家探しの一助に「衛星データ」を活用。物件ごとに街の「緑地情報」を明示し、顧客の街選びをサポート
日本発の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」を活用し、自社の物件検索サイトに正確な「緑地情報」を明示。家探しの一指標として、視覚的に街の自然環境を把握できるマップを提供
不動産・リフォーム・広告制作・コンサルティング事業を手がける株式会社ウィル(本社:兵庫県宝塚市、代表取締役社長 坂根勝幸)は、2024年11月1日より、当社の顧客向け物件情報サイトの各物件ページに、「衛星データ」を活用した「緑地情報」の明示を開始したことをお知らせします。
■1クリックで切り替わる情報画面で視覚的に自然環境を把握
後掲の表示例1・2は、それぞれ兵庫県芦屋市と愛知県名古屋市で事例として選んだマンションの検索結果のメイン画面です。物件名の下の画像は、写真・間取り図・ストリートビュー・施設MAP・口コミ・ハザード情報などに切り替えることができます。今回、追加したのが衛星データを加工して作成した緑地を表すマップです。活用した衛星データは、植物の緑葉の特性を生かして植物を認識しているため人工芝や緑色の屋根などの物体とは区別して表示されています。
◎表示例1のウェブサイトはこちら ◎表示例2のウェブサイトはこちら 詳細をご覧いただけます。
※上掲の物件は販売中につき、成約後はリンク切れになる場合があります。ご了承ください。
※現在、本サービスの提供エリアは、関西圏と中部圏の当社営業エリアとなります。東京圏は2025年に対応予定です。
■衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」とは
Tellus(テルース)は、「宇宙×ITで新しい価値を創造する」というビジョンを掲げ、さくらインターネット株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長 田中邦裕)が開発・運用した日本発の衛星データプラットフォームです。現在は、株式会社Tellus(本店:東京都新宿区、代表取締役 山崎秀人)が提供しています。
Tellusの画期的なところは、個人でも研究者でも誰でも気軽に衛星データを扱えるようになったことです。衛星データは容量が非常に重くパソコンに数時間かけてダウンロードし、そこから目的に応じてさらに数時間かけて解析をおこなうもので、高い専門性や高価な処理設備・ソフトウェアが要求されることから利用は限定的な状況でした。Tellusの登場で、一連の動作がクラウド上で可能となり、気軽に衛星データの利用ができるようになりました。限られた人しか使えなかったインターネットが広く普及したことによって数々の発展をもたらしたように、衛星データ利用のハードルを下げることで新たな挑戦を促進し、イノベーションが生まれる未来が期待されています。
(Tellusの説明文については、さくらインターネット株式会社のウェブサイトより引用しています)
■家探しの際、「自然環境」を重視する人は約40%
過去に当社を利用したことのある1673人の顧客が回答したアンケート(2020年3月から随時、実施)で、回答者の約40%が家探しにおいて「自然環境」を重視すると答えています。当社では「自然環境の豊かさ」を表す指標の一つとして、当社の営業エリアの緑地部分を視覚的に表すことを試みました。その際に活用したのが人工衛星のデータです。「なんとなく緑が多い地域」というような感覚値に頼ることなく、最先端の衛星技術に基づく信頼性の高いデータを活用することで、顧客の納得度の向上を図りました。
■いち早くTellusを活用
当社はTellusの活用をいち早く検討し、2023年から当社独自のAI( AIウィルくん)による『住まい提案サービス』で衛星データを活用し始めました(後掲の画像の、レーダーチャート部分)。
この度、顧客の活用頻度の高い物件詳細ページで、よりわかりやすく一目で街の自然環境を把握できるよう、緑地情報マップを追加しました。
Tellusが提供している、Sentinel NDVI(植生正規化指数)プロダクトと当社が整備した指定領域を緑地率算出の元データとして解析を行い、マップとしてアウトプットしています。詳細手順については、本資料では割愛します。
■今後の展開
今後は表示例4のように、既に存在する街紹介ページにレーダーチャートを追加(順次 対応中)し、街の特徴を紹介していきます。長い文章を読むのが苦手な人や、読むだけではわかりづらい街の特徴を把握する参考にしてもらえるよう整備しています。レーダーチャートの自然環境項目に、衛星データを活用しています。
また、実際に街歩きをしながら街を紹介するYouTubeチャンネル「ウィルさんぽ」にも、衛星データを活用しています。
↑YouTubeチャンネル「 ウィルさんぽ」の中の一動画。動画の終盤に、地勢・用途地域・ハザードマップ、そして、衛星データを活用した緑地情報マップも使用しています。宅地建物取引士が、関西、名古屋、東京の街を歩きながら、その魅力を詳しくご紹介し、「街から住まいを選ぶ」というスタイルを提案しています。順次、エリアを追加中。
■街から住まいを選ぶ
「家探しは、物件ありき・建物本位の探し方から気に入る街やエリア探しを重視して始めるお客様が増えているように感じます。もちろん物件そのものも重要ですが、加えて、住んでからより豊かで満足のいく暮らしを求めているからだと想像します」と話すのは、当社のウェブサイトの責任者の室 薫(むろ かおる)。昨今、各社から発表される『住みたい街ランキング』や『住みやすい街ランキング』なども参考にはなりますが、それらを鵜呑みにせず、実際に街を歩いたり客観的資料をもとにご自身で選んでいただきたいと考えています。とは言え、そんな手間暇をかける時間はないという方も多く、その一助となるような情報提供を心がけてサイトづくりを行なっています。
■すべては、より満足度の高い家探しのために
今回、新たな指標として視覚的に街の自然環境を把握する「緑地情報」を導入しました。正直、この情報がなくても家探しはできます。しかし、私たちが目指すのは、買ったその時が最高潮ではなく、住み始めてからこそ日々暮らしを楽しみ「買ってよかった」「いい家探しだった」と満足していただけるサービスの提供です。
今後も進化を続け無限大の可能性を秘めた衛星データを活用し、より満足度の高い家探しのサポートを実現したいと考えています。
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