青山芸術、設計事務所のマッチング・プラットフォーム「アーキタッグ」の拡大に向け三菱UFJキャピタルより追加資金調達を実施
サービス開始から約2年で登録2,000社・10,000名以上。設計事務所を中心とした利用者層からゼネコン・組織設計・ハウスメーカーなど幅広い業種に利用が広がる。
設計会社が案件やタスクごとにタッグを組むことで建築設計の人手不足を解消するマッチング・プラットフォーム「アーキタッグ」等を運営する株式会社青山芸術(所在地:東京都港区、代表取締役:桂竜馬)は、三菱UFJキャピタル株式会社が運営する「三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合」より追加資金調達を実施しました。
調達した資金及び三菱UFJフィナンシャル・グループの豊富なネットワークを活用し、企業の設計士不足解消や協力事務所の拡充、設計事務所の「忙しさの波」の解消に向け、「アーキタッグ」の拡大を推進して参ります。
■ 資金調達の目的・背景
青山芸術は、「日本の美しい建築が、より広がる世界に」をビジョンに掲げ2020年に創業しました。それ以来、「日本の建築家がより輝けるプラットフォームを創る」をミッションに、日本全国の設計事務所・建築家との深く広いネットワークを有し、新しい仕組みを組み合わせたプラットフォーム「アーキタッグ」や「titel(タイテル)」を運営して参りました。
国土交通省の「令和5年度(2023年度) 建設投資見通し 概要(*1)」によると、2015年頃から建設投資額(名目値)は右肩上がりとなっており、2023年度の建設投資は70兆3,200億円(前年度比2.2%増)にのぼる見込みです。内訳は、政府投資が25兆3,400億円(前年度比4.5%減)、民間投資が44兆9,800億円(前年度比1.0%増)となっており、特に民間での需要が大きいことがわかります。
◆ 建築業界では設計士不足が深刻化
こうした需要の高まりに対し、人材供給が間に合っていないという実情があります。日経アーキテクチュアが実施した経営動向調査2023(*2)によると、「不足感がある」(47%)と「どちらかといえば不足感がある」(44%)を合わせて91%に及び、「適正である」はわずか9%。「余剰感がある」「どちらかといえば余剰感がある」はゼロという結果となっており、大手の設計会社が人手不足に悩んでいることがわかります。
また、人材不足によって懸念される影響として83%が「受注機会の逸失」と回答しており、設計士不足が企業の売上に影響を及ぼし始めていることがわかります。
設計事務所を対象とした日経アーキテクチュアの調査(*3)では、「特に不足していると感じる年齢層」に30代と回答する企業が最も多く、次いで40代と答える企業が多い結果となりました。業務の主戦力となり、若手を育てる世代にもあたる30代や40代の人材が不足している状況は、設計業界を取り巻く深刻な構造的課題となっています。
青山芸術の主要事業であるアーキタッグは、設計会社が案件やタスクごとにタッグを組むことができるマッチングプラットフォームです。建築設計業界では一案件の完了までの期間が長期間に亘り、その期間は業務負荷が集中しますが、忙しさに波があるため柔軟な人手の確保や経営の安定化が難しいという課題があります。
アーキタッグは、繁閑の波がある特性を活かして設計事務所や建築企業の忙しさを共有することを目的としている、建築設計業界に特化した「特許出願済み」の新しい仕組みです。
▼設計事務所プラットフォーム「アーキタッグ」の登録数が2,000社・10,000 名を突破
https://aoyama-art.com/release-2023-12-07
今回、これまでに累積IPO数900社を超えるノウハウや知見を持つ三菱UFJキャピタルからの出資を受け入れることで、三菱UFJフィナンシャルグループが有する豊富なネットワークや知見を活用し、国内の幅広い企業との関係構築や、営業活動及び広告宣伝の更なる強化を推進して参ります。
*1 令和4年度(2022年度) 建設投資見通し 概要:
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001622571.pdf
*2 日経アーキテクチュア 経営動向調査2023:
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/na/18/00219/090600001/
*3 日経アーキテクチュア 設計事務所の年齢構成分析、高齢化や40代不足が課題(2023年9月14日):
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/na/18/00219/090600004/
■ 投資家よりコメント
今村 亮 氏
三菱UFJキャピタル株式会社
深刻な人手不足や働き方改革の影響を受けている建設業界において、設計士のリソース不足も大きな業界課題となっています。青山芸術は、これまでありそうでなかった設計業務にフォーカスした業務受発注プラットフォーム「アーキタッグ」を提供し、デジタル×人の力で業界に新しい風を吹き込んでいます。
アーキタッグが普及することで、より柔軟でダイナミックな連携が行われ、建設設計業界が更に活気付くことを期待して、今回出資をさせていただきました。MUFGが有するネットワークを活用し、更なる成長に貢献して参りたいと考えております。
■ 青山芸術 会社概要
会社名: 株式会社青山芸術
所在地: 東京都港区南青山 5-11-24 グレイセス 2F
代表者: 代表取締役 桂 竜馬
取引銀行:三菱UFJ銀行
事業内容:設計会社がタッグを組むプラットフォーム「アーキタッグ」の開発及び運営、建築家とつながるマッチング・サービス「titel( https://titel.jp )」の開発及び運営 等
URL: https://aoyama-art.com
■ 三菱UFJキャピタル株式会社について
三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有しています。
◆ 会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
代表者:代表取締役社長 葛西 洋一
設立:1974年8月1日
事業内容:ベンチャーキャピタル事業
◆ 三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合について
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設立日:2023年3月28日
ファンド総額:300億円
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