世界貿易センタービルディング×東京都市大学 産学連携プログラム 旧芝離宮恩賜庭園における文化体験施設提案の最終審査会を実施

― 学生の視点と実務の知見を掛け合わせ、まちづくりの新たな可能性を探る ―

一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメント

株式会社世界貿易センタービルディング(以下WTC)および一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメントは、東京都市大学 都市生活学部との産学連携プログラムとして、旧芝離宮恩賜庭園を舞台にした文化体験施設およびPR施策の提案をテーマに、最終審査会を開催し、学生による提案の中から各賞を決定しました。

今年度は新たに「メンター制度」を導入し、WTC社員をはじめ、実際にまちづくりの現場に携わるメンバーが参画。学生の柔軟な視点と、実務に基づく知見を掛け合わせることで、産学一体となった実践的なアイデア検討を行ってきました。

最終審査会では、各チームが調査・分析に基づいた提案を発表し、独創性、論理性、プレゼンテーション力、デザイン性などの観点から審査が行われました。

※本プログラムの開始に関する発表

表彰結果

■ 最優秀賞 

チーム名:マネズ

「報奨旅行客をターゲットにした「道」の体験施設『季和苑』」

浜松町エリアが有する国際的なMICE拠点としてのポテンシャルに着目し、報奨旅行で訪日する外国人を主なターゲットとした文化体験施設「季和苑」を提案しました。弓道や茶道といった日本文化に根付く「道」と、日本ならではの四季を掛け合わせた体験設計により、滞在時間の伸長や記憶に残る高付加価値な体験創出につながる点が高く評価されました。

■ ベストイノベーター賞

チーム名:O3A2

「江戸の大名庭園を、現代の手のひらに。」 ~「盆栽」を通じて、街と庭園と人をつなぐ~

旧芝離宮恩賜庭園の歴史的文脈と親和性の高い「盆栽」に着目し、鑑賞にとどまらず、「育てる」「関わり続ける」体験を通じて日本文化や庭園への愛着を育む文化体験プログラムを提案しました。庭園資源を周辺ワーカーや地域住民に訴求する仕組みとして再解釈した独創的な視点と、継続的な来訪や地域への波及効果を見据えた構想が高く評価されました。

■ ベストパフォーマンス賞

チーム名:錦鯉

「Neo和景 ― 庭園と都市がとけ合う甘味体験 ―」

若者およびオフィスワーカーをターゲットに、旧芝離宮恩賜庭園の歴史的文化景観と、浜松町の都市性を掛け合わせた「ネオ和菓子」による文化体験を提案しました。明確なコンセプト設定と構成力のあるプレゼンテーションが評価されました。

■ ベストデザイン賞 

チーム名:ハナミズキ

「『いってきます』と『ただいま』の交差点」

旅の出発と帰着という時間の流れに着目し、「いってきます」と「ただいま」をテーマとした陶芸体験型の文化体験施設を提案しました。体験の意味や情緒を視覚的に分かりやすく表現した、完成度の高い資料構成が評価されました。

プログラム全体を通しての、学生の声

参加した学生からは、浜松町・旧芝離宮恩賜庭園の魅力や可能性、また、実在のまちを舞台に企画に取り組んだことによる学びや、メンター制度への感謝など、多様な声が寄せられました。

  • 旧芝離宮恩賜庭園は、高層ビルに囲まれた立地だからこそ、日本庭園と都市のコントラストが際立ち、魅力的だと感じました。

  • ビルの中に広がる都会のオアシスのような空間であり、浜松町で働くオフィスワーカーが日常的に立ち寄り、気軽にリフレッシュできる場所になるポテンシャルを感じました。

  • 一度訪れると、都会では味わいづらい落ち着いた風景に心が癒されるため、より多くの人にその魅力が伝わればよいと感じました。

  • 実際の場所を前提に企画を考えることで、利用者視点やエリアの特性を踏まえた提案の重要性を実感し、学びが深まりました。

  • 民間デベロッパーが行うまちづくりの自由さの裏側にある難しさを学ぶことができました。

  • プロジェクトの後のフィードバックだけではなく、企画を進める段階でアドバイスをいただけたことが非常に有り難く、困った際に直接助言をいただけたことが、提案の質向上につながったと感じました。

大学生の視点を、まちづくりに活かす連携プロジェクトとして

東京都市大学 都市生活学部とのつながりは、もともと2018年から始まりました。当初は、学生が浜松町芝大門エリアを知り、その気づきを発信することを目的に「浜松町駅西口地区まちづくりNews」を運営。21年までに計10回、浜松町西口地区の再開発の進捗を伝えるとともに、学生の視点で感じた浜松町の魅力やおすすめスポットを紹介してきました。

今年度はこれまでの取り組みを発展させ、学生にとってより実践的な学びの場とするとともに、浜松町のまちづくりに実際に活かされるアイデア創出を目指し、メンター制度を導入しました。まちづくりの現場に携わる社会人と学生が対話を重ねながら検討を進めることで、より現実性と創造性を兼ね備えた提案が生まれています。

本取り組みの詳細は、当社団が運営するnote「Hamamatsu Life Magazine」でも紹介する予定です。

東京都市大学 副学長 都市生活学部 教授 坂井文

継続的に浜松町芝大門エリアのまちづくりに学生が関わらせていただいているところ、今回は特に、まちづくりに関わる社員や関係する方々によるメンター制度として、学生の企画提案に直接ご指導ご意見いただく貴重な機会いただきました。また旧芝離宮恩賜庭園の文化体験施設及びPR施策というお題をいただき、学生の提案もより具体的になったと感じています。浜松町芝大門エリアのまちづくりを学生とともに考える機会いただき感謝しております。

研究室HP

東京都市大学 都市生活学部 准教授 北見幸一

 連携当初より参加させていただいているマーケティング研究室を主宰しております北見です。最近の学生は、この浜松町プロジェクトをやっていることを知っていて、研究室を選んできます。浜松町は学生にも人気のある面白い地域と思います。今年度はメンター制度を導入しましたが、学生の評判も非常に高いです。マーケティング研究室の狙いは、ずばり「エリアの価値向上」。ニーズのないところには、価値向上は期待できません、学生の新しい価値を高める提案に期待したいところです。皆さまには引き続きよろしくお願いいたします。

研究室HP

一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメント 代表理事 鈴木達人

 浜松町芝大門エリアは、オフィス街としての機能に加え、歴史や文化と向き合いながら、人が学び、育っていく可能性を持つまちです。本プログラムでは、メンター制度を通じて学生と実務者が対話を重ね、旧芝離宮恩賜庭園という実在の場を前提に、具体性の高い提案が数多く生まれました。こうした取り組みを通じて、人が育ち、その学びがまちに還元されるという循環を、今後も浜松町芝大門エリアの中で育てていきたいと考えています。

一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメントについて

 株式会社世界貿易センタービルディング(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮﨑 親男)および株式会社貿易ビルサービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮﨑 親男)が、浜松町駅西口開発計画のエリアマネジメント活動を推進するため、2023年4月3日に設立。浜松町駅を中心とした浜松町芝大門エリアにて地域の町会、企業、商店会と連携し、賑わいの創出や環境対策、情報発信を通じて、より良いまちづくりを推進しています。地域の課題を捉え、地域全体でその解決に向けた取り組みを進める「エリアプロデュース」の視点を持ちながら、まちの一員として浜松町芝大門エリアの価値の更なる向上を目指します。

株式会社世界貿易センタービルディングについて

 株式会社世界貿易センタービルディングは、1964年の創業以来、浜松町の玄関口に位置し、地域とともにまちの発展を支えてきました。私たちは、「ひとをつなぐ、まちをつなぐ」というスローガンのもと、浜松町の地に新たな価値を創出し続けています。

 私たちは、浜松町という土地の歴史や文化、自然環境、交通結節点としての特性を大切にしながら、エリア全体の価値を高める都市再開発を推進しています。その実現に向け、周辺地域の企業や行政、住民の皆さまと対話を重ね、共に浜松町の魅力を育んでいくことを大切にしています。

 まちの一員として、単なる開発事業者にとどまらず、この地に関わるすべての人にとって誇れる場所を目指して。私たちは、これからも人と人、まちとまちの結び目となり、地域とともに未来を築いてまいります。

公式HP

【本件に関するお問い合わせ先】

一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメント事務局

住所:東京都港区浜松町二丁目4番1号

電話番号:03-3435-3758(株式会社世界貿易センタービルディングまちづくり推進部内)

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会社概要

URL
-
業種
不動産業
本社所在地
東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービルディング南館9階
電話番号
03-3435-3758
代表者名
鈴木達人
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年04月