エイデイケイ富士システム(株)と秋田大学が共同開発 - 現場作業員の骨格データを活用した作業管理システムをサービス化
~ 「SiteEye(サイトアイ) 安全安心管理サービス」をリリース~
エイデイケイ富士システム株式会社(代表取締役 齋藤和美)は、国立大学法人秋田大学(学長 南谷佳弘)と共同で研究開発している、建設現場等の作業員の骨格データによる動作判定および遮蔽物に隠れる部分の補完処理に関する技術を用いた「SiteEye(サイトアイ)安全安心管理サービス」を、2025年5月20日(火)にリリースいたします。

❖ サービス概要
SiteEye安全安心管理サービスは、現場の監視カメラデータをリアルタイムに分析し、作業員の動作を自動識別し、不安全行動を即時に検出・通知することで、現場の安全性と管理効率の向上を支援する、クラウド型の監視ソリューションです。
作業員の骨格データを用いて、歩行・転倒・安全装備の未着用といった複数の動作を識別し、異常検出を行います。遮蔽物により一部が隠れた骨格情報に対しては、AI技術による補完処理を行うことで、動作識別の精度を維持します。
現在は、明確な結果として表れる転倒などの不安全状態の認識に対応しており、行動中の微細な兆候をもとにした事前の予測検知(例:つまずきや転倒の兆しなど)は、今後の研究開発課題と位置づけています。

▼SiteEye安全安心管理サービス 製品ページ
❖ 技術的背景
近年、日本国内において建設業をはじめとする作業現場では、高年齢化が進む労働者への安全対策が喫緊の課題となっています。このような課題に対応すべく、エイデイケイ富士システム株式会社と国立大学法人秋田大学は、2021年4月より、作業員の骨格データを活用した行動認識技術の研究開発を共同で進めてまいりました。
本研究開発では、監視カメラの映像から作業員の骨格をリアルタイムに抽出し、歩行、起立、転倒、荷物の持ち上げ・設置といった60種類の基本的な作業動作をモデル化。これらの動作を識別することで、現場における不安全行動の自動検出を可能にしています。
また、現実の作業現場では資材や構造物によって作業員がカメラ視野の一部または全部から遮蔽されることが頻繁に発生します。これに対応するため、遮蔽物によって欠損した骨格データをAIが推定・補完する技術を独自に開発しました。これにより、遮蔽された場面でも動作解析の精度を保つことが可能となり、システムの実用性を大きく高めています。
なお、これらの骨格補完技術および動作モデルは、秋田大学と共同で特許出願済であり、今後の現場展開や他分野への応用も視野に入れた技術基盤となっています。
現在は、転倒や未装備といった発生後の状態に基づく不安全行動の検出が可能なレベルに達していますが、つまずきや倒れかかりなど、事故の兆候を事前に察知する危険予測技術については、引き続き研究開発を進めております。

❖ 特徴と利点
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カメラ映像を用いた動画解析による行動識別
動画データをリアルタイムで解析し、不安全状態(転倒、安全装備未着用など)をアラート検出。
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遮蔽物に対する骨格データ欠損の補完技術
遮蔽されてしまう作業員の骨格データを補正生成することで検知精度維持。
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アラートと映像確認機能
アラートの前後15秒間の映像を保存。現場状況確認・原因分析や改善対策に活用。
❖ リリース時期
2025年5月20日(火)
❖ 価格
価格につきましては、別途お問い合わせください
❖ 実施体制
エイデイケイ富士システム株式会社
情報ビジネス推進本部 DXソリューションビジネス部門 DXソリューション部
国立大学法人 秋田大学
情報データ科学部 景山陽一教授・雲河晨助教・石沢千佳子教授
◆ 本リリースに関する問い合わせ ◆
エイデイケイ富士システム株式会社
経営企画室 企画部
TEL:018-882-2016
MAIL:dx-lab@adf.co.jp
国立大学法人 秋田大学 未来研究統括機構
イノベーションオフィス
TEL:018-889-2712
MAIL:sangaku@jimu.akita-u.ac.jp
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