がん免疫と腸―脳相関から見えた「菌が働ける土壌」の重要性
KIN no SUMIKAが第10回腸内フローラ移植臨床研究会学術大会に参加。がん免疫、神経発達症と腸内フローラに関する最新研究から、腸内環境を「菌が働く環境」として捉える視点をレポート
Alataka合同会社が展開する発酵腸活ブランド「KIN no SUMIKA(キンノスミカ)」は、2026年9月27日(日)、リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクションで開催された「腸内フローラ移植臨床研究会 第10回学術大会」に協賛企業として参加しました。
本大会では、がん免疫、潰瘍性大腸炎、神経発達症、大腸内視鏡など、異なる臨床領域から腸内細菌叢とFMT(糞便微生物叢移植)に関する最新の研究・臨床知見が共有されました。
特に印象的だったのは、菌や免疫細胞が本来の働きを発揮できる「環境」まで含めて考える視点です。がん免疫と腸―脳相関。異なる二つの領域から見えてきた、これからの腸内環境研究についてレポートします。

「免疫を高める」から、「免疫が働ける状態をつくる」へ
医療法人医新会 よろずクリニック理事長・院長の萬 憲彰先生による「腸内環境が決めるがん免疫 ~免疫を高めるのではなく、使えるようにするために~」では、がん免疫を単純な「免疫力の強弱」で捉えない考え方が示されました。
がん細胞に対する免疫反応には、樹状細胞による抗原提示やキラーT細胞の活性化など、複数の段階が関わります。さらに、免疫細胞が存在していても、がん周辺の腫瘍微小環境(TME)が低酸素状態や酸性環境、免疫抑制的な状態にあることで、免疫が十分に働けない場合があることが解説されました。
つまり重要なのは、単に免疫を「高める」ことではなく、免疫が適切に働ける環境を整えることです。その一つとして注目されているのが腸内細菌叢です。
講演では、腸内細菌の構成だけでなく、多様性や短鎖脂肪酸などの代謝物、腸管バリア、免疫細胞との相互作用まで含めて腸内環境を見る必要性が紹介されました。特定の菌を「多くすればよい」という単純なものではなく、どのような菌が共存し、何を生み出し、それが宿主の免疫環境とどう関わっているかを見ることが重要になります。
腸内細菌が、がん治療の反応性に関わる可能性
近年、がん治療の分野では、腸内細菌叢と免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の治療反応との関連について研究が進んでいます。
講演では、免疫チェックポイント阻害薬が効きにくかった患者に対して、治療奏効者由来のFMT(糞便微生物叢移植)を組み合わせることで治療反応が認められた海外研究などが紹介されました。ここから見えてくるのは、「どの薬を使うか」だけでなく、その治療を受ける人の体内環境も含めて考えるという視点です。
一方で、FMT(糞便微生物叢移植)とがん免疫療法の組み合わせは現在も研究が進められている領域であり、がん種や患者背景によって結果は異なります。今後さらに大規模な臨床研究や作用機序の解明が求められます。「何を投与するか」だけでなく、「それが働ける環境ができているか」という視点は、これからの医療や健康を考えるうえで重要なテーマになりつつある言えます。
腸から脳へ。神経発達症研究から見えてきた「腸―脳相関」
午後の基調講演では、大阪大学大学院・連合小児発達学研究科 研究科長・分子生物遺伝学研究領域 教授の片山 泰一先生が、「腸―脳相関に基づく神経発達症治療の新展開」と題し、ADHDモデル動物を用いた基礎研究から、自閉スペクトラム症(ASD)児を対象とした臨床研究までを紹介しました。
基礎研究では、ADHDモデルラットに健常ラット由来の腸内フローラを移植したところ、多動行動の変化とともに脳内ドーパミン動態にも変化が確認されたことが報告されました。この研究が示唆するのは、腸内細菌叢が単なる消化器官の問題にとどまらず、脳機能や行動とも関係し得るという「腸―脳相関」の可能性です。
また、自閉スペクトラム症(ASD)を対象とした臨床研究では、社会的コミュニケーションをはじめ、感覚特性、消化器症状、不安など複数の指標について変化が報告され、視線解析による客観的な評価も行われました。一方で、こうした研究はまだ探索的な段階にあり、自然な発達やプラセボ効果などの影響を含め、今後さらに大規模な比較研究による検証が必要とされています。
二つの講演に共通していた「土壌」という考え方
がん免疫と神経発達症。
対象となる疾患や研究方法は異なりますが、二つの講演に共通していたのは、「何か一つを足せばよい」という考え方ではありませんでした。
免疫細胞が存在していても、それが働けない環境では十分な力を発揮できない。腸内に菌が存在していても、その菌が定着し、互いに関わり、代謝を行える環境でなければ、本来の機能を発揮できない可能性があります。
重要なのは、菌そのものだけでなく、菌と宿主が相互に作用できる「土壌」を考えること。腸内フローラ研究は、「どの菌がいるか」から「その菌がそこで何をしているか」へと視点を広げつつあります。
KIN no SUMIKAが考える「腸の土台づくり」
KIN no SUMIKAはこれまで、特定の菌を単独で摂ることだけではなく、複数の菌が互いに関わりながら代謝のバトンをつなぐ「菌のリレー」という考え方と、菌が働きやすい環境を整える「腸の土台づくり」を提案してきました。
今回の学術大会で共有された知見は、医療・臨床研究という専門領域のものであり、当社製品の機能や効果を示すものではありません。一方で、菌の種類や数だけで腸内環境を捉えるのではなく、多様性、代謝、宿主側の環境まで含めて考えるという研究の方向性は、私たちが大切にしている「腸を一つの環境として考える」という思想とも重なります。
これからの腸活に必要なのは、何か一つの菌や成分に頼ることではなく、日々の食事や生活習慣も含めて、多様な菌が働き、つながり、代謝を生み出せる環境を育てていくこと。KIN no SUMIKAは今後も、学会や研究・医療現場から得られる知見に学びながら、「腸の土台づくり」という視点から商品開発と情報発信を続けてまいります。

【ブランド概要】
KIN no SUMIKA(キンノスミカ)
「食べることは、明日の自分を育てること。その積み重ねが、生き方の選択になる。」
発酵と腸内環境に着目し、「菌を摂る」だけではなく「腸の土台を整える」という考え方を提案する発酵腸活ブランド。
【会社概要】
会社名:Alataka合同会社
代表者:坪川郁代
所在地:東京都品川区
事業内容:健康食品及び化粧品の開発・企画・製造販売、健康食品・化粧品・日用品の卸売業
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