FRONTEOと東京大学松尾研発スタートアップ BAKUTAN、FRONTEO AI「KIBIT」とBAKUTANのヒアリングAI「Q」を融合した「新たなAIソリューションの共同開発・先行実証」を開始
「Q(キュー)」によるデータ収集・入力支援と、KIBITによる高精度な分析・発見を組み合わせ、営業・HR・ナレッジマネジメント領域の非構造データ活用を通じて、事業機会や潜在的リスクの経営判断を支援
株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下「FRONTEO」)と、HR(人事・労働市場)領域におけるAIソリューションの研究・開発およびマッチングに強みを持つ、東京大学松尾研発スタートアップであるBAKUTAN株式会社(本店:東京都文京区、代表取締役CEO:小森谷 周大、以下「BAKUTAN」)は、両社の強みを生かした新たなAIソリューションの共同開発ならびに先行実証*1を開始しました。

本取り組みは、
・BAKUTANの生成AIを活用したヒアリング*2特化の対話型AIモジュール「Q(キュー)」がデータ入力・収集支援を担い、
・FRONTEO AI「KIBIT」が高精度な解析・発見を担うという明確な役割分担のもと、
生成AI単体では実現が難しい、専門性と信頼性を備えた経営判断支援を、両者がそれぞれの強みを生かして担うことで社会実装として示すものです。
■ 本取り組みの目的・意義
ユーザー企業の社内ナレッジや営業日報・記録、人事関連サーベイなどの非構造データ*3を、BAKUTANのヒアリングAI「Q」による入力・収集支援と、FRONTEO AI「KIBIT」による高精度な解析・発見を組み合わせて自動収集・解析することで、事業機会や潜在的リスクの発掘、人的資本経営*4への示唆創出ならびに、経営インテリジェンス*5の高度化に貢献するソリューションの開発・提供を図ります。
先行実証では、営業・HR領域・ナレッジマネジメントなど幅広い領域への適用を想定したモジュール型ソリューションの開発および展開を行い、2026年内に10社以上でのPoC導入を目標としています。実証成果を踏まえ、新たなユースケースの創出や領域特化型ソリューションとしての展開可能性が確認できた段階で、正式な製品リリースを予定しています。
これらの取り組みを通じて、FRONTEO AI「KIBIT」とBAKUTANのヒアリングAI「Q」が、それぞれの強みを生かしながら補完し合う形で活用され得ることを、社会実装を通して実証することを目指します。

■ 両社の特徴
FRONTEOは、膨大な言語情報を高速かつ高精度に解析し、専門家の暗黙知を構造化して意思決定を支援するAIソリューションを開発・提供しています。リスク調査や予兆発見をはじめとする多様な分野での多数の社会実装実績を有しており、特に金融機関においては、メガバンクグループ100%、5大証券会社80%で導入実績があります。
FRONTEO AI「KIBIT」は、生成AIとは異なり、専門分野ごとの知識構造や判断基準を反映した独自のアルゴリズム設計により、専門家が安心して活用できる高い信頼性を実現しています。
BAKUTANは、HR領域を中心に非構造データの利活用に関する知見を蓄積してきました。社内に分散する非構造データを価値へと転換するためのAI-Ready化*6支援や、戦略的人事を支援するR&D、AIエージェントの開発などに取り組んでいます。また、ヒアリング特化のAI「Q」を活用した柔軟な対話設計および入力支援の設計に強みを持つ点が特長です。
■ 両社連携の背景
近年、大規模言語モデル(LLM)の進展により、自然言語処理を中心とした生成AI技術は急速に高度化している一方で、生成AIを事業や経営判断に活用する際には、出力結果の信頼性や説明責任に関する網羅性といった課題が指摘されています。
特に、法務・人事戦略等の企業戦略領域や創薬などの事業領域では、高度な専門性と正確性が求められるため、汎用性の高い生成AIから出力された結果のみを基に意思決定を支援することには、慎重な判断が求められています。
また、営業活動や採用・タレントマネジメント*7を含むHR領域では、社内ナレッジや記録情報の多くが非構造データとして社内に分散・散在しており、AI活用の基盤となるデータの「量」と「質」が十分に確保できていないケースが多く、生成AIを活用する以前の段階で、データ整備そのものが課題となるケースが増えています。
■共同開発・実証実験の概要
本取り組みでは、BAKUTANのヒアリングAI「Q」を活用した、データ入力・収集支援と、FRONTEO AI「KIBIT」による高精度解析を組み合わせます。これにより、属人化が懸念されるナレッジや営業日報、商談報告、人事面談、議事録、サーベイなど、社内に眠る非構造データから事業機会やリスクの可視化を行い、経営インテリジェンスへの接続を目指します。
さらに、「Q」の入力支援を通じて元データの質と量を向上させるとともに、分析過程において「データアセスメント」の考え方を取り入れ、「KIBIT」を活用して専門性と説明責任を担保した形で、経営判断に資する示唆を抽出する仕組みを構築します。
営業領域への適用例
営業日報や商談レビュー、議事録などの非構造データを新開発のAIで自動収集・解析し、以下の示唆を提示します。
-
案件の見込み確度やリスクの早期検知
-
収益性の高い案件パターンの抽出と初期段階での優先度判定
-
営業担当者ごとのナレッジや成功パターンの可視化
HR領域への適用例
エンゲージメント・パルスサーベイや業務⽇報、1on1、インタビューなどの従業員の「今」を捉えるリアルタイムデータを新開発のAIで自動収集・解析し、以下の示唆を提示します。
-
離職・メンタルヘルス等の予兆診断
-
従業員のスキル・経験のポートフォリオ可視化
-
ハイパフォーマー人材のパターン分析・可視化
■ 今後の展開
両社は、本ソリューションの早期社会実装を推進するとともに、営業・HR領域にとどまらず、企業活動において発生する多様な非構造データを対象としたユースケース創出を進めていきます。
FRONTEO AI「KIBIT」とヒアリングAI「Q」がそれぞれの強みを発揮し、補完し合う形で活用されるモデルの確立を目指し、産業横断的にAI技術を「使える形」で社会実装する取り組みを加速させてまいります。
*1 先行実証:本格的な製品化・サービス提供に先立ち、実際の業務環境に近い条件で、技術やソリューションの有効性・実用性を検証する取り組み
*2 ヒアリング:ここでは特に、社員への問いの投げかけを通じて、思考や経験を継続的に言語化・記録し、人材育成やマネジメント、組織改善に活用する手法のこと
*3 非構造データ:形や項目が一つのパターンに定まらないテキストその他形式のデータ
*4 人的資本経営:経営において、人材を「コスト」ではなく「資本」として捉え、その価値を中長期的に最大化することで企業価値向上を図る考え方
*5 経営インテリジェンス:企業内外にある多様なデータや知見を統合・分析し、経営判断や戦略立案を高度化するための仕組みや活動の総称
*6 AI-Ready化:AIの効果的な活用が可能となる状態に組織・業務・データ・人材を整えること
*7 タレントマネジメント:人材(タレント)を組織の経営資源と捉え、採用から育成・配置・評価・活躍支援・後継者育成までを戦略的に行う人材マネジメントの考え方・仕組み
■ BAKUTAN株式会社について URL:https://bakutan.com/
BAKUTAN株式会社は「ミスマッチのない世界」をミッションに、ヒューマン領域における先端技術に基づいたAIシステムズデザインを社会実装する東京大学 松尾研発スタートアップです。人事・HR、労働市場、マッチングサービスなどの領域において、データ・AI駆動の課題解決ソリューションを提供し、モダンソサエティにおけるすべての人、そして人のあつまりとしての企業や組織の可能性を拡張しています。
【会社概要】
法人名:BAKUTAN株式会社
代表:小森谷 周大
資本金:225万円
所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階(本店:東京都文京区本郷6-25-14)
事業概要:人工知能等のデジタル技術並びにマーケットデザイン等経済学の専門知を活用したソリューションの研究・開発・提供、それに付帯する業務を通じた「ミスマッチのない世界」の実現
■株式会社FRONTEOについて URL:https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自社開発の特化型AI「KIBIT(キビット)」の提供を通じて、日夜、社会課題と向き合う各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションの起点を創造しています。当社独自の自然言語処理技術(日本・欧州・米国・韓国特許取得済)は、汎用型AIとは異なり、教師データの量およびコンピューティングパワーに依存することなく、高速かつ高精度での解析を可能にします。加えて、解析した情報をマップ化(構造を可視化)する特許技術を活用することで、「KIBIT」が専門家のインサイトにダイレクトに働きかけることができ、近年、KIBITの技術が創薬の仮説生成や標的探索にも生かされています。

KIBITの独自技術およびアプローチを通じて、「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」理念の実現に向けて、ライフサイエンスAI、リスクマネジメント(ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援分野、経済安全保障分野、リーガルテックAI分野)、DX(ビジネスインテリジェンス・プロフェッショナル支援分野)の各事業で社会実装を推進しています。
2003年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国で事業を展開。資本金901,372千円(2025年9月30日時点)。
※FRONTEO、KIBITはFRONTEOの日本および韓国、米国、欧州における商標または登録商標です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- システム・Webサイト・アプリ開発アプリケーション・セキュリティ
- 関連リンク
- https://bakutan.com/
- ダウンロード
