代官山T-SITE「爽涼祭」に、端材から生まれた提灯台が登場
祭りが終わるとベンチに。材料の約46%に端材を活用した木製フレームをXENCEが開発
祭りが終わったら、捨てるのではなくベンチへ。株式会社XENCE(代表取締役:小澤巧太郎)が、材料の約46%に製材時の端材「ミミ材」等を活用した木製フレームを開発しました。本製品はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が運営する代官山T-SITE(東京都渋谷区)にて、2026年9月18日(金)から9月27日(日)まで開催される「代官山 爽涼祭 2026」の会期中、代官山 蔦屋書店 3号館 入口に提灯台として設置されます。会期終了後はベンチへと組み替え、翌年の夏には再び提灯台として使用できる設計です。



イベント終了後に、捨てられない什器を提案
祭りやイベントでは、開催期間に合わせて什器や装飾物が制作され、会期終了後に役割を終え廃棄されるものも少なくありません。しかし「代官山 爽涼祭」では、お祭りから出るごみを資源として捉える回収拠点「リソースハブ」の設置や、イベント開催に伴うCO₂排出量・資源循環データの測定など、サステナブルな取り組みが継続的に進められています。
今回「祭りのたびに提灯台を新規製作する必要がある」という課題に応え、木組み技術を活かすことで、会期後も形を変えて使い続けられるフレームをXENCEが提案、企画・制作しました。祭りの間は提灯台として、祭り以外の期間はベンチとして何度も手で組み替えられるため、来年以降も同じ材が使われ続ける前提で設計しています。
製品の特徴
1. 木材100%、金具も接着剤も使わない木組み構造
接合部はすべて木組みで構成しており、金具・接着剤を一切使用していません。組み立て・分解は特別な工具が不要で、基本的に手だけで行えます。素材が木材のみで完結しているため、将来的に解体した際も、材の再利用や適切な処理が容易です。

2. 1台ごとにプロダクトパスポートを発行
3台のフレームにはそれぞれ固有のIDとQRコードを付与。読み取ることで、木材の産地や製材所、製造地、現在の所在地などを確認できます。この仕組みには、XENCEが建築物・家具のトレーサビリティ確保に向けて試験運用しているデジタルプロダクトパスポート(DPP)の考え方を取り入れています。
プロダクトパスポートページの例:https://xencegroup.com/pp/olw-ccd-A8F3Q7N2
※DPPの取り組みについては、2026年9月下旬に別途リリース予定

3. 素材の約46%が端材である「ミミ材」
丸太を製材する際、断面の外周部からは「ミミ材」と呼ばれる端材が発生します。これらは一般的に流通している規格材と異なり用材として流通することが難しく、通常はチップや燃料として低価値に処理されてしまいます。本フレームは素材の約46%にミミ材などの端材を用いることで、国産丸太をより無駄なく使い切る設計としています。樹種は紀伊半島で育った国産ヒノキ100%です。
製材を担当した株式会社nojimoku(三重県熊野市)からは予てより「夏の木材は、他の季節に比べて色シミなどで規格外になる部分が多く、どの製材所でも歩留まりが低い」という課題をヒアリングしており、今回は夏祭りという夏期に需要が高まる什器に当端材を活用しました。


使い続けるためのワークショップを実施
納品にあたり、当社は代官山T-SITEのスタッフ4名と共に組み立てワークショップを実施し、実際に3台の提灯台の組み立て・分解・ベンチへの用途変更を練習しました。所要時間は約3時間、使用した工具はゼロです。
このワークショップの目的は、製品をただ納品するのではなく、組み替えの方法そのものを引き渡すことでした。祭りの終了後、提灯台からベンチへの組み替えは、代官山T-SITEのスタッフ自身が行います。翌年の夏には、再び提灯台へ戻します。
つくり手が現場に居続けなくても循環が回ることが、この製品が使い続けられるために重要な条件です。金具も接着剤も工具も使わない構造は、そのための手段でもあります。

製品仕様
|
樹種 |
ヒノキ 100% |
|---|---|
|
端材使用率 |
約46% |
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形態 |
提灯台 / ベンチ |
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寸法 |
提灯台時:2350*1970*400 ベンチ時:2350*385*400 |
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炭素貯蔵量 |
1,288 kg (1台あたり) |
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育った山 |
紀伊半島 |
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製材地 |
三重県熊野市 (株式会社 nojimoku) |
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製造地 |
岐阜県高山市 (木工 束の間・付加付加工作) |
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企画・デザイン |
株式会社 XENCE (ゼンス) |
イベント概要
代官山 爽涼祭 2026
日程 2026年9月18日(金)~27日(日)
時間 イベントによる
場所 代官山T-SITE 屋外など
主催 代官山 商店会、代官山 爽涼祭 実行委員会
協力 代官山T-SITE、ヒルサイドテラス、渋谷区立猿楽小学校、フォレストゲート代官山(東急不動産)、旧朝倉家住宅、LOG ROAD DAIKANYAMA
後援 渋谷区、一般財団法人渋谷区観光協会
お問い合わせ先 Tel.03-3770-2525

本製品に関するお問い合わせ
株式会社 XENCE(ゼンス)
主担当者:大世渡 麻子
info@xencegroup.com
会社:株式会社 XENCE(ゼンス)
所在地:愛知県名古屋市中区栄一丁目29番29号 SIMON 10 SAKAE 401
Webサイト:https://xencegroup.com
事業内容:株式会社XENCEは、未活用木材の循環利用とデジタル技術を軸に、家具・建築における資源循環の仕組みをデザインするスタートアップです。非規格材や製材時に発生する端材など、従来十分に活用されてこなかった木材を、設計・加工・トレーサビリティの技術によって家具や建築の材料として活用する仕組みを開発しています。
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