【兵庫教育大学】「ふつうってなんだろう?」個性豊かな美術作品を通して考える『ふつうのとくべつ/とくべつのふつう―個性のいきる作品と個性をいかす教育』展を開催中!
兵庫教育大学教材文化資料館では、2025年10月1日から2026年2月15日まで『ふつうのとくべつ/とくべつのふつう―個性のいきる作品と個性をいかす教育』展を開催しています。

本展では、但馬地方を中心に障害のある方の芸術活動を支援しているNPO法人がっせぇアートと、特色ある美術授業を実践する神戸大学附属特別支援学校の作品が展示室を華やかに彩ります。どの作品も障害のある方によるものですが、だから「とくべつ」なものとして展示するのではありません。誰しもが送る「ふつう」の暮らしの中に、絵と向き合う時間がある、そんな時間を大切にしてくれる人や環境がある。美術を通して個性を引き出し、伸ばしてくれる教育がある。それらが「とくべつ」な作品を生み出しているのです。
障害の有無にかかわらず、一人一人が「とくべつ」であること、そんな気づきにくいけど大切なことを魅力あふれる作品から感じていただけたら幸いです。
兵庫教育大学教材文化資料館>展示情報「2025年度後期展 ふつうのとくべつ/とくべつのふつう―個性のいきる作品と個性をいかす教育」
https://www.hyogo-u.ac.jp/museum/exhibit/
4種類のフライヤーで一人一人が「とくべつ」であることを表現





1.名称 「ふつうのとくべつ/とくべつのふつう―個性のいきる作品と個性をいかす教育」
2.主催 兵庫教育大学附属図書館 教材文化資料館
3.会期 2025年10月1日(水)から 2026年2月15日(日)まで
※開館時間は、兵庫教育大学附属図書館(https://opac.hyogo-u.ac.jp/drupal/)に
準じます。
4.会場 兵庫教育大学附属図書館内 教材文化資料館展示室
〒673-1494 兵庫県加東市下久米942-1
電話 0795-44-2362
https://www.hyogo-u.ac.jp/museum/
5.観覧料 無料
6.展示資料数 約47点
【コーナー紹介1】ふつうのとくべつ―個性のいきる作品
前半コーナーでは、がっせぇアートのアトリエメンバーをはじめとした何らかの障害をもつ方による作品をご覧いただけます。「がっせぇ」とは、但馬地方の言葉で「すごい」という意味です。その言葉通り、どの作品も色や線や形に個性が光る「がっせぇ」なものばかりですが、それらは障害があるから生まれたものではありません。自分の好きなものを自由に表現できる時間があり、ありのままにいられる環境があり、その時間や環境を大切に考え、支援してくれる人たちがいてはじめて「がっせぇ」な作品が生まれているのです。エネルギーの注がれた作品ひとつひとつから、絵を描く楽しさ、喜びが伝わってきます。作品を観た後、きっと元気がもらえていることでしょう。


【コーナー紹介2】とくべつのふつう―個性をいかす教育
後半のコーナーでは、神戸大学附属特別支援学校で行われる美術の授業案と、生徒たちによる生き生きとした作品が並びます。美術に苦手意識のある生徒が少なくないなか、りんごや八重桜といった身近な題材から始まり、個性を大切にする教育によって自由で楽しい作品が生まれています。それは、特別支援学校に通う「とくべつ」な子どものため、というよりは、どの子も「とくべつ」であるという前提に立った、すべての人のための教育であるように感じられます。特別支援教育の枠を越えて、すべての子どもが安心して学べる学校づくりの手がかりとして、作品と授業のねらいを味わってください。


取材
取材をご希望の場合は、事前に下記担当までご連絡ください。
担当 :教材文化資料館(兵庫教育大学附属図書館)
電話 :0795-44-2362
メール:lib-siryokan@ml.hyogo-u.ac.jp
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