コーン・フェリー「セルフ・ディスラプティブ・リーダー」調査レポート

~日本の投資家の80%以上が、企業はディスラプティブ(破壊的)な課題に直面しており、現在の企業リーダーのスキルでは未来に適応しないと考えている~

東京、2019年9月20日
グローバルな組織コンサルティングファームのコーン・フェリー(NYSE:KFY|コーン・フェリー・ジャパン 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワー14F 日本共同代表:滝波純一、五十嵐正樹)は、世界の795人の投資家へのオピニオン調査とコーン・フェリーが独自にもつ15万人の企業リーダーのデータを分析し、メガトレンドの複合的な影響による予測困難な時代のリーダーに必要なスキルについて、最新レポート「セルフ・ディスラプティブ・リーダー」を発表しました。

企業がセルフ・ディストラクション(自滅)を回避するためには、自分の考えや価値観、行動など自己を創造的に破壊できるセルフ・ディスラプティブ・リーダーが必要であると提言しています。

日本の投資家の80%は、現在の企業リーダーのスキルでは未来に適応しないと考えている
投資家へのオピニオン調査の結果、多くの投資家は、新たな競争がいつどこでも出現する状況下で脅威を予測するのは難しく、企業はディスラプティブ(破壊的)な課題に直面していると考えています。さらに、短期的な業績圧力がイノベーションや変化を推進する能力を奪っているとみており、投資判断の際に過去の実績より将来のビジョンと方向性をより重視しています。特に、CEOの特質を重視していますが、現在のリーダーシップモデルはこれからの時代に合っていないと考えています。ディスラプティブな時代において成功するためには卓越したCEOが不可欠であり、トランスフォーメーションの必要性から、今後3年の企業業績にはリーダーシップがより重要と回答しました。
現在のリーダーシップモデルはこれからの時代に合っていないと考えている投資家の割合は、中国の82%に次いで日本の投資家の80%となり、世界平均67%と比較しても特に高い結果となっています。

予想困難な時代のリーダーシップモデルは「セルフ・ディスラプティブ・リーダー」

この結果を受け、コーン・フェリーは、世界15万人のリーダーシッププロファイルについて分析を行い、効果的で将来を見据えたリーダーシップモデルを解明し、「セルフ・ディスラプティブ・リーダー」と名付け提唱します。予測困難な時代において変動するマーケットの需要にこたえ続けるためには、ダイナミズムと洞察力を伴い、将来を見据えて変化に対応できるスキル・ポートフォリオを備えて、自己を創造的に破壊できるリーダーが必要となります。セルフ・ディスラプティブ・リーダーは、ラーニングアジリティが高く、自己認識に優れ、EI(emotional intelligence/感情的・社会的知性)が高く、目的志向で自信にあふれ、かつ、謙虚な人物像であり、積極的に自身のアプローチと態度を修正して急速な変化に対応していくことができるリーダーです。


高いパフォーマンスにつながる5つの行動特性ADAPT
ADAPTを満たす日本の現職リーダーはわずか16%

さらに、今回の調査では、投資家やアナリストに対する調査とコーン・フェリー独自のデータに基づく分析により、セルフ・ディスラプティブ・リーダーに必要な、高いパフォーマンスにつながる5つの行動特性「ADAPT」を特定するとともに、それに対する投資家の期待と現在のリーダーシップとの需要ギャップを国別に明らかにしました。ADAPT -<Anticipate(先見性), Drive(活性化), Accelerate(スピード), Partner(パートナーシップ)およびTrust(信頼)の5つのスキル>- の要件を満たしている現職のリーダーは、世界中のエグゼクティブのわずか15%、日本も16%に過ぎませんでした。日本は投資家の期待と現在のリーダーシップの需要ギャップが最も大きな国の一つです。継続的なカイゼンを得意とする日本のリーダーはAccelerateの面では優れていますが、投資家が重視しているTrustや、社員の創造性を支援するような前向きで活気にあふれた環境を作り出すDriveの能力が弱く、投資家の期待とのギャップが大きいことがわかりました。

<日本の投資家が求める能力と日本のリーダーが持っている能力のギャップ>


セルフ・ディスラプティブ・リーダー調査について:
コーン・フェリーのセルフ・ディスラプティブ・リーダー調査は、コーン・フェリー独自のデータと世界の投資家へのオピニオン調査の結果に基づいています。
コーン・フェリー・インスティテュート(KFI)は、どのスキルが将来の成功を最もよく予測するのか判断するため、マシーンラーニングによる因子分析を行い、既存のアセスメントストラクチャーをマッピングしました。この分析によって、将来のリーダーに必要とされる5つのリーダーシップの特性すなわちADAPTディメンション*を定義しました。
* ADAPT ディメンションとは、「先見性」、「活性化」、「スピード」、「パートナーシップ」、ならびに「信頼」のスキルを表します。

■   Anticipate|先見性:文脈を読み取り、迅速に判断を下し、機会を創出する。社会的ニーズに対して企業が果たすべきことにフォーカスする。不透明な状況下にあっても集団的な取り組みに対して方向性を示し統合する。
■   Drive|活性化:目的意識(パーパス)を育むことによって人々を活気づける。自分自身や他者の心身のエネルギーをマネジメントする。人々を希望的、楽観的、内発的に動機づけるために前向きな環境を育む。
■   Accelerate|スピード:絶え間ない技術革新と望ましいビジネス成果を生み出すために、知識・情報の流れをマネジメントする。アジャイルなプロセス、迅速なプロトタイピング、反復的なアプローチを駆使してアイデアを実行に移し事業化する。
■   Partner|パートナーシップ:部門や組織の境界が一層曖昧になる中において連携を促し、パートナーシップを形成する。意見交換を可能にする。能力を相互に補完し合い、高いパフォーマンスを実現する。
■  Trust|信頼:組織と個人との間に相互成長に軸足を置いた新しい関係を構築する。多様な視点と価値観を統合する。個人が自身の目的意識(パーパス)を明らかにする手助けをし、最大限に貢献するよう促す

リーダーシップのスコアは国ごとに集計され、グローバル・イノベーションインデックスにリンクされています。ADAPTリーダーシップディメンションとグローバル・イノベーションインデックスの間には、統計的に有意な相関関係が確認されています。
KFI独自のリーダーシップ・アセスメントデータは、世界15万人以上のアセスメントサーベイの参加者情報に基づいています。本調査は、世界の主要18カ国(オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、香港、インド、インドネシア、日本、マレーシア、メキシコ、ポーランド、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、オランダ、イギリス、アメリカ)で、3つの知識集約型セクター(金融およびビジネスサービス/ テクノロジー/ メディアおよび通信、製造業)において実施されました。
同時に、世界で795の投資家やアナリストにオピニオン調査を実施しています。回答者には、世界の運用資産残高(AUM:assets under management)が10億ドル以上の資産運用会社のエキスパートが含まれます。 AUM世界トップ400の資産運用会社のうち66%がこの調査に参加し、これは(本調査発行時点で)AUMの50兆ドルに相当します。本調査は、世界で最も大きな投資家にフォーカスしており、AUM上位50社の浸透率は85%です。

セルフ・ディスラプティブ・リーダーのフルレポート(英語)をダウンロード:https://s3-us-west-2.amazonaws.com/kfpublic/korn-ferry-disruptive-leader.pdf
セルフ・ディスラプティブ・リーダー日本版ホワイトペーパー(日本語)をダウンロード: https://dsqapj1lakrkc.cloudfront.net/media/sidebar_downloads/SelfDisruptiveLeaderJapanReport_JPNs.pdf

 【コーン・フェリーについて】
コーン・フェリーは、グローバルな組織コンサルティングファームです。
クライアントの組織構造やポジションとその責任を設計し、適切な人材を採用できるよう支援し、社員の処遇・育成・動機付けといった課題についてもコンサルテーションを提供します。さらに、専門性を高めることによる人材のキャリアアップを支援します。

本件についてのお問い合わせ先:
コーン・フェリー・ジャパン株式会社 PR & Marketing 川崎晃一
Tel: 03-6267-3330 (Marketing直通)/ E-mail: koichi.kawasaki@kornferry.com
広報代理 株式会社グッドアングル 真角暁子
E-mail:masumi@goodangle.co.jp
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