本から解決する検索UIの新しいかたちです。
機械学習によりユーザーの操作傾向を学習し、ナレッジグラフを活用して対象ごとに最適な条件を提示するラジアルメニュー型UIによって、「探す時間を減らし、選ぶ時間を増やす」体験を実現しています。
岡崎弁理士事務所では、こうしたアルゴリズムとUI設計の融合による知財戦略に注目し、出願段階から事業化を見据えた権利保護を支援しています。日本発のUIイノベーションとして、不動産・EC・求人など多様なサービスへの展開と社会実装の進展を期待しています。
【TechJapan合同会社の特徴】
TechJapan合同会社は、「UI/UXの力で、デジタル格差をなくす」をミッションに掲げる研究開発型企業です。複雑な情報検索に伴う「分かりにくさ」「使いにくさ」を解消するため、人間の認知特性に基づいたインターフェース設計と、機械学習やナレッジグラフ(知識ベース)を活用した最適化アルゴリズムの研究開発を専門としています。 現在は、特許出願技術「サークルUI」を中核に、実証実験で得た知見をもとに、B2B(部品検索)、医療(医薬品検索)、ECなど幅広い分野のパートナー企業へ、UI技術のライセンス提供や共同開発事業(スピンアウト含む)を展開しています。私たちは「探す」体験を革新し、誰もが平等に情報へアクセスできる社会の実現を目指します。また、本技術の実証実験(PoC)フィールドとして、自社で賃貸不動産仲介サービス「RooMii(ルーミー)」の運営も行っています。
■ 会社概要
社名:TechJapan合同会社
所在地:神奈川県秦野市大秦町1-45
代表者:興野 剛
事業内容:ITコンサルティング、ソフトウェア開発、ソフトウェアライセンス提供、賃貸不動産仲介サービス(RooMii運営)
■ 本件に関するお問い合わせ先
TechJapan合同会社 担当:興野(きょうの)
Email:info@tech-japan.jp
投資・協業に関するお問い合わせも上記連絡先にて承ります。
すべてのユーザーが「迷わず、素早く、最適な選択肢」にたどり着ける未来を実現します。
年齢やITスキルに関わらず、誰もが平等にデジタルサービスを活用できる社会の実現を目指します。
以上
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