「フードマイレージ・プロジェクト」 180万世帯でCO23万8,491tを削減。食べものを選ぶだけ 山手線内1.3倍の森林に相当
企業と生協の4団体が取り組む「フードマイレージ・プロジェクト」は、2009年9月開始時点から2010年10月までのCO2削減実績をまとめました。これまで14カ月の累計は3万8,491tとなりました。これは山手線内面積の1.3倍、東京ドーム1,819個分の森林吸収量に相当します。
■宅配などを手がける4団体が共同で取り組んでいます
「フードマイレージ・プロジェクト」は、株式会社大地を守る会、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会、生活協同組合連合会グリーンコープ連合、パルシステム生活協同組合連合会の4者が、食料自給率の向上を目的に共同で取り組んでいます。
参加4団体は2009年9月からプロジェクトをスタートさせました。大豆や小麦など日常的によく食べるにもかかわらず自給率が低い5つの分野を対象に、海外からの輸入と国産品を消費した場合に生じる輸送にかかるCO2量の差を比較し、国産を選ぶことで減らせたCO2量を独自の単位「poco」(ポコ※1)を用いてカウントしています。
■ブナ林8,368ha分のCO2を削減しました
スタートから2010年10月までの14カ月間を集計した結果、総計3億8,491万8,364ポコとなりました。重量にすると3万8,491tとなります。これは、ブナ林(※2)のCO2吸収量に換算すると8,368ha分に相当します。この面積は、山手線内(6,300ha)のおよそ1.3倍、東京ドーム(4.6ha)1,819個分です。国産もしくは国産原料の食品を食べるだけで、これだけの面積の森林に匹敵するCO2を削減したことになるのです。
フードマイレージ・プロジェクトでは、今後も国産品の利用を呼びかけることで輸送にかかるCO2削減を訴え、食料自給率の向上につながる取り組みを進めていきます。
【2009年9月~2010年10月のポコ集計内訳】
参加団体 ポコ集計数値 削減CO2のトン換算
グリーンコープ連合 69,173,573.3ポコ 6,917トン
大地を守る会 26,090,074.8ポコ 2,609トン
生活クラブ連合会 70,140,577.9ポコ 7,014トン
パルシステム連合会 219,514,138.0ポコ 21,951トン
累計 384,918,364.0ポコ 38,491トン
※1=poco(ポコ)
「poco」という単位は、フードマイレージ・プロジェクトが使用する独自の単位です。食品の原料となる作物を輸送する際に発生するCO2量を輸入と国産で比較し、その差を「CO2100g=1ポコ」と定めました。
たとえば、豆腐を1丁(300g)つくる場合、大豆は90g必要です。これを最大の輸入地である米国・アイオワ州から東京まで輸送すると65.2gのCO2が発生します。これに対し、日本国内における最大産地の北海道からでは12.5gとなります。その差は52.7gとなりポコ換算では0.5ポコと表されます。
※2=ブナ林のCO2吸収量
林野庁データに基づき、ブナ(樹齢80年)の天然林1ha当たりのCO2年間吸収量を4.6tとしました。
林野庁/森林は二酸化炭素を吸収しています
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kenho/ondanka/con_2.html
●フードマイレージ・プロジェクトについて
フードマイレージ・プロジェクトは、株式会社大地を守る会、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会、生活協同組合連合会グリーンコープ連合、パルシステム生活協同組合連合会の4団体により構成しています。「フードマイレージ」の仕組みを活用し、輸入食品を利用する時と国産原料使用した食品を利用するときの輸送距離から発生するCO2の差をカウントしています。利用するみなさんの地域環境問題への関心を高め、さらに食生活のあり方や食料自給率の問題を考えるきっかけとすることが目的です。
国内で自給率が低く消費量が多い(1)主食〔米・パン・麺・もち・小麦粉など〕(2)大豆製品(3)畜産物〔飼料が国産原料であることを指針にする〕(4)食用油(5)冷凍野菜――5ジャンルから対象商品を決め、国産原料の利用を促進しています。
この取り組みは、大地を守る会が2005年から「フードマイレージ・キャンペーン」として開始。ほかの3団体よりも1歩先にフードマイレージの手法を取り入れた活動をしていました。2009年から開始した3団体では、このプロジェクトにより畜産飼料原料の国産への切り替えなどをさらに推進し、着実に国産原料使用が加速しています。
団体別に扱う商品の数に違いがあり蓄積するポコには差が出ますが、4団体とも継続的な国産原料商品利用と新たな開発がpocoの蓄積に貢献しています。
●ホームページはウェブデザイン団体から表彰
フードマイレージ・プロジェクトでは、フードマイレージを広く社会へ知ってもらえるようホームページを開設しています。パンや豆腐、冷凍野菜など一部の商品を対象に、どれだけ国産と輸入で排出量に差があるかのシミュレーションを親子で楽しめる仕組みとしました。
こうしたデザイン性が評価され、2010年3月にはウェブデザイナーなどで構成する日本ウェブデザイナーズ協会主催の「第5回JWDAウェブデザインアワード」にて、フードマイレージ・プロジェクトのホームページが奨励賞を受賞しました。
◆フードマイレージ・プロジェクト
http://www.food-mileage-project.com/main.html
◆「第5回JWDAウェブデザインアワード」奨励賞を受賞(パルシステムニュース)
http://www.pal-system.co.jp/topics/2009/100323b/index.html
以上
フードマイレージ・プロジェクト参加団体 組織概要および問い合わせ先
◆株式会社 大地を守る会
【概要】本部所在地:〒261-8554千葉県千葉市美浜区中瀬1-3幕張テクノガーデンD棟21階/代表取締役社長:藤田和芳/売上高:153億円/利用者数:9.7万人/URL:http://www.daichi.or.jp【問い合わせ先】広報室 電話03-3402-8841 mailto:koho@daichi.or.jp
◆生活クラブ事業連合生活協同組合連合会
【概要】本部所在地:〒160-0022東京都新宿区新宿6-24-20/会長:加藤好一/会員生協数:33会員(21都道府県)/会員総事業高844億円/会員生協の組合員総数35万人/URL:http://www.seikatsuclub.coop【問い合わせ先】企画部 電話03-5285-1883
◆生活協同組合連合会グリーンコープ連合
【概要】本部所在地:〒812-8561福岡市博多区博多駅前1-5-1/会長:田中裕子/会員生協数:14会員(14府県)/会員総事業高610億円/会員生協の組合員総数40.4万人/URL:http://www.greencoop.or.jp/【問い合わせ先】商品本部(宮崎・冨田) 電話092-481-4910
◆パルシステム生活協同組合連合会
【概要】本部所在地:〒112-8586東京都文京区小日向4-5-16/理事長:若森資朗/会員生協数:11会員(1都8県)/会員総事業高1,947億円/会員生協の組合員総数126.9万人/URL:http://www.pal.or.jp【問い合わせ先】広報部 電話03-5976-6133 mailto:pal-kouhou@pal/or.jp
■宅配などを手がける4団体が共同で取り組んでいます
「フードマイレージ・プロジェクト」は、株式会社大地を守る会、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会、生活協同組合連合会グリーンコープ連合、パルシステム生活協同組合連合会の4者が、食料自給率の向上を目的に共同で取り組んでいます。
参加4団体は2009年9月からプロジェクトをスタートさせました。大豆や小麦など日常的によく食べるにもかかわらず自給率が低い5つの分野を対象に、海外からの輸入と国産品を消費した場合に生じる輸送にかかるCO2量の差を比較し、国産を選ぶことで減らせたCO2量を独自の単位「poco」(ポコ※1)を用いてカウントしています。
■ブナ林8,368ha分のCO2を削減しました
スタートから2010年10月までの14カ月間を集計した結果、総計3億8,491万8,364ポコとなりました。重量にすると3万8,491tとなります。これは、ブナ林(※2)のCO2吸収量に換算すると8,368ha分に相当します。この面積は、山手線内(6,300ha)のおよそ1.3倍、東京ドーム(4.6ha)1,819個分です。国産もしくは国産原料の食品を食べるだけで、これだけの面積の森林に匹敵するCO2を削減したことになるのです。
フードマイレージ・プロジェクトでは、今後も国産品の利用を呼びかけることで輸送にかかるCO2削減を訴え、食料自給率の向上につながる取り組みを進めていきます。
【2009年9月~2010年10月のポコ集計内訳】
参加団体 ポコ集計数値 削減CO2のトン換算
グリーンコープ連合 69,173,573.3ポコ 6,917トン
大地を守る会 26,090,074.8ポコ 2,609トン
生活クラブ連合会 70,140,577.9ポコ 7,014トン
パルシステム連合会 219,514,138.0ポコ 21,951トン
累計 384,918,364.0ポコ 38,491トン
※1=poco(ポコ)
「poco」という単位は、フードマイレージ・プロジェクトが使用する独自の単位です。食品の原料となる作物を輸送する際に発生するCO2量を輸入と国産で比較し、その差を「CO2100g=1ポコ」と定めました。
たとえば、豆腐を1丁(300g)つくる場合、大豆は90g必要です。これを最大の輸入地である米国・アイオワ州から東京まで輸送すると65.2gのCO2が発生します。これに対し、日本国内における最大産地の北海道からでは12.5gとなります。その差は52.7gとなりポコ換算では0.5ポコと表されます。
※2=ブナ林のCO2吸収量
林野庁データに基づき、ブナ(樹齢80年)の天然林1ha当たりのCO2年間吸収量を4.6tとしました。
林野庁/森林は二酸化炭素を吸収しています
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kenho/ondanka/con_2.html
●フードマイレージ・プロジェクトについて
フードマイレージ・プロジェクトは、株式会社大地を守る会、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会、生活協同組合連合会グリーンコープ連合、パルシステム生活協同組合連合会の4団体により構成しています。「フードマイレージ」の仕組みを活用し、輸入食品を利用する時と国産原料使用した食品を利用するときの輸送距離から発生するCO2の差をカウントしています。利用するみなさんの地域環境問題への関心を高め、さらに食生活のあり方や食料自給率の問題を考えるきっかけとすることが目的です。
国内で自給率が低く消費量が多い(1)主食〔米・パン・麺・もち・小麦粉など〕(2)大豆製品(3)畜産物〔飼料が国産原料であることを指針にする〕(4)食用油(5)冷凍野菜――5ジャンルから対象商品を決め、国産原料の利用を促進しています。
この取り組みは、大地を守る会が2005年から「フードマイレージ・キャンペーン」として開始。ほかの3団体よりも1歩先にフードマイレージの手法を取り入れた活動をしていました。2009年から開始した3団体では、このプロジェクトにより畜産飼料原料の国産への切り替えなどをさらに推進し、着実に国産原料使用が加速しています。
団体別に扱う商品の数に違いがあり蓄積するポコには差が出ますが、4団体とも継続的な国産原料商品利用と新たな開発がpocoの蓄積に貢献しています。
●ホームページはウェブデザイン団体から表彰
フードマイレージ・プロジェクトでは、フードマイレージを広く社会へ知ってもらえるようホームページを開設しています。パンや豆腐、冷凍野菜など一部の商品を対象に、どれだけ国産と輸入で排出量に差があるかのシミュレーションを親子で楽しめる仕組みとしました。
こうしたデザイン性が評価され、2010年3月にはウェブデザイナーなどで構成する日本ウェブデザイナーズ協会主催の「第5回JWDAウェブデザインアワード」にて、フードマイレージ・プロジェクトのホームページが奨励賞を受賞しました。
◆フードマイレージ・プロジェクト
http://www.food-mileage-project.com/main.html
◆「第5回JWDAウェブデザインアワード」奨励賞を受賞(パルシステムニュース)
http://www.pal-system.co.jp/topics/2009/100323b/index.html
以上
フードマイレージ・プロジェクト参加団体 組織概要および問い合わせ先
◆株式会社 大地を守る会
【概要】本部所在地:〒261-8554千葉県千葉市美浜区中瀬1-3幕張テクノガーデンD棟21階/代表取締役社長:藤田和芳/売上高:153億円/利用者数:9.7万人/URL:http://www.daichi.or.jp【問い合わせ先】広報室 電話03-3402-8841 mailto:koho@daichi.or.jp
◆生活クラブ事業連合生活協同組合連合会
【概要】本部所在地:〒160-0022東京都新宿区新宿6-24-20/会長:加藤好一/会員生協数:33会員(21都道府県)/会員総事業高844億円/会員生協の組合員総数35万人/URL:http://www.seikatsuclub.coop【問い合わせ先】企画部 電話03-5285-1883
◆生活協同組合連合会グリーンコープ連合
【概要】本部所在地:〒812-8561福岡市博多区博多駅前1-5-1/会長:田中裕子/会員生協数:14会員(14府県)/会員総事業高610億円/会員生協の組合員総数40.4万人/URL:http://www.greencoop.or.jp/【問い合わせ先】商品本部(宮崎・冨田) 電話092-481-4910
◆パルシステム生活協同組合連合会
【概要】本部所在地:〒112-8586東京都文京区小日向4-5-16/理事長:若森資朗/会員生協数:11会員(1都8県)/会員総事業高1,947億円/会員生協の組合員総数126.9万人/URL:http://www.pal.or.jp【問い合わせ先】広報部 電話03-5976-6133 mailto:pal-kouhou@pal/or.jp
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