IVRy、次世代BIツール「Codatum(コダタム)」を顧客向けデータプロダクト「IVRy Analytics」の基盤に採用

少ない導入工数とサーバーサイドのパラメータ/データソース切替で、アイブリーの管理画面にダッシュボードをネイティブ統合。マルチテナント環境でセキュアなデータ出し分けと運用負荷軽減を両立

株式会社CODATUM

株式会社CODATUM(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:柴山直樹)は、同社の提供する次世代BIツール「Codatum(コダタム)」が、対話型音声AI SaaS「アイブリー」を提供する株式会社IVRy(本社:東京都港区、代表取締役CEO:奥西亮賀)に導入されたことをお知らせします。

顧客増加に伴う外部BIツール運用の管理工数の増大と体験の分断を背景に、IVRyはCodatumを採用。導入工数の少ないプロダクト埋め込みとサーバーサイドのパラメータ/データソース切替により、アイブリーの管理画面に近いデザインと操作性のまま分析体験を一体化し、マルチテナント環境でもセキュアなデータ出し分けと運用負荷軽減を実現しました。顧客向けデータプロダクト「IVRy Analytics」の基盤として、事業示唆の獲得とデータドリブンな意思決定の加速につなげています。

導入企業の概要

株式会社IVRyは、2019年創業のスタートアップ企業です。対話型音声AI SaaS「アイブリー」を提供し、24時間365日稼働するAIが、電話応答を自動化・標準化し、業務効率と顧客体験の質を同時に向上させます。

通話内容を自動で文字起こし・要約・分析し、FAQの自動生成や意図分類、KPIモニタリング・指標化まで対応。SFAやCRM、主要データウェアハウスとの即時連携も可能で、データ活用が難しい非構造化データを「経営資源」へと変換します。

誤情報を返さない独自技術 “ハルシネーションゼロ” により、業務自動化の信頼性も担保。オートコールと有人対応のハイブリッド運用にも対応し、通話データを起点とした継続的な業務改善と、データドリブンな意思決定を支援します。

大企業から中小企業まで、規模や業種を問わず導入されており、2025年6月時点で47都道府県・96業界以上(※)・累計35,000件以上のアカウントを発行し、累計着電数5,000万件を超えています。

※:日本標準産業分類(令和5年)の中分類99業界をもとに計測、2025年5月末時点

導入の背景と課題

IVRyでは、アイブリーの管理画面内ダッシュボードに加え、外部BIツールを用いた顧客向けデータプロダクト「IVRy Analytics」を試験的に提供してきました。

利用企業の拡大に伴い、顧客ごとにダッシュボードを個別作成・更新する管理工数の増大と、既存の管理画面と外部BIツールが分かれることによる体験の分断が課題に。

さらに、LLM(大規模言語モデル)を活用した通話品質指標の柔軟な表現やより深い分析へのニーズが高まる中で、運用負荷を抑えつつこれらを実現できる「プロダクト組み込み型BI」への移行が求められていました。

Codatum導入の決め手

  • スモールスタートで導入可能:少ない工数で自社プロダクトへ埋め込み、段階的展開が可能。既存の管理画面に載せることで影響範囲を限定し、検証から本番移行までを短サイクルで推進

  • セキュリティと運用の両立:お客さまに見えないサーバーサイドのパラメータ/データソース切替で、マルチテナント環境でもセキュアなデータ出し分けと誤表示リスクの抑制を実現。あわせて、出し分けロジックを集約することで画面・テナントごとの個別設定を最小化し、変更反映や保守対応を平準化

  • 体験の一体感を保つ埋め込み:カラーパレット設定などにより、既存の管理画面に近いUI/UXで提供可能。同一のデザインと操作性のもとでダッシュボードを利用でき、使いやすさと安心感を両立

  • チーム開発との親和性(将来期待):ダッシュボードのコード管理(GitHub連携など)により、整合性・再現性を保った改善が可能になることへ期待。変更履歴の可視化とレビューの標準化で、品質を担保しながら改善サイクルを継続

導入プロセスと活用方法

  • 移行方針の確立:外部BIツール併用で生じた運用負荷と体験の分断を解消するため、「プロダクト組み込み型BI」へ移行を検討。自社開発を含む複数案を比較し、少ない導入工数とサーバーサイドのパラメータ/データソース切替という要件に適合するCodatumを採用

  • 実装・設計:サーバーサイドのパラメータ/データソース切替とカラーパレットのカスタマイズにより、既存の管理画面に近いUI/UXでの埋め込みと、マルチテナント環境でのセキュアなデータ出し分けを実現。出し分けロジックを集約することで個別設定を最小化し、比較的少ない工数での立ち上げと変更反映の平準化を後押し

  • 体制構築:ビジネス部門がダッシュボード作成、エンジニアがパラメータ受け渡し・表示制御を担う役割分担を確立。サービスレベルを維持したまま、迅速な機能提供とアジャイルな改善サイクルを回せる運用フロー(レビュー/リリース手順の標準化)を整備

  • 運用:サーバーサイドのパラメータ/データソース切替により誤表示リスクを抑制し、使いやすく安心感のあるデータプロダクトとして提供。仕様変更や可視化軸の追加も一元管理し、テナント横断の保守負荷を平準化して継続改善を推進

導入後の成果

  • 体験の一体化と使いやすさ:既存の管理画面に近いデザインと操作性で埋め込み、プロダクト内で分析が完結。用語や操作の一貫性により利用時の迷いを減らし、使いやすさと安心感を強化

  • セキュリティと信頼性:サーバーサイドのパラメータ/データソース切替により、マルチテナント環境でも顧客単位のセキュアなデータ出し分けと誤表示リスクの抑制を実現。出し分けロジックを集約することで設定のばらつきを抑え、安定運用に寄与

  • 開発アジリティ:ビジネス部門がダッシュボード作成、エンジニアが受け渡し・表示制御を担う役割分担で、改善サイクルを短縮。要望の反映や可視化の見直しを継続的に回せる体制となり、変更へ強いプロダクト運用を実現

  • 顧客からの初期評価:商談段階で「チャートの種類が多く活用範囲が広い」「すっきりしたUI/UXで使いやすい」とのポジティブな反応。視認性と表現の幅に対する評価が高まり、提案時の理解促進と納得感の向上に寄与

今後の展望

「IVRy Analytics」は、アイブリーの機能拡張と歩調を合わせて、可視化すべき指標・分析軸を段階的に拡大していきます。

あわせてCodatumには、ダッシュボードのコード管理による変更履歴の一元化と整合性の担保、ならびにAIが解釈しやすいセマンティックレイヤーへの対応を期待しています。

これにより、SQLを書かない利用者でもAIと対話しながら深い分析が可能となり、組織全体のデータ活用を加速。意思決定のスピードと質の向上につなげていきます。

株式会社IVRy アナリティクス事業責任者 水上 悠太 氏のコメント

Codatumの導入により、顧客向けデータプロダクト「IVRy Analytics」をさらに使いやすく、安心してご活用いただけるように進化しました。

サーバーサイドのパラメータ/データソース切替により、マルチテナント環境でのセキュアなデータ出し分けと誤表示リスクの抑制を実現。既存の管理画面に近いデザインと操作性での埋め込みにより、プロダクト体験の一体化も進展しました。

体制面では、ビジネス部門とエンジニアの連携で改善サイクルを継続。商談現場では、チャートの種類やUI/UXに関するポジティブな反応が得られています。

本取り組みで得られた知見は、日本国内における「プロダクト組み込み型BI」が選択肢の一つとして検討される後押しになると考えています。

今後は、ダッシュボードのコード管理や、AIがより解釈しやすいセマンティックレイヤーへの展開を期待しています。

次世代BIツール「Codatum」について

Codatumは、エンジニアをはじめデータ分析を行うすべての方々が、SQLの力を最大限に引き出せるよう設計されています。直感的でコードファーストのインターフェースを備え、データウェアハウスに直接接続して最新のデータにアクセス可能です。

リアルタイムのコラボレーション、AIを活用した分析アシスタント、高度なビジュアライゼーションをサポートし、データ駆動型のチームに最適です。細かな権限管理とデータカタログの整理によって、組織全体のデータ管理とセキュリティが強化されます。

▼ プロダクト紹介ページ

日本語:https://codatum.jp/

英語:https://codatum.com/

▼ 資料ダウンロードページ

日本語:https://codatum.jp/ebook

▼ 導入事例ページ

日本語:https://codatum.jp/cases

プロダクトツアー動画

▼ プロダクトツアー動画

日本語:https://youtu.be/ezQg0uagEac?si=QjddeGXsM5Oe-U4F

英語:https://youtu.be/KF0Sg0rHvVc?si=mZHYxmRaJxuNl6gS

料金プラン

1ヶ月間すべての機能を利用できるトライアルのほか、無料で使えるプランもご用意しております。

詳細は以下のページをご覧ください。

▼ 料金プラン

日本語:https://codatum.jp/pricing

英語:https://codatum.com/pricing

株式会社CODATUMについて

株式会社CODATUMは「ソフトウェアとデータの無限の可能性とスピードを引き出す」をミッションとするスタートアップです。CXプラットフォーム「KARTE」シリーズを提供する株式会社プレイドからスピンオフし、2023年10月に設立されました。

CODATUMは、データ解析ソフトウェアの開発を通じて、企業がデータの可能性を最大限に活用できることを目指しています。ユーザーが直感的に操作できる高い自由度と拡張性を持つツールを提供し、データに基づく迅速で的確な意思決定をサポートします。

▼ 会社紹介ページ

日本語:https://codatum.jp/about

英語:https://codatum.com/about

創業者プロフィール

株式会社CODATUM

代表取締役ファウンダー & CEO

柴山 直樹

1982年生まれ。東京大学工学部にて神経科学、チューリッヒ工科大学にてロボティクス、東大大学院にて分散環境における機械学習の研究に従事。2009年「未踏ソフトウェア創造事業」採択。2013年に株式会社プレイドを共同創業し、現在は取締役。

2023年にデータ分析に特化したスタートアップである株式会社CODATUMを創業。

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会社概要

株式会社CODATUM

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 10F
電話番号
050-1808-9942
代表者名
柴山 直樹
上場
未上場
資本金
500万円
設立
2023年10月