A2 ⽜乳認定承認基準を⽀える検査⽅法の国内特許取得が成⽴
⼀般社団法⼈⽇本 A2 ミルク協会(北海道富良野市、代表理事:藤井雄⼀郎、以下⽇本 A2 ミ
ルク協会)は、協会特別顧問である重井医学研究所 松⼭誠部⻑と⼩林朋絵主任研究助⼿、東京
農業⼤学 庫本⾼志教授が、A2 ⽜乳認定承認基準を満たすための検査⽅法に関する国内特許を
取得したことを、ご案内申し上げます。
社会医療法⼈重井医学研究所(岡⼭市)と学校法⼈東京農業⼤学は、A1β カゼインたんぱく
を⾼感度で検出する技術の開発に成功しました。この検査法が確⽴されたことで、⽇本 A2 ミル
ク協会が「A2 認証⽜乳」 として製品を販売することが可能になりました。 検査⽅法は、 2025 年
10 ⽉ 17 ⽇「A1 カゼイン検出法」として国内特許が成⽴しました(特許番号 7760134)。
【⽇本 A2 ミルク協会代表理事 藤井雄⼀郎よりコメント】
2024 年 3 ⽉から販売を開始。以降、少なからず A2 ⽜乳が認知度含め普及することが出来た背
景に乳たんぱく β カゼイン検査が⾮常に重要な要因になったと考えています。
また海外で A1 が多く混ざっていた事故が公表されている中で、⽇本市場に A2 ミルクを普及し
ていくにあたり、如何に正確な検査を実施できるかが肝でした。
A2 ⽜乳のご利⽤者に今後も安⼼して飲んでいただけるためにも今回の特許成⽴は更なる信頼性
の⾼さを認識いただけるのではないでしょうか。協会としても⼤変嬉しく思っています。

【重井医学研究所 部長 松山誠よりコメント】
重井医学研究所は、研究所が持っている独自の技術を生かして、βカゼイン特異的なモノクローナル抗体を作製し、東京農業大学と共同でA1βカゼインたんぱくを高感度で検出する技術の開発に世界で初めて成功しました。これにより、牛乳中にA1βカゼインたんぱくが含まれていないか検査可能になりました。現在、日本A2ミルク協会が認証している牛乳は、この抗体検査キットを使って検査しています。今後、この検査キットの普及が進めば、より多くの牛乳・乳製品の検査が可能となり、酪農界・消費者の「安心・安全」のニーズに応える研究を推し進めることができると確信しています。
-A1βカゼイン混入を確かめる検査-

色が付いている検体にはA1が含まれ、無色透明だとA2は含まれない。

【東京農業大学 教授 庫本高志よりコメント】
牛乳は、農場での搾乳とバルクタンクでの保存、集乳、工場内での貯乳と殺菌などの過程を経て製造されます。A2ミルクは、βカゼインがA2A2型の乳牛から集めた生乳から製造されます。そのため、他の乳牛の生乳が混入しないよう、独立したタンク、集乳車、殺菌処理が求められます。しかし、混入のリスクはゼロではありません。そこで、A2ミルクにA1型のβカゼインが混入していないか、定期的にモニターするシステムの構築が求められていました。この度、特許を取得した抗A1βカゼインモノクローナル抗体は、牛乳中のA1βカゼインを高感度で検出することができ、このモニターシステムの構築に貢献します。

■日本A2ミルク協会について
日本A2ミルク協会(https://www.japan-a2milk-association.or.jp/)は、2020年の設立以来、日本酪農乳業界のさらなる発展のもと、より健康を求める消費者への価値提供と選択肢を増やし、日本社会、酪農乳業界に貢献していくことを使命としています。生産者(酪農家)、乳業メーカー等の関係者、消費者、研究機関、大学等の関係者を含めた総合的な専門家による情報交換を通じて、専門的な知見をもとに、セミナー・講演やウェブサイト、メディア等によるA2ミルクの正しい情報の普及活動に取り組んでいます。
◾️認証制度について
日本A2ミルク協会認定牛乳は、今回国内特許が成立した検査方法を用いて、乳に含まれるA1βカゼインたんぱくの有無の確認を行っています。また認証農場では農場HACCP・JGAP、認証工場ではFSSC22000等の認証取得者による管理体制のもとで厳重にチェックし消費者の皆様の安心安全を最優先した上で、専門家による学術研究と監修のもと開発・販売しています。販売店様より消費者の皆様からご評価いただいている商品は発売よりわずか9か月の間に全国1200を超える店舗においてお取扱いいただくようになりました。

◾️本件に関するお問い合わせ
一般社団法人日本A2ミルク協会 広報担当:中村
Email:info@japan-a2milk-association.or.jp
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