「つわりや妊婦健診でも休めない」“異次元の少子化対策”で見落とされた、育児休業給付金制度の穴
スタートアップ企業に広がる、“産休前”に休める「プレママ・パパ有休」制度
制度発足の背景には、現在の育児休業給付金の仕組みではつわりや妊婦健診などで仕事を休む必要がある人でも、無理して出勤せざるを得ないという現状があります。
そのような課題を解決し、子育て世代の社員を支援する目的で本制度の運用開始に至りました。
「つわりや妊婦健診でも休めない」育児休業給付金の落とし穴とは
「異次元の少子化対策」を掲げる岸田政権が、その具体案を議論する「こども未来戦略会議」が6月13日に終了しました。
児童手当の拡充や出産費用の保険適用などを含めた「こども未来戦略方針」が決定されましたが、そこで議論されず見落とされたのが、「つわりや妊婦健診でも休めない」育児休業給付金の落とし穴です。
育児休業中の社員は、多くの企業では無給あるいは減給となるため、政府が規定する「育児休業給付金」に頼って生活することになります。
この「育児休業給付金」の給付額の算出は、育児休業開始前の6カ月の賃金を180(日)で割った「休業開始時賃金日額」をもとに決定されます。
そのため、妊娠中である育休開始前の6カ月間の間に「休職」や「欠勤」があると、「育児休業給付金」の給付額が下がってしまい、育休中の生活費に大きく影響を及ぼします。
このような理由から、つわりや妊婦健診(14回の受診が推奨されています)などで有給を消化しきってしまっても、「欠勤」扱いを避けるため無理して出勤するというケースも存在します。
育児休業給付金の落とし穴解消を目指す「プレママ・パパ有休」
そこで、DUMSCOでは子育て世代の社員を支援すべく、社員やそのパートナーの妊娠期間中に利用できる有給休暇「プレママ・パパ有休」の運用を開始しました。
妊娠中の社員自身が、つわりなどの体調不良や、出産まで14回ほど受診が推奨される妊婦健診などで勤務できない場合に有給休暇として利用できるほか、パートナーが妊娠中の社員も、健診付き添いやサポートなどの理由での取得が可能となります。
同様の制度は、「Co育て休暇」を運用する江崎グリコ株式会社や、「配偶者出産前休暇」を運用する東急リバブル株式会社など、一部の大企業で運用されてきましたが、2023年以降はDUMSCOに加えて、「プレパパ・ママ制度(※1)」を運用する、DX支援のスパイスファクトリー株式会社など、スタートアップ業界にも拡大しています。
(※1)スパイスファクトリー株式会社の「プレパパ・ママ制度」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000022779.html
「プレママ・パパ有休」導入に伴うDUMSCO代表コメント
株式会社DUMSCO代表取締役/西池成資
私自身も二児の父であり、妻の妊娠中には時間を作って妊婦健診に可能な限り同行しました。
妊婦さんの体内では大変なことが起こっているのを理解できたおかげで、妊娠出産に当事者意識を持てるようになりましたし、社会のなかの子供の存在にも意識が向くようになりました。現在も育児の時間は大切にしています。
子育てに代わる大仕事はありません。自社の社員にも、プレママ休はもちろんプレパパ休をぜひ取得してほしいです。
政府は、2025年の男性育児休業取得率の目標を50%まで引き上げるとしていますが、そのためには父親としての当事者意識を持つための「出産前からパートナーをサポートする時間」も必要だと思います。
この制度によって子育て世代の社員の不安が軽減され、育休取得する人が増えることに繋がれば幸いです。
株式会社DUMSCOの「プレママ・パパ有休」について
DUMSCOが子育て世代の社員を支援するための有給休暇。
妊娠中の社員自身が体調不良や妊婦健診のために勤務できない場合に利用することができるほか、パートナーが妊娠している社員が、そのサポートのためにも利用できます。
「プレママ・プレパパどちらも取得可能」とすることで、パートナーが妊娠中の社員が、妊婦健診への同行や家事等のサポートを担いやすくし、出産後も仕事と子育てを両立しやすい職場環境をつくることを目的としています。
DUMSCOでは、法定有給休暇に加えて月1日付与される有給休暇「なんとなく休暇」、取得期限切れとなった法定有給休暇を必要な際に利用できる「積立有休」を、「プレママ・プレパパ有休」としても利用できる仕組みにしています。
DUMSCO公式note:「つわりや妊婦健診でも休めない」をなくしたい。プレママ・パパ有休導入への思い
https://note.com/dumsco/n/n18d3ae90e82f
株式会社DUMSCOについて
「持続可能なパフォーマンスをデザインする」をミッションに、データ分析とテクノロジーで課題を解決するべくサービス開発や企業向け生産性向上コンサルティングを提供。
ストレス計測・セルフコンディショニングアプリで累計300万DLを突破した「ストレススキャン」「ANBAI」、京都大学医学部附属病院と共同開発しているがん患者向けの治療生活サポートアプリ「ハカルテ」等を開発しています。
【会社概要】
社名:株式会社DUMSCO
本社所在地:東京都港区麻布台1丁目11-10 日総第22ビル9F
代表取締役:西池 成資
事業内容:ヘルスケア・HRテック系サービス開発提供
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