テンセル™の新しい「ファイバー・リサイクル・イニシアチブ」:メカニカルリサイクルしたテンセル™リヨセル繊維でサーキュラリティーに貢献
・ テンセル™による「ファイバー・リサイクル・イニシアチブ」の目的は、循環とイノベーションを軸に繊維産業の未来を変革すること。まずはデニム分野からスタートします
・ レンチングの長年のパートナー達は繊維のサーキュラリティーの最前線におり、商業規模でのオリジナルデニム生地の生産にメカニカルリサイクルされたテンセル™ブランドのリヨセル繊維の使用を提唱しています
2023年4月3日、レンチング – 樹木由来の原料を使用した特殊繊維の世界的サプライヤーであるレンチング・グループ(本社:オーストリア、最高経営責任者:Stephan Sielaff、以下レンチング社)は、サプライチェーンパートナーであるパキスタンのArtistic Milliners、ブラジルのCanatiba、スペインのTextil Santanderinaと、テンセル™の「ファイバー・リサイクル・イニシアチブ」の第一段階の開始を共同発表しました。世界の繊維産業におけるサーキュラリティー(循環型社会)の推進を目的とした本イニシアティブは、メカニカルリサイクルしたテンセル™ブランドのリヨセル繊維を使用したデニム生地の生産からスタートします。リヨセル繊維の廃棄物を商業規模で利用することで、持続可能なデニム産業の循環型な未来を提唱します。
レンチングのグローバルビジネス開発事業、デニム部門責任者のTuncay Kılıçkanは次のように述べています。「ブランドと消費者は、より持続可能な産業バリューチェーンを率先して実現することを私たちに期待しています。繊維産業のさまざまなエリアで循環性を向上させる方法を模索していたところ、同じ志を持ち、数十年に渡るバリューチェーンのパートナーの皆様が、デニム生産におけるテンセル™リヨセル繊維のメカニカルリサイクルを発見しました。このようなコンセプトは業界ではまだ比較的新しいものですが、テンセル™による『ファイバー・リサイクル・イニシアチブ』の開発は、新しい循環型生地の利点を促進し、その潜在能力を最大限に引き出すことを目的としています」
メカニカルリサイクルされたTENCEL™リヨセル繊維でデニムの未来を変える
新しいサーキュラリティ・イニシアチブの初期段階では、世界の繊維バリューチェーンにおける持続可能性、循環性、透明性という共通の呼びかけに応え、レンチングとパートナーが持続可能なデニム生産とイノベーションを追求し続けていることに焦点を当てています。これは、より持続可能で循環型の製品オプションを求める消費者の需要の高まりに後押しされています。
Artistic Millinerの研究・製品・トレンド担当責任者のBaber Sultanは次のように述べています。「デニムのサーキュラリティは、紛れもなくデニムの現在であり、避けられない未来です。特に製紙や建設業界など、繊維以外の分野でメカニカルリサイクルが広く採用されていることが分かっています。テンセル™リヨセル繊維の高い強度を考慮すれば、リサイクル率を高めながら、より高品質な生地を生産できるという優位性に目がいきます。この新しい生地は、特にY2Kやその他のヴィンテージルックに対するノスタルジアを背景に、世界市場において大きな可能性を秘めています。メカニカルリサイクルされたテンセル™リヨセル繊維を使えば、クラシックなソルト&ペッパー効果やデニムのネップ感がひときわ映えるでしょう」
テンセル™リヨセル繊維のバージン素材は、持続可能な方法で調達された木材パルプを、高い資源効率と低いカーボンフットプリントでセルロース繊維に変換し、その環境に配慮したクローズドループ生産プロセスは高い評価を得ています。メカニカルリサイクルされたテンセル™リヨセル繊維は、水や化学物質を使用する必要がないため、デニム生地のサステナビリティ機能をさらに高めることができます。
Canatibaのカナチバの製品開発チームは次のように述べています。「メカニカルリサイクルされたテンセル™リヨセル繊維は、デニムに最適です。コットンとは異なり、この新しい生地はバージン繊維と比較してもその特性を維持し、繊維の長さや抵抗性など、すべての物理的特性を保持したまま、さらにとてもソフトな手触りを実現しています。また、水や化学物質を使用しない、完全にクリーンで持続可能なプロセスで作られたものです。ブラジルでは、メカニカルリサイクルされたリヨセル繊維は、大手ブランドや百貨店の間で普及される高いポテンシャルを持っています」
サステナブルデニムの無限の可能性を実現する、メカニカルリサイクルされたテンセル™リヨセル繊維を使用した生地は、テンセル™リヨセル繊維の特徴である通気性、滑らかなドレープ性、優しい肌触り、長時間続く自然の心地よさを保ちながら、「コットンに近い」美しさを備えています。
Textil SantanderinaのCSRマネージャーであるJosé Antonio Mazorraは次のように述べています。「繊維産業の未来は、持続可能性とサーキュラリティーにかかっており、それはデニムの存続をも保証すると考えています。特に、循環型経済や持続可能な生産方式という業界のトレンドに伴い、私たちの業界セクターにおいても、環境負荷の低減に対する意識は高まってきています。回収、選別、リサイクルの各段階を含む循環型経済に関する革新と技術的な改善により、メカニカルリサイクルされたセルロース系繊維のニーズは高まると期待しています」
メカニカルリサイクルされたテンセル™リヨセル繊維は、最終製品においても繊維の識別が可能であるため、生産工程のトレーサビリティと透明性が確保されます。この繊維の使用は、原産地まで遡って確認することができるため、サプライチェーンにおける説明責任と透明性をより確実にすることが可能です。
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