【牛のうんちがマダガスカルを救う!】 JICA海外協力隊隊員と連携して行ったクラウドファンディングの資金で3基のバイオガス設備が完成しました!
地球温暖化で大きな被害を受けるアフリカ東岸の島国マダガスカルで日本のNGOが進めるバイオガスによる森林保護活動
特定非営利活動法人エコロジーオンラインは地球温暖化によって大きな影響を受ける途上国の支援活動を行っています。
約8年にわたって支援を続けるマダガスカルは、この約60年間で森林の44%が失われ、2017年には1年間で千葉県の面積に相当する51万ヘクタールの森林が消失しています。その結果、森林面積は国土の7%ほどまで減少してしまいました。その原因と言われるのが「焼畑農業」、「木材用伐採」、及び「調理用の薪・木炭生産のための森林伐採」です。
中学校を卒業する人が約2割と言われるマダガスカルでは、森林の様々な役割を知る人はそう多くはありません。森林を守る情報を広く啓発する意味から、森林の保全情報を発信するラジオを制作し、森を守るメッセージを持つ楽曲をつくってオンエアし、女子美術大学とともにつくった森を守るぬり絵を小学校に配布してきました。
森林破壊の一因となる「調理用の薪・木炭」は、森を破壊して地球温暖化を加速させ、一酸化炭素中毒で子どもたちの命を奪う危険なエネルギーです。当法人はそれらを改善するために、燃焼効率の良いカマドの普及や、モミガラを炭化した燃料の製造、牛や豚の糞尿をメタン発酵させるバイオガス設備の普及を手がけてきました。
なかでも農家の現金収入として幅広く肥育される牛や豚の糞尿から調理用に活用できるメタンガスを取り出し、副産物として肥料も生み出せるバイオガスは、農村において理想的なエネルギーです。2018年12月にはタイのチェンマイ大学とともに国際シンポジウムを首都アンタナナリボで実施。チェンマイ大学が東南アジアで普及している温かい地域向けのバイオガス設備を2基と寒冷地向けのモデル設備1基を設置して住民向けの普及啓発を実践してきました。
ポストコロナの新たな取り組みとしてマダガスカル第3の都市アンチラベに派遣された中田里穂隊員と共にバイオガス装備設置のクラウドファンディングを昨年実施。今年8月24日に3基のバイオガス設備が完成したことを記念して合同完成式を実施いたしました。
チーム・マダガスカル:https://www.eco-online.org/satoene/
合同完成式は8月24日、マダガスカル大統領プロジェクト地で実施。ヴァキナンカラチャ県の市長や県の農業畜産局長など総勢55名の方にご参加いただきました。
他の2ヶ所のバイオガス設置先の関係者も参加していただき、設置後の感想をいただきました。バイオガスのお陰で台所に下記のような変化が出たとお話がありました。バイオガス導入の副次効果として今後も期待されます。
<バイオガス導入前の台所>
<バイオガス導入後の台所>
クラウドファンディングでご支援をいただき、ご希望された方のお名前は下記のようなネームプレートを設置してマダガスカルの皆さんに御覧頂いています。
これからもエコロジーオンラインではマダガスカルにバイオガスを広げていく取り組みを実践していきます。
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