田中貴金属記念財団 「貴金属に関わる研究助成金」 の受賞者を発表
「超高屈折率な透明材料としてHalf Heusler化合物の新展開」、「ルテニウム錯体を用いた極低温流体の高効率運用に向けた温度計測技術の確立」がIchiro Tanaka Awardを受賞
一般財団法人 田中貴金属記念財団(代表理事:岡本 英彌)は本日、2024年度「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表しました。
厳正な審査の結果、300万円を授与する「Ichiro Tanaka Award」は、東北大学の石井 暁大 助教と、早稲田大学の松田 佑 教授への授与を決定しました。また、「Innovative Precious Metals Award」は3件、「KIRAMEKI Award」は6件の採択となりました。
田中貴金属記念財団では、貴金属の新分野を開拓醸成し学術、技術と社会経済の発展に寄与することを目的に、多くの人々に対して、豊かな社会を感じていただける活動を展開しています。本助成金制度は、「貴金属が拓く新しい世界」へのさまざまなチャレンジを支援するため、1999年度から毎年実施されています。第26回目となる今回は、「ひらめきときらめきで、今日を超える明日を創る」をキャッチフレーズとし、研究者の創造性と貴金属の可能性で、“より良い未来” を創り続けることに貢献する研究・開発テーマを募集しました。その結果、合計238件の応募があり、この中から合計27件の研究に対し、総額1,980万円の研究助成金を授与します。
「Ichiro Tanaka Award」の受賞者と研究名、受賞理由は下記のとおりです。
■Ichiro Tanaka Award
東北大学 石井 暁大 助教
「超高屈折率な透明材料として Half Heusler 化合物の新展開」
本研究では、Rh、Ir、Pt、Auなどの貴金属を含むハーフホイスラー化合物が高屈折率かつ近赤外域で透明な材料となることを理論的に発見しました。貴金属の新たな利用方法であるとともに光電変換デバイスや自動運転技術に用いるセンサ、半導体製造に用いる露光装置など幅広い技術へ応用が可能である点が高く評価されました。
■Ichiro Tanaka Award
早稲田大学 松田 佑 教授
「ルテニウム錯体を用いた極低温流体の高効率運用に向けた温度計測技術の確立」
本研究では、ルテニウム錯体の蛍光性を用い極低温での温度分布観測において赤外線では不可能な領域の計測を目指した開発に取り組んでいます。近年、液化天然ガスや液体水素の需要が増加しており、その運搬・運用の効率化するための設備設計に必要な温度分布データを計測できる手法として画期的であり、カーボンニュートラルに大きく貢献できる研究開発であることが高く評価されました。
その他「Innovative Precious Metals Award」3件、「KIRAMEKI Award」6件、「HIRAMEKI Award」16件、および本助成金実施概要については、次の通りです。なお、2025年度の研究助成金については、今秋に募集を開始する予定です。

― 2024年度「貴金属に関わる研究助成金」募集概要 ―
【応募条件】
貴金属を利用した、または貴金属に応用できる、持続可能な未来づくりに貢献する新しい研究・開発であり、以下のいずれかに該当する内容であること。
・貴金属に関わる新しい技術(新規材料、加工方法、プロセス開発など)であること
・製品開発に革新的な進化をもたらす研究(新規機能、プロセス開発、計算科学など)であること
・貴金属を利用した新しい製品の研究・開発であること
・ゆとりある豊かな社会づくりに有効な技術であること
※貴金属とは、白金、金、銀、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムの8元素をさします。
※他の材料メーカーと共同開発を実施しているもの(予定も含む)は、その旨を明記してください。
※すでに製品化・実用化されている、あるいは予定されているものは対象外となります。
【助成金額】総額 2000万円(上限金額)

・Umekichi Tanaka Award |
1000万円 |
・Ichiro Tanaka Award(旧「Gold Award」) |
300万円 |
・Innovative Precious Metals Award(旧「Silver Award」) |
100万円 |
・KIRAMEKI Award(旧「Young Researcher Award」) |
100万円 |
・HIRAMEKI Award(旧「TANAKA Special Award」) |
30万円 |
※該当の助成金は奨学寄附金として取り扱います。
※各賞は、「受賞該当なし」の場合もあります。
※「Gold Award」、「Silver Award」、「Young Researcher Award」、「Tanaka Special Award」は本年度より名称変更。
【募集資格】
・日本国内の教育機関、国公立及びそれに準ずる研究機関に所属されている研究者、又は国内の学協会に所属する研究団体の研究者
・日本国内の研究機関に所属されていれば、活動拠点は国内・海外を問いません。
・KIRAMEKI Awardは、2024年4月1日現在において37歳以下の若手研究者を対象としております。
【募集期間】
2024年9月2日(月)9:00 ~11月30日(土)17:00
【研究助成金制度に関するお問い合わせ】
「貴金属に関わる研究助成金」事務局
田中貴金属工業株式会社 新事業開発統括部 企画推進セクション内
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-6-6
E-mail:joseikin@ml.tanaka.co.jp
田中貴金属記念財団ホームページ:https://tanaka-foundation.or.jp
■田中貴金属記念財団
名称:一般財団法人 田中貴金属記念財団
所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-6-6
代表理事:岡本 英彌 設立:2015年
事業目的:貴金属に関する研究への助成を行い、貴金属の新分野を開拓醸成し学術、技術ならび
に社会経済の発展に寄与すること
事業内容:貴金属に関する学術的、技術的な研究に対する助成
貴金属に関する優れた研究に対する顕彰及び講演会等の開催
■田中貴金属工業株式会社
本社:東京都中央区日本橋茅場町2-6-6
代表:代表取締役社長執行役員 田中 浩一朗
創業:1885年 設立:1918年 資本金:5億円
従業員数:2,798名(海外子会社含む)(2024年12月31日)
売上高:3,532億1,372万3,000円(2024年度)
事業内容:貴金属地金(白金、金、銀、その他)および各種産業用貴金属製品の製造・販売、輸出入
HPアドレス:https://tanaka-preciousmetals.com
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