バイオテックスタートアップの楽々(らら)、リード投資家のジェネシア・ベンチャーズ、および、ANOBAKAの二社を引受先とする第三者割当増資により、シードラウンドにて1.2億円の資金調達を実施
既存技術対比で温暖化ガス排出量70%削減を達成した、脱炭素型・有機きのこ菌床製造装置「マッシュファメンタシステム」を活用し、社会・雇用・食料・物流などの社会課題解決を目指す
株式会社楽々(らら)は、原料由来の土壌微生物による発酵を活用する脱炭素型のきのこ菌床製造技術を専用装置「マッシュファメンタシステム」の開発と特許取得により、販売の準備を行ってまいりました。 カーボンニュートラルによる温暖化対策、物流2024年問題に対応する地産地消の推進、農業者支援と土壌改良による各地食料自給率向上、農福連携(農業+福祉)による雇用問題の解決などの広範な社会問題に柔軟にプロダクトフィットさせ、それぞれのステークホルダーが地球規模で抱える課題を解決していくという高い志を掲げ、この度の資金調達を契機に、いちスタートアップ企業として更なる成長を目指すことにいたしました。
今回の資金調達では、株式会社ジェネシア・ベンチャーズをリード投資家に、同社と株式会社ANOBAKAの二社を引受先とする第三者割当増資によりシードラウンドにて1.2億円の資金調達を実施しました。
これを契機に、株式会社楽々は世界的な社会問題を解決する為に多角化するビジネスモデルを、柔軟かつ包括的に推進する為にリブランディングに取組み、ライセンスや商品の海外展開も含めて推進してまいります。
◆事業概要
株式会社楽々では、遠隔でも精密な発酵管理を行うことが可能な「マッシュファメンタシステム」を使用して、きのこ生産における高額な設備投資と専門家需要という2つのボトルネックを解消しました。技術転換の推進はもちろん、海外も含む異業種参入者へライセンス許諾、ノウハウ移転も可能となりました。
そのほか、菌茸類、農産物、加工食品の付加価値化・販売支援を行うなどの営業支援、営農型太陽光発電によるエネルギーコスト削減(エネ0化)、原料コストの削減、並びに有機JAS(エコサート)認証の取得、遊休不動産の活用、茸栽培による福祉事業などをご支援いたします。
海外においては、有機(オーガニック)やエコサートなど食品・化粧品等のニーズを求め、加工食品の輸出についてもしっかりと開発・検討・実施をしてまいりたいと思います。
◆技術概要
「マッシュファメンタシステム」とは、国際特許取得も目指すことができる ※1(文末に資料リンク記載)新規性のきのこ菌床の製造方法です。国内特許は既に3件あり、そのうち2件は米国・中国やEUを含む8か国に国際特許出願をしています。本技術は国際調査機関の見解書において新規性が認められ、これらの国での権利化の可能性がある技術です。
マッシュファメンタシステムでは、日本が得意とする「発酵・醸造」のように装置本体(樽)とそれを囲む部屋(蔵)の構成となっています。少ないエネルギーで装置本体内部の環境をコントロールし、殺菌や発酵などのち密な微生物の動きを再現性もって運用できます。
これは、自然界できのこが発生する土壌環境を模しているとも言えます。高い圧力や熱をかけ原料を滅菌する必要がないため、温暖化ガス排出量が70%も削減できるというネイチャーポジティブでエコな技術になっています。また、原料当たりのきのこ収穫量は既存技術に対し劣らない他、廃棄菌床によるたい肥は有機認証を取得する農業に使用できるだけでなく、線虫などによる病害を抑制する効果や農作物が暑さに強くなるなどの効果も寄せられています。マッシュファメンタシステムが土壌改良剤として新潟県の農業者の収益増加に寄与する事例が生まれ広がり始めています。
◆出資者からのコメント
ジェネシア・ベンチャーズ Investment Manager 水谷航己氏
駒場さんと初めてお話しした後すぐに、ひらたけをお送りしてもらい、家族でも試食させて頂いたのですが、1歳半の娘がバクバク食べていたのがとても印象的でした。自分もきのこは大好きでよく食べるのですが、楽々(らら)のきのこは、香りや食感が豊かで食べ応えがあり、とても美味しいものでした。その後、新潟の工場にもお伺いし、独自のシステムや工程などを勉強させていただくなかで、美味しいきのこが画期的な手法によって生産されていることがわかり、駒場さんの魅力的なチャレンジにご一緒させていただきたいと感じました。今回のプレスリリースをとても嬉しく感じており、美味しいだけではなく、環境にも優しい楽々(らら)のきのこを皆さまにお届けしていけるよう、張り切って参ります!
ANOBAKA キャピタリスト 葛西飛鳥氏
きのこ業界に投資をしたいと思い、スタートアップを探していたところ楽々(らら)の駒場さんを見つけコンタクトを取り、ご出資させていただきました。新潟の燕三条の工場に出向き、駒場さんとご飯を食べながら起業の経緯や会社の経緯をお伺いし、実際に菌床の製造工程や収穫工程を拝見/体験させていただく中で、駒場さんなら成功するなと直感し、ご出資をさせていただきたいと思いました。楽々(らら)のマッシュファメンタはきのこの生産力が上がるだけでなく、環境に配慮された設計になっており、環境省のG7プラットフォームに取り上げられるなど注目を浴びています。今後、生産力が高く環境に配慮されたマッシュファメンタがきのこ業界を引っ張っていける存在になることを期待しています。
◆業務提携先の募集
株式会社楽々では、以下のような領域で当社ソリューションを活用し、SDGsやESG、サーキュラーエコノミーに合致した事業開発・推進に取り組む企業・団体との業務提携を推進しております。
<該当領域>
・茸生産の収益改善
・有機農業圃場の拡大
・福祉事業+茸栽培
・遊休不動産活用
・地方創生
・自家発電電力の活用
問い合わせ先: alliance@lalalog.jp
◆採用情報
当社が解決できうる広範な社会問題に対し、複数のビジネスモデルを立ち上げ・多角化していくことを作り上げていくBizDevを募集しています。農業やバイオテックの経験は不問です。業種・業界・技術等を横断した業務開発に興味があり、「明日をもっと輝く未来にしたい」という思いに共感する方がいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせください。
採用に関するお問い合わせ: career@lalalog.jp
◆代表者プロフィール
株式会社楽々 代表取締役 駒場 裕美(こまば ひろみ)
1969年新潟県生まれ55歳。49歳11ヶ月で初めて起業。
病気がちな幼少期を乗り越え、新潟中央高校から日本初のプロゴルファー養成学校に合格。研修生生活を5年弱送るも、努力だけでは成功しない世界を体験し、地元新潟へUターン。未経験で経理事務や、オーダーインテリアショップの多店舗展開などに挑戦。努力が報われることに喜びを覚え、さらに建築業や不動産業および関連する様々な業界を経験.
モットーは「成功するまでやめなければ、絶対成功する」「心身の健康は食から」
日本全国を駆け巡り、事業に邁進する55歳。子育て(成人済の娘2人)、介護経験あり。
参考資料※1
資料1:国際出願に関する新規性分析
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:2c26cafc-933f-4bb5-af81-60e19ca2f771
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:ap:09a8ff3b-1d88-4d9f-92c3-3714ab3ddd86
【会社情報】
会社名株式会社楽々(らら)
所在地:新潟市中央区女池神明1丁目8番11号
代表者:駒場裕美
設立 :令和元年5月
URL :https://lalalog.jp https://note.com/0252568746
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