【奨学金レポート 第1弾】大学生の40%が奨学金を受給。検討・興味ありでも、約1/4は受給に至らず。5,000件以上の給付型奨学金(返済不要)があるにも関わらず「怖い・難しい」の印象が妨げに。

~5万人以上の学生・保護者が登録する奨学金サイト「ガクシー」運営の株式会社SCHOL、奨学金の実態調査を全国の大学生およびその保護者1,941名に実施~

ガクシー

国内最大級の奨学金サイト「ガクシー」( https://gaxi.jp )を運営し、「諦めなくていい」社会の実現を目指す株式会社SCHOL(読み:スカラ、本社:東京都千代田区、代表取締役:松原良輔)は、奨学金における実態調査を全国の大学生およびその保護者1,941名を対象に実施いたしました。
調査内容から見えてきた奨学金における実態について、調査結果の報告および見解とともに明らかにします。

※ 本レポートに続く【奨学金レポート 第2弾】はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000051780.html

 


※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
引用元が
「株式会社SCHOLが運営する奨学金サイト[ガクシー](https://gaxi.jp)による調査」
である旨の記載とリンクの設置
 
  • 調査項目
【1】奨学金の受給状況
【2】奨学金を知ったときの印象
【3】受給に至った層の奨学金種別
【4】奨学金を知るきっかけとなった情報源
【5】奨学金について調べた情報源

 
  • 調査サマリー
1.  全国の大学生およびその保護者全体(以下、全体))のうち、40.0%が奨学金を受給している。

2.  全体のうち、奨学金を検討または興味がある(受給者含む)と答えたのは、63.4%。しかし、その中で23.4%は受給に至っていない。

3.  検討または興味はあるが受給に至っていない層の、奨学金に対する印象は、以下の順で多かった。「借金なので、怖い」(41.0%)、「制度が複雑で、理解が難しい」(33.8%)であった。次いで、「家計の負担を軽減できて、嬉しい」(21.7%)

4.  受給者が実際に利用した奨学金種別は、「日本学生支援機構(JASSO)【貸与型】」52.1%が最も多く、続いて「日本学生支援機構(JASSO)【給付型】」22.4%、「学校【給付型】」10.2%。運営団体数の多い財団法人や地方自治体などの奨学金は5%以下の利用という結果だった。

5.  運営団体を問わず、奨学金種別としては、返済の必要な「貸与型」が約6割、返済不要の「給付型」が約4割の利用状況だった。

6.  受給者が奨学金制度について知るきっかけとなった情報源は、「先生・学校からの紹介」が最も多く37.0%、次いで「親からの紹介」31.7%、「学校開催の説明会」30.5%、「学校で配布・掲示された資料」30.1%。
その後、実際に情報を調べるために利用した手段は、過半数が「学校から提供された資料」と最も多く、続いて「日本学生支援機構(JASSO)のWEBサイト」32.3%、「学校の先生や担当者」 26.3%、「日本学生支援機構(JASSO)から提供された資料」23.8%。

※ 本レポートに続く【奨学金レポート 第2弾】はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000051780.html

 
  • 【1】奨学金の受給状況について

 

​奨学金を受給した(したことがある)層は777人で全体の40.0%、奨学金を検討または興味を持ったが受給に至らなかった層が454人で23.4%、奨学金にまったく興味がないまたはそもそも知らなかった層が、710人で36.6%という結果であった。

全体のうち半数以上の63.4%が奨学金を検討または興味があり、そのうち実際に受給に至ったのは63.1%で、検討または興味を持ちながら受給に至らなかった層が36.9%と4割近い状況である。

奨学金を検討または興味を持っていたにも関わらず、4割近くが受給に至らなかった実態を【2】にて紐解きます。

 

  • 【2】奨学金を知ったときの印象

奨学金に興味関心・検討した層に対し、奨学金を知ったときの印象を聞いたところ、最も多い回答が「借金なので、怖い」が全体の41.0%となり、半分弱の人が「借金」という印象を抱いていることが分かった。


続いて、「制度が複雑で理解が難しい」33.8%、「家計の負担を軽減できて、嬉しい」21.7%で、「怖い」「難しい」という印象がある一方で、「嬉しい」という声も多かった。
奨学金について、怖い・怪しいという印象を抱いたのは66.8%(「借金なので、怖い」「よくわからないから、怖い」「もらえる(給付型)なんて、怪しい」)で、奨学金制度の難しさへの印象が52.2%(「制度が複雑で、理解が難しい」「なんとなくよくわからずに、そのまま」)、なお各々ほぼ同数の回答であるものの、嬉しいというポジティブな印象も多く43.0%(「家計の負担を軽減できて、嬉しい」「進学できる可能性が生まれ、嬉しい」「自分のやりたいことを実現できそうで、嬉しい」)であった。

奨学金受給による明るい未来を想像して「嬉しい」とポジティブに思う一方で、「借金・怪しい」「難しい」などのネガティブな印象も強く、実際の利用を妨げている実態がわかった。
 

​このような奨学金への印象と制度の難解さを感じるなか、実際に奨学金受給に至った層は、どのような奨学金制度を利用したのか実態を確認した。

 

  • 【3】受給に至った層の奨学金種別              

 

 

受給者が実際に利用した奨学金種別は、「日本学生支援機構(JASSO)【貸与型】」52.1%が最も多く、続いて「日本学生支援機構(JASSO)【給付型】」22.4%、「学校【給付型】」10.2%。運営団体数の多い財団法人や地方自治体などの奨学金は5%以下の利用という結果だった。
​また、運営団体を問わず、奨学金種別としては、返済の必要な「貸与型」が約6割、返済不要の「給付型」が約4割の利用状況だった。

※日本学生支援機構とは、日本人学生に奨学金を貸与する事業を行っていた日本育英会と、学生生活の調査などを行っていた国の機関、また留学生への支援事業を行っていた日本国際教育協会、内外学生センター、国際学友会や関西国際学友会、これら全てが統合し設立された、文部科学省が管轄する独立行政法人です。

 

  • 【4】奨学金を知るきっかけとなった情報源

受給者に奨学金の具体的な仕組みや受給条件について知るきっかけとなった情報源を聞いたところ、「先生・学校からの紹介」が最も多く37.0%、次いで「親からの紹介」31.7%、「学校開催の説明会」30.5%、「学校で配布・掲示された資料」30.1%であった。
奨学金について知った後、受給者が実際に情報を調べるために利用した手段を次項でまとめました。

 

  • 【5】奨学金について調べた情報源

受給者に奨学金を調べるときに利用したツールを聞いたところ、過半数が「学校から提供された資料」を参考にしており、続いて、「日本学生支援機構(JASSO)のWEBサイト」32.3%、「学校の先生や担当者」 26.3%、「学校のWEBサイト」25.8%という結果であった。

奨学金を調べるにあたり、学校および日本学生支援機構(JASSO)からの情報がほとんどを占め、情報に偏りが生まれやすいことがわかります。

 

  • 調査概要

表題   :奨学金に対する実態調査2022
調査対象 :大学生およびその保護者
調査人数 :1,941名 
調査地域 :全国
調査方法 :インターネット調査
調査日時 :2021年12月27日~2022年1月12日
調査会社 :株式会社Lupe

※ 本レポートに続く【奨学金レポート 第2弾】はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000051780.html

 

  • 現状の日本の奨学金における課題
▼多様な返済不要の「給付型」奨学金が知られていない

現在の日本の奨学金制度の課題として、学生および親・家族に対して、正しい奨学金の情報が分かりやすく行き届いていないという実態が本調査で明らかになりました。
奨学金を知ったときの印象は、半数近い人が「借金なので、怖い」と「奨学金=借金」という印象を抱いています。
ただ実際には、返済が必要な「貸与型」の奨学金以外にも、返済不要の「給付型」奨学金が多数あります。
今回、独立行政法人の日本学生支援機構(JASSO)の提供する奨学金が全体の75%近くを占めていることが明らかになりましたが、奨学金を提供する機関は、他にも、大学・公益財団法人・地方自治体・上場企業など信頼できる団体が運営する奨学金も多数存在しており、その数は15,000以上(※)にのぼります。
さらにその中で、5,000以上もの給付型奨学金が提供されています。
※2022年4月時点
 

▼わかりづらく・難しい奨学金

このように、様々な機関による返済不要の「給付型」が存在しているにも関わらず、その存在や内容について知らない学生および保護者がほとんどで、また情報の分かりづらさなどから、調査回答にも挙げられている「なんとなくよくわからずに、そのまま」「制度が複雑で、難しい」などに繋がっていると考察します。なお、わずか5%の回答であったものの「もらえる(給付)なんて、怪しい」という印象についても、情報の分かりづらさから正しい情報が伝わっていないことが推測できます。
 

▼情報の偏り

奨学金を知るきっかけ、または詳しく調べた情報源は、ほとんどが「学校・先生」「親」「日本学生支援機構(JASSO)」で、実態としても、学校に来る日本学生支援機構(JASSO)の説明会を通して情報を得る人がほとんどで、JASSO以外の給付型奨学金を運営する民間の奨学金を知る機会が非常に少ないことがうかがえます。

 

  • 株式会社SCHOLが目指すこと

近年の日本では、平均家計収入は減少の一途をたどっています。その一方で大学の独立行政法人化以降、学費が大きく高騰していることをご存知でしょうか。学費を負担する親世代の収入格差が子供の教育機会の不平等を生み出す「貧困の世代間連鎖」が大きな社会問題になっており、さらに新型コロナウイルスの感染拡大後、学生を取り巻く環境はより逼迫し、多様なサポートが早急に求められています。

本調査でも、奨学金に対して「家計の負担を軽減できて嬉しい、進学できる可能性が生まれ嬉しい、自分のやりたいことを実現できそうで嬉しい」といった期待を寄せる声が多数上がっていました。一方で、「借金なので怖い、制度が複雑で理解が難しい、なんとなくよくわからずそのまま、よくわからないから怖い」といった奨学金のネガティブなイメージが奨学金の利用を妨げています。

SCHOL社は、学生向けには日本に存在するほぼ全ての奨学金1万5,000件以上をランキングや様々な条件で検索できるサイト「ガクシー」を、奨学金運営団体向けには運営業務を一元化できるクラウド型の奨学金運営DXシステム「ガクシーAgent」を提供することにより、この課題の解決を行っていきます。

学生・運営団体双方を支援することで、日本の未来を担う若者を応援し、挑戦/成長を促進する環境を整えていきたいと考えています。

 

  • 当社事業と関連するSDGsの課題

【1】 学生向けの奨学金情報サイト「ガクシー」(https://gaxi.jp)の運営
【2】 奨学金の運営業務を効率化するクラウド型奨学金運営DXシステム「ガクシーAgent」(https://agent.gaxi.jp)の提供
【3】 奨学金を提供する大学・団体向けの業務コンサルティング、業務支援

 

  • お問い合わせ先

 

お問合せはこちら:https://www.schol.co.jp/contact/

 
  • 会社概要

株式会社SCHOL(スカラ)
設立日:    2019年3月1日
事業内容:  奨学金運営団体向けの支援ならびに学生向けの情報提供
代表者:    代表取締役・創業者  松原良輔
所在地:    東京都千代田区富士見一丁目3番11号 富士見デュープレックスB’s 4F
URL:     https://schol.co.jp/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区西新橋1-1-1 WeWork 日比谷FORT TOWER 10F
電話番号
050-3647-4177
代表者名
松原良輔
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2019年03月