徒歩で片道5時間かけてのワクチン接種 約3,000人の命と暮らしを守るバヌアツの看護師
コロナ禍で子どもたちにワクチンを届ける看護師の実情
【約3,000人の命と暮らしを守る3人の看護師】
JCVの常時支援国であるバヌアツ共和国(バヌアツ)は、83の島々で構成されています。その中で最大の島がエスピリトゥサント島です。看護師のケレン・クワイさんは、滋賀県とほぼ同じ面積をもつこの島の南部にある小さなクリニックで働いています。
看護師としての仕事に加え、毎週木曜日には、独自に母と子どものプログラムを開き、ワクチン接種や子どもの健康管理の大切さを訴え続けています。冷暖房はなく、電気も太陽光発電で確保する必要がある厳しい環境の中で、彼女を含むわずか3人の看護師がこの地域に住む約3,000⼈の人々の命と暮らしを支えています。
【徒歩で片道5時間かけてのワクチン接種】
ケレンさんたち3人が担当するのは、10の⼤きな村とその周辺に点在する無数の⼩さな村々です。それぞれの村は広大な森の中に分散しており、車で行くことができない場所も多くあります。また、ほとんどの村には、インターネットはおろか、固定電話も設置されていないため、ケレンさんたちにとって出産や感染症の発生に関する情報収集は人々の噂話が頼りです。
さらに、バヌアツでは、2年以上にわたり国境封鎖をすることでコロナウイルスの流入を抑えていましたが、それでも感染を恐れて、診療所や接種会場に来なくなってしまう人が増えています。そのような状況の中、赤ちゃんが生まれたと聞けば、⼭道を歩いてワクチンを接種しに⾏く「出張ワクチン接種」を続ける3人。中には、片道5時間歩く必要のある村もあります。彼女たちのように、コロナ禍でも厳しい環境の中で働く人たちの手で、子どもたちの命は感染症から守られています。
【団体概要】
団体名 | 認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会 |
代表 | 理事長 剱持 睦子 (ケンモチ ムツコ) |
創設者 | 会長 細川 佳代子 (ホソカワ カヨコ、細川護煕元首相夫人) |
本社所在地 | 東京都港区三田 4-1-9 三田ヒルサイドビル8F |
URL | www.jcv-jp.org |
設立 | 1994 年 1月29日 |
スペシャルサポーター | 竹下景子(ワクチン大使・女優)、和田毅(プロ野球選手)、早見優(歌手・女優)、三國清三(オテル・ドゥ・ミクニ・オーナーシェフ)、進藤奈邦子(WHO健康危機管理プログラムシニアアドバイザー)、鏡リュウジ(翻訳家・心理占星術研究家)、安藤優子(ジャーナリスト)、ハローキティ、キャップ革命 ボトルマン(株式会社タカラトミー) |
事業内容 | <開発途上国への子どもワクチン支援> |
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