PMS症状に悩む女性の約9割が低用量ピルを選択肢に。利用経験者は6割超
一般社団法人賢寿医療が運営するON-CLINICでは、2025年にPMS(月経前症候群)に関する意識調査を実施しました。回答者は20代〜50代の女性161名。
そのうち143名(88.8%)が「PMSの症状を感じる」と回答し、多くの女性が日常生活に支障をきたしている実態が浮き彫りとなりました。
本調査では、「低用量ピルの利用状況」や「服用による効果・副作用」「費用や飲み忘れへの不安」など、幅広い視点からリアルな声を収集。
特にPMSを感じる人の約9割が低用量ピルを利用または検討していることが明らかになり、治療選択肢としての認知と期待の高まりが見えてきました。
【調査概要】
調査対象:PMS症状に悩む女性
調査期間:2025/09/25~2025/09/29
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:161人
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PMS症状を感じる人は約9割

今回の調査では、回答者161名のうち実に143名(88.8%)が「PMS(月経前症候群)の症状を感じる」と回答しました。
頭痛や吐き気、腰痛、下肢のむくみといった身体的な不調に加え、感情の乱高下やイライラ、気分の落ち込みなど精神面の変化を訴える声も多く、症状の幅広さと深刻さが明らかになりました。
なかには「仕事を休まざるを得ない」「プライベートの予定に支障が出る」といった生活の質に直結する影響も見られ、PMSが単なる体調不良ではなく、日常生活全般を左右する大きな要因であることが浮き彫りとなっています。
女性が安定した社会生活を送るためには、PMSへの理解と対策の普及が急務であることを示す結果となりました。
PMSを感じる人の9割が低用量ピルを選択肢に

今回の調査では、PMSの症状を感じると回答した143人を対象に低用量ピルの利用状況を尋ねたところ、「現在使用している」25.9%、「過去に使用していた」37.4%、「検討したことはあるが使っていない」27.2%という結果になりました。
合計すると約9割が利用もしくは検討の経験があることが明らかとなり、低用量ピルがPMS対策として非常に高い認知度を持つことがうかがえます。
特に、現在または過去に使用した経験を持つ人は6割を超えており、実際に多くの女性がPMSの軽減策として選択してきたことが示されています。
これらの結果から、低用量ピルは「避妊薬」としてだけでなく、PMSへの実用的な対策手段として広く受け入れられつつあることが浮き彫りとなりました。
低用量ピル利用者が感じたメリットとデメリット
低用量ピルを利用した人からは、多くのメリットが挙げられました。
代表的なのは「生理痛や頭痛の軽減」「経血量の減少」「周期の安定による予定調整のしやすさ」などで、日常生活や仕事への影響を軽減できたという声が目立ちます。また、避妊効果による精神的な安心感や、気分の落ち込み・イライラが和らぎ精神的に余裕が持てるようになったとの回答も多く寄せられました。
一方でデメリットとしては、「飲み始めの吐き気や頭痛」「胸の張りやむくみ」などの初期副作用、さらには「飲み忘れによる不安定さ」「血栓リスクへの懸念」「毎月数千円の費用負担」といった課題も浮き彫りになりました。
これらの結果から、低用量ピルはPMS対策として有効であると同時に、継続利用には副作用や経済的負担へのサポートが不可欠であることが示されています。
一部では「合わなかった」経験も、副作用や体質が原因に
低用量ピルを使用した人の多くは効果を実感した一方で、「合わなかった」と感じた経験を持つ人も一定数存在しました。
具体的には「強い吐き気やめまいが続いた」「倦怠感や便通異常が起きた」「頭痛がひどくなった」「むくみが強く体調が悪化した」といった声が挙げられています。
中には「血栓症が疑われ中止に至った」「片頭痛体質で使用できなかった」といった深刻なケースも報告され、体質や既往症によるリスクの高さが示されました。
また、同じ成分でも製薬会社や種類の違いによって副作用の出方が異なるという意見もあり、複数種類を試す中で自分に合う薬を見つけた人もいました。
これらの結果から、低用量ピルは有効な手段であると同時に、服用にあたっては医師による適切な診断と継続的なフォローが不可欠であることがうかがえます。
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